投稿者「平岡考」のアーカイブ

奥野副所長がNHKラジオ第一(関西)の番組で鳥の文化についてお話をします(1/23(月)17:15頃)関西以外でもインターネット経由で聴取が可能です。

1月23日(月)NHKラジオの「関西ラジオワイド」に、山階鳥研の奥野副所長が出演し、「酉・鳥の文化」をテーマに、鳥の楽しさ、鶏の文化、上方の鳥文化などについてお話します。是非お聴きください。

近畿地方以外の地域にお住まいの方も、インターネットの「らじる☆らじる」で聴くことができます。また、スマートフォンでアプリ「らじる☆らじる」をダウンロードしてお聴きになることも可能です。地域「大阪」の「ラジオ第一(R1)」を選択してください。

「関西ラジオワイド」(NHKラジオ第一/大阪放送局)番組ウェブサイト
「旬の人・時の人」コーナー
【ゲスト】 奥野卓司(山階鳥研副所長・関西学院大学教授)
【日時】2017年1月23日(月)17:15分頃〜 30分程度

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

新年のご挨拶/山階賞シンポジウム報告/小笠原のアホウドリ繁殖地復活を国際学術誌に発表〜「山階鳥研NEWS」1月号


冒頭の林良博所長の新年のご挨拶に続いて、3〜8ページは、昨年9月24日に東京大学弥生講堂で開催した、山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥 カッコウ類研究の最前線」の講演内容のあらましの報告を掲載しました。

受賞者の上田恵介・立教大学名誉教授とお二人のお弟子さんの、世界の最先端を切り開く研究の紹介とあわせて、質疑応答では、「宿主はどうしておかしいと思わないのでしょうか?」「托卵鳥は宿主のヒナを見たことがないのにどうしてよく似たヒナを産むことができるのでしょうか?」「ほかの鳥たちがせっせと子育てしている間、カッコウ類のメスは何をしているのでしょうか?」といった、托卵に関する素朴な疑問に対しても3名の演者が答えてくださっており、興味深く読んでいただけると思います。

さらに、9ページでは小笠原諸島での80年ぶりのアホウドリ繁殖地復活について、国際学術誌に発表した内容についてご報告しました。

鳥のまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「落雁」です。茶席でいただく干菓子の穏やかな味わいからは想像できない、躍動感あふれる落雁とはどんなものなのでしょうか?

「山階鳥研NEWS」2017年1月号 目次
1面 表紙写真(クマタカ) 賛助会員 矢田新平
2面 明けましておめでとうございます 所長 林良博
3〜8面 山階芳麿賞記念シンポジウム報告
9面 小笠原のアホウドリ繁殖地80年ぶりの復活 国際学術誌に発表
10面 テーマトーク/とりのことば/事務局から(賛助会員/ご寄附)

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

明けましておめでとうございます

皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、多くの皆様に山階鳥類研究所の活動にご理解とご支援をいただき大変ありがとうございました。またブログやSNSも閲覧していただきありがとうございます。

山階鳥類研究所ウェブサイトに、林良博所長の新年のご挨拶を掲載いたしました。

本年も引き続き山階鳥類研究所への応援よろしくお願いいたします。ブログ、facebooktwitterも引き続きよろしくお願いいたします。

バードカービング作家の内山春雄さんがセミナーを行いました

uchiyama_seminarリアルな鳥の彫刻であるバードカービングの日本での草分けで、我孫子市在住の内山春雄さん(日本バードカービング協会会長)が、12月22日、山階鳥研で所員を対象に、最近の活動について話をされました。

内山さんは、視覚障害者に鳥について理解してもらう教材として、触れるバードカービング、「タッチカービング」を発案され、実際に視覚障害者に対する講演等も行っていますが、今年2月にハワイで行われた太平洋海鳥グループの年次大会で「タッチカービング」について講演を行いました。このときのハワイ訪問で、ハワイミツスイの仲間の適応放散が、「タッチカービング」による生物多様性についての教材にふさわしいことに気づき、9月に、再度ハワイを訪問し、ビショップ博物館で、多数の絶滅種を含む約40種のハワイミツスイ類の標本を閲覧し、完成まで数年を要すると見込まれるハワイミツスイ類全種のカービング作成のためのデータ収集をしてこられました。

今回のセミナーでは、2月の太平洋海鳥グループの大会での研究者へのプレゼンテーションや交流のようすや、考古・民族・自然誌の分野で名高いビショップ博物館の脊椎動物学部門での標本閲覧体験、そして、ハワイミツスイ類全種のカービング作成のプロジェクトについて話されました。

