年に1回、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市で開催される、鳥と環境のお祭り「ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)」は今年は、この週末、11/2(土)、11/3(金)です。
山階鳥研では一般の方から見学のご希望が多いことに応えて、今年も、JBF期間中、山階鳥研の講堂で所員が交代でミニレクチャーを行います。スライドによる、研究所紹介や研究紹介です。
ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013
山階鳥研 見にレクチャー5
【日時】2013年11月2日(土)9:30〜16:00(最終回入場は15:30)
2013年11月3日(日祝)9:30〜15:00(最終回入場は14:30)
【場所】山階鳥研講堂
【内容】鳥研所員による研究紹介・研究所紹介
【注意事項】
*時間30分、定員40人(一斉入場、一斉退出)。
*ご入場には整理券が必要です。
*整理券は当日分のみを09:20より山階鳥研の玄関で配布します。
*標本・図書資料類の見学や構内全体の見学は行っておりません。
時間割・講演内容の紹介・会場へのアクセス等の詳細はこちらのリンク(イベント情報)をご覧ください。
ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。
※写真は昨年の「見にレクチャー」のようすです。
投稿者「山階鳥研広報」のアーカイブ
【鳥学講座】ハシブトガラスは高みの見物〜時々、歩きますけどね(11月2日(土)我孫子)
関東地方でも冬鳥のジョウビタキ渡来のたよりがちらほら聞かれるようになりましたがいかがお過ごしでしょうか。
鳥学講座は、第一線で活躍する研究者が研究の最前線を紹介するもので、年に1回、ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)にあわせて開催しています。
街中でゴミを荒らすことを含め、とかく身近な鳥として話題を提供しているハシブトガラスですが、英名を“Jungle Crow”(密林のカラス)とも言うように、森林環境との結びつきが強く、人のいない山中にも棲んでいます。ハシブトガラスはもともとどんな環境でどのように進化してきたのでしょうか、それが人間生活にどうマッチして身近な鳥になっているのでしょうか。このあたりも含め、ハシブトガラスの行動、生活、進化を、昨年12月の発売以来、ふだん鳥に関心のない方にも評判を呼んでいる「カラスの教科書」の著者で、カラス科の鳥類の行動を専門に研究している松原始さんにご紹介いただきます。
【第23回鳥学講座】
「ハシブトガラスは高みの見物 時々、歩きますけどね」
【講師】松原始 東京大学総合研究博物館特任助教
【日時】2013年11月2日(土)14:30〜16:00(開場14:15)
※ ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013との同時開催
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(我孫子市若松26-4)
※ JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスでアビスタ前下車すぐ。JBF開催時は「JBF巡回バス」が運行予定(JBFでのアクセス情報はこちら)
【参加費】無料(事前の申込不要)
【定員】120名
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)、山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)
講師プロフィールならびに講演要旨はこちらのリンク(イベント情報)からご覧ください。
10月25日(金)は15時に終業いたしました
台風27号、28号の接近に伴い、本日、銚子地方気象台より我孫子市に大雨・雷・洪水注意報が発令され、また我孫子市から、市内全域に避難準備情報が発令されました。このため、山階鳥研では、本日は15時をもって終業いたしました。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。
所外の共同研究者がDNAを用いた実験の実習に訪れています
手賀沼流域フォーラムで林良博所長が講演します(10月19日(土))
手賀沼流域フォーラムは、千葉県北西部にある手賀沼の水質の改善や、流域の環境保全とまちづくりに貢献するために開催される催しです。近年は流域各地での「地域企画」を経て、年に1回、全体会として講演会を開催しています。
本年は、山階鳥研の林良博所長(写真)が動物を絶滅から救うことについて講演し、我孫子野鳥を守る会の間野吉幸会長が、手賀沼のカモの減少について報告します。
地域の生物多様性保全、環境保全について多くの皆さんとご一緒に考えることができればと思います。ぜひ多数の皆様のご参加をお待ちしています。
第17回手賀沼流域フォーラム
講演『動物を絶滅から救うことの意味』
【講師】林 良博(山階鳥研所長・国立科学博物館館長)
報告『カモから見た手賀沼〜手賀沼のカモが減少したのは何故なの?』
【報告】間野吉幸氏(我孫子野鳥を守る会 会長)
【日時】2013年10月19日(土)13:30〜16:30(開場 13:00)
【会場】千葉県手賀沼親水広場 研修室
【交通】JR常磐線我孫子駅からバス「市役所経由東我孫子車庫行」または「湖北駅南口行」で、「我孫子市役所」下車徒歩約5分。
こちらの地図をご覧ください。
【定員】150名(当日先着順) 【参加費】無料
【主催】手賀沼流域フォーラム実行委員会 【後援】公益財団法人 山階鳥類研究所
【問合せ】手賀沼流域フォーラム実行委員会 八鍬(やくわ)
電話 090-5217-6699
メール teganumaforum☆yahoo.co.jp(☆を小文字のアットマークに変えて送信してください。)
