第33回鳥学講座「小笠原諸島の海鳥は、増えたり、減ったり、海を越えたり、越えなかったり」(11月4日(土)、我孫子)JBFで開催します

我孫子市で開かれる鳥と環境のお祭り「ジャパンバードフェスティバル2023」に合わせ今年も鳥学講座を開催します。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

第33回鳥学講座
「小笠原諸島の海鳥は、増えたり、減ったり、海を越えたり、超えなかったり」
【講師】川上和人(森林総合研究所 鳥獣生態研究室長)
【日時】2023年11月4日(土)13時30分〜15時00分
【会場】我孫子市生涯学習センターアビスタ 1Fホール(定員:120 名)
千葉県我孫子市若松26-4
【交通】JR我孫子駅南口より南へ徒歩10分の手賀沼公園内
【参加費】無料(事前申し込み不要・先着順)
【主催・問い合わせ】
我孫子市鳥の博物館 TEL:04-7185-2212
山階鳥類研究所 TEL:04-7182-1101

レジュメ(+講師プロフィール)はこちらのリンクからご覧になれます。

世界自然遺産地域である小笠原諸島にはこれまでに21種の海鳥の繁殖記録があります。その中には、オガサワラヒメミズナギドリやクロウミツバメなど、小笠原でしか繁殖しない固有性の高い種もいます。多くの海鳥がいるのは、捕食者となる肉食哺乳類が自然分布しない海洋島だからです。そんな小笠原には1830年から人間が入植し、さまざまな外来種が持ち込まれました。その影響で海鳥は減少してしまいましたが、近年は自然再生のため外来種の駆除事業が行われ、海鳥がみるみる増加してきました。しかし、小笠原の過去の海鳥相はよくわかっていないため、この増加が果たして「回復」なのかどうかがわからないという問題が出てきました。このような問題を「ハンプティ・ダンプティ問題」と呼びます。小笠原の鳥類について研究している川上和人さんは、この問題を解決するため、化石の分析による過去の海鳥相の復元に取り組まれました。この講演では、川上さんに小笠原の海鳥相の特徴と保全管理についてお話ししていただきます。

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