『「幻の鳥」オオトラツグミはキョローンと鳴く』献本ありがとうございました

出版社から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。
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水田拓(著)
『「幻の鳥」オオトラツグミはキョローンと鳴く』東海大学出版部, 平塚. (2016年12月20日発行. B6版. 218ページ. 2,000円+税. ISBN978-4-486-02118-6.)→ 版元ページはこちら。

標識調査講習会を実施しました

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc%e8%ac%9b%e7%bf%92%e4%bc%9a1612162016年12月16日から18日の日程で、鳥類標識調査の従事者(バンダー)になるための講義講習会を山階鳥類研究所で実施しました。鳥類標識調査は、鳥類の移動や寿命などを番号つきの足環を使って調べる調査で、山階鳥研が環境省の委託を受けて実施しています。

今回参加したのは、北海道、関東、中国からの合計6名です。講習生は、資格のあるバンダーのもとで一定のトレーニングを積んだ上で、山階鳥研の職員の野外調査に参加して実技講習を受けて今回の講義講習会に臨んだもので、標識調査に必要な知識や技術、関連法規などの講義を受けています。

現在、全国で約450名が調査に従事しており、年間約15万羽が標識放鳥(捕獲し足環をつけて放すこと)されています。

標識調査のあらまし(「渡り鳥と足環」)はこちらをご覧ください。

冬鳥のカシラダカがIUCN(国際自然保護連合)の絶滅危惧種に加えられました

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カシラダカはホオジロ科の小鳥で、ユーラシアの西端のスカンジナビア半島から東端の極東ロシアまで広く繁殖し、ユーラシアの温帯地方の農耕地で越冬します。今回の指定は、スウェーデンの研究者らとともに、尾崎清明副所長・保全研究室長が共著者として加わった、日本での鳥類標識調査によるモニタリング結果を含む論文で、過去30年の間に75‒87%もの個体数が減少したことが明らかにされたことがきっかけになっています。

尾崎らによるカシラダカの減少に関する論文(Edenius et al. 2016. The next common and widespread bunting to go? Global population decline in the Rustic Bunting Emberiza rustica. Bird Conservation International.)の要旨(英文)はこちらをご覧ください。

尾崎副所長は、「カシラダカのような普通種でも、個体数の減少率が大きいと絶滅危惧に指定されるという例として注目したい。」と話しています。

IUCN(国際自然保護連合)は、1948年に世界的な協力関係のもと設立された、国家、政府機関、非政府機関で構成される国際的な自然保護ネットワークです。

※ 写真は、カシラダカ(撮影:西巻実氏/我孫子野鳥を守る会)

尾崎副所長が沖縄県国頭村で開かれるヤンバルクイナの講演会でお話をします(12/20)

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講演会「世界の飛べないクイナ類とヤンバルクイナ」
【日時】2016年12月20日(火)19時~20時30分
【場所】国頭村保健センター(沖縄県国頭郡国頭村辺土名1437)
【主催・お問合せ】NPO法人 どうぶつたちの病院 沖縄
【後援】環境省那覇自然環境事務所/国頭村
【入場】無料
【プログラム】
1.世界の飛べないクイナを求めて(尾崎清明 (公財)山階鳥類研究所副所長
2.ヤンバルクイナの繁殖確認 大宜味村で確認!(金城道男 どうぶつたちの病院沖縄)
3.やんばる国立公園とヤンバルクイナ(山本以智人 環境省やんばる野生生物保護センター

※ この講演会は東京動物園協会野生生物保全基金の助成により開催されます。
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

佐藤研究員が長野県でアホウドリのお話をします(12/18)

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直前のご案内になってしまいましたが、日本野鳥の会諏訪支部の講演会で、佐藤文男研究員がアホウドリを絶滅の危機から救う活動についてお話をしますのでご案内いたします。

創立60周年記念講演「アホウドリの復活大作戦」
【日時】2016年12月18日(日)14:00〜16:00
【場所】下諏訪総合文化センター(長野県諏訪郡下諏訪町西鷹野町4611−40)
→ 交通案内(外部サイト)
【講師】佐藤文男(山階鳥研保全研究室研究員)
【入場】無料
【主催】日本野鳥の会諏訪支部(外部サイト)
【問合せ先】日本野鳥の会諏訪支部 支部長林正敏氏(0266-22-8907)

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。