手賀沼流域フォーラムは、市民団体「美しい手賀沼を愛する市民の連合会」と、流域の柏・我孫子・印西・白井・鎌ヶ谷・松戸・流山の7市、ならびに手賀沼水環境保全協議会が協働しているもので、山階鳥研はこれを後援しています。
※ 手賀沼流域フォーラムのウェブサイトはこちらです。
※ 美しい手賀沼を愛する市民の連合会(美手連)のウェブサイトはこちらです。
※ 手賀沼水環境保全協議会(手水協)のウェブサイトはこちらです。
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。
10月16日(水)は臨時休業します
大型で強い台風26号の関東地方への接近が、10月16日午前中にピークを迎えると予想されております。交通機関等への多大な影響も懸念されます。山階鳥研では、同日を臨時休業といたします。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。
「臨時休業のお知らせ」はこちらです。
10月のテーマトークは「DNAから分かるカワラヒワの地理的変異」(10月12日(土))です
皆様、当日のご案内になってしまいましたが、山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」本日10月12日の開催です。齋藤武馬・自然誌研究室研究員が、カワラヒワの地理的変異の研究についてお話しします。
第30回 DNAから分かるカワラヒワの地理的変異
【講師】齋藤武馬 山階鳥研自然誌研究室研究員
【日付】10月12日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
ご案内が遅くなりましたこと、お詫びいたします。
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
鷹ひとつ見つけてうれしこうの山
暑さ寒さも彼岸まで、異常な暑さだった夏もやっと過ぎていったようですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、秋は鳥が南へ渡る季節。タカの渡りも9月中下旬には各地で観察され、多くのバードウォッチャーが観察スポットに集まったことと思います。
そんな南へ渡るタカの代表格であるサシバが今日、山階鳥研に1羽現れました。裏山の木のてっぺんにとまっているのを、所員が見つけたものです。
イベント記録用の、焦点距離のたいして長くないズームレンズで、半逆光の角度から撮影したので大変見づらくお恥ずかしいかぎりですが、拡大して見ていただくと、胸がべったりと赤褐色で、腹にかけては横斑があり、頭部はやや灰色っぽく、喉に太い縦斑が一本あり、蝋膜(嘴のつけねの裸出部)と目が黄色っぽいといったサシバの特徴がなんとかわかるかと思います。
サシバはハシボソガラスぐらいの大きさのタカで、おもな餌は、ヘビやカエル、昆虫類などです。春から夏に日本ではおもに本州、四国、九州の里山や低山で繁殖し、南西諸島や東南アジアまで渡って越冬します。冬に南に渡るのは、九州以北で冬にこういった餌を得るのは難しいためと考えられます。この個体も南へ渡る途中でひととき翼をやすめたものでしょう。これからどこまで飛んでゆくのでしょうか。来年も無事に帰ってくることを祈りたいと思います。
※ 表題は、松尾芭蕉「笈の小文」所収の「鷹一つ見付てうれしいらご崎」のもじり、「高野山(こうのやま)」は山階鳥研のある場所の地名です。
聟島でアホウドリの人工飼育個体とつがいになって産卵したメスは尖閣諸島生まれである可能性が高いことがわかりました
すでにメディアで報道されており、ご存じの方も多いと思いますが、聟島で回収されたアホウドリの卵の分析結果についてご報告します。
山階鳥類研究所では、絶滅危惧種アホウドリのいっそう確実な復活のため、伊 豆諸島鳥島のアホウドリのヒナを小笠原諸島聟島に移送し、新しい繁殖地を形成 する事業に取り組んでおります。
人工飼育により巣立った個体(オス)と野生個体 (メス)との間に 2012 年 11 月 14 日に初めて産卵があったことや、抱卵されていた卵の発生が進んでいなかったことはすでにご報告していますが、その卵を回収して採取したミトコンドリアDNAを分析した結果、卵を産んだメスが尖閣諸島で生まれた個体の可能性が高いことが示唆されました。
報道発表資料はこちらです(9月12日)。
この研究は、北海道大学理学部の泉洋江氏、同大学総合博物館の江田真毅氏との共同研究として、2013年9月14日に日本鳥学会2013年度大会で発表しました。この事業は、環境省、東京都、米国魚類野生生物局、三井物産環境基金、公益信託サントリー世界愛鳥基金ほかの支援をえて山階鳥研が実施しています。
※画像は手前がオス親(Y01)、奥がメス親。オス親の足もとにあるのが1月に回収して今回分析結果が出た初産卵の卵です。
山階鳥類研究所のアホウドリのウェブページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらをご覧ください。
日本鳥学会大会2013年度大会が開催されます
日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2013年度大会が、9月13日〜16日の日程で、名城大学(名古屋市天白区)で開催されます。
【会期】2013年9月13日(金)~16日(月・祝日)
【会場】名城大学天白キャンパス 共通講義棟南
山階鳥研の職員はこちらの一覧表のとおり、口頭発表9件、ポスター発表9件、シンポジウムでの発表1件、1件の自由集会の主催とその中の話題提供などに参加します。
日本鳥学会2013年度大会の概要はこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。シンポジウム「鳥類がもたらす生態系サービス」は公開で行われ、シンポジウムのみの参加に参加費は不要です。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。
※ 画像は、昨年の大会での尾崎清明副所長の発表のようすです。