投稿者「平岡考」のアーカイブ

皇室番組から取材を受けました。4月12日(日)夜7時オンエアです。

koshitunomado_shootingBSジャパンの皇室番組「皇室の窓スペシャル」が、「~天皇ご一家のご入学物語~」という特集を組むということで打診があり、取材を受けました。

皇室の窓 スペシャル~天皇ご一家のご入学物語~
2015年4月12日(日)夜7時00分~夜8時54分
BSジャパン

2時間番組で、上記リンク先の箇条書きにあるとおり、内容は多岐にわたっていますが、山階鳥類研究所関係では、研究所の概略と、総裁の秋篠宮殿下のお仕事、黒田清子さん(紀宮殿下)のご研究について紹介される予定です。

上記の日程で放送になりますので、ぜひご覧ください。

※ 写真は取材をうける林良博所長のようすです。

4月のテーマトークは「飛べないクイナ類の保全状況-ヤンバル・ロードハウ・ニュージーランドクイナ-」(4月11日(土))です

weka_s関東地方はサクラの見頃を迎えていますが、皆さんのお近くはいかがでしょうか。

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、4月は今週末、4月11日の開催です。尾崎清明 副所長・保全研究室長に飛べないクイナ類について話してもらいます。

沖縄島北部のやんばる地方に、ヤンバルクイナという飛べないクイナが棲息しており、絶滅の危機に瀕していることは多くの方がご存じでしょう。じつは、世界じゅうのあちこちの離島に、その島固有の飛べないクイナが棲息しています。これらの飛べないクイナはすでに13種が絶滅し、現存する20種もほとんどが絶滅の危機にあります。これは生息地の島に人間が持ち込んだ哺乳類等の捕食者の影響です。

ヤンバルクイナを絶滅の危機から救うために、世界のクイナの保全の事例を調査している尾崎副所長が、このヤンバルクイナと、近縁でやはり絶滅の危機にある飛べないクイナであるロードハウクイナ、ニュージーランドクイナ(ウェカ)について生態と最新の保全状況を紹介します。

第46 回「飛べないクイナ類の保全状況 —ヤンバル・ロードハウ・ニュージーランドクイナ—」
【講師】尾崎清明 山階鳥研副所長・保全研究室長
【日付】4月11日(土)
【時間】 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ 山階鳥研ウェブページ「ヤンバルクイナ その命名・生態・危機」はこちらです。
※ 画像は、生態調査のためにカラーリング(色足環)をつけたニュージーランドクイナです。

鳥島から移送したアホウドリの小笠原での初繁殖が確認されました

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<写真>媒島で確認されたアホウドリのヒナ(2014年5月撮影、東京都提供)

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<写真>上の写真のヒナの親であることが示されたつがい。Y11と刻印のある赤い色脚環を装着した左の個体が、2009年に鳥島から運ばれて人工飼育によって聟島から巣立った個体(2015年2月媒島で撮影、東京都提供)

山階鳥類研究所で伊豆諸島鳥島から小笠原に移送して人工飼育し、巣立ったアホウドリが、繁殖年齢に達して小笠原に戻り、繁殖が成功していたことが確認されました。

小笠原諸島媒島(なこうどじま)は、山階鳥研がアホウドリの再導入のプロジェクトの飼育地としていた聟島(むこじま)からおおむね5kmほど離れた島ですが、昨年5月にアホウドリと思われる巣立ち前のヒナ1羽が観察されていました。今年になって、同じ場所でヒナの親鳥と思われるつがいが観察され、その片方は色足環から山階鳥類研究所で2009年に聟島(むこじま)に移送して人工飼育し、巣立った個体であることが確かめられました。このたびヒナならびに親鳥のDNAを分析した結果、ヒナは、確かにこの移送個体の子であることがわかりました。小笠原へのアホウドリ再導入のプロジェクトによる最初の繁殖確認例となります。

昨日、環境省、東京都と同時で報道発表を行いました。

プレスリリース(3月26日付け)

再導入のプロジェクトは、過去にアホウドリの繁殖地があった小笠原諸島にふたたび繁殖地を作ることを目標にして行ってきたものですが、このための大きな一歩を進めることができました。ご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。引き続きこのプロジェクトにご関心をお寄せいただき、ご支援いただけますようお願いいたします。

※ 山階鳥類研究所「アホウドリ復活への展望」(アホウドリ最新ニュース)はこちらです。

津波で被災した文化財・標本レスキューの報告書に所員が執筆しました

大津波被災文化財保存修復技術連繋プロジェクト_安定化処理s

明日で東日本大震災から4年が経つことになりますが、震災による津波によって被災した文化財・標本の修復活動についてまとめた報告書が昨年暮れに刊行になりましたのでご紹介します。

『大津波被災文化財保存修復技術連繋プロジェクト 安定化処理』
被災した保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会
赤沼英男・鈴木まほろ(編)
同実行委員会・(公財)日本博物館協会・ICOM日本委員会(発行)
2014年12月26日発行. 255pp. 210×299mm.
価格:1,500円(税込み)

この報告書では自然史標本も文化財と位置づけられ、さまざまな標本の修復技術についてまとめて紹介されています。このような書籍の刊行は国内では初めてと思われます。この中で、山階鳥研から岩見恭子研究員が、陸前高田市立博物館の鳥類標本の修復について報告しました(166-169ページ)。この修復活動は、三井物産環境基金2011年度東日本大震災復興助成を得ておこなったものです。

本書『大津波被災文化財保存修復技術連繋プロジェクト 安定化処理』は東京国立博物館のミュージアムショップでお求めになれます。

さらに、津波によって被災した標本や文化財の救出および修復活動についての展示が東京国立博物館で、3月15日(日)まで開催されており、上記の活動についてもパネルで紹介されています。

特別展「3.11大津波と文化財の再生」 
東京国立博物館 本館 特別2室・特別4室   開催中~ 2015年3月15日(日)

3月のテーマトークは「明治・大正期の鳥類標本—帝室博物館コレクション—」(3月14日(土))です

リュウキュウカラスバト改c啓蟄もすぎて、ここ我孫子の周辺でも少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、3月は今週末、3月14日の開催です。小林さやか・専門員に帝室博物館の鳥類標本コレクションについて話してもらいます。

「東京帝室博物館」といっても何のことかわからないかもしれません。現在、上野公園の正面、科学博物館を脇に従えるようにしてにある、仏像や古い絵画を展示している東京国立博物館の前身です。「帝室」の言葉どおりこの博物館は、当時の宮内省の管轄する、天皇家の博物館でした。そして、東京帝室博物館は、今の東京国立博物館と違い、自然史標本も収集・所蔵する博物館だったのです。山階鳥研には明治・大正期に収集されたこの帝室博物館旧蔵の貴重な鳥類標本が保管されています。なかには絶滅した鳥類の標本が含まれています。当日は小林専門員がこれらの標本や歴史について紹介します。

第45 回「明治・大正期の鳥類標本 —帝室博物館コレクション—」

【講師】小林さやか 山階鳥研自然誌研究室専門員
【日付】3月14日(土)
【時間】各回とも 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ 画像は東京帝室博物館旧蔵で、現在は山階鳥研所蔵の絶滅鳥リュウキュウカラスバトのタイプ標本(種の命名のさいに使った標本)です。

ムナグロの渡り/長時間の「保定」の影響/小笠原へのアホウドリ再導入/ウィーン自然史博物館と標本交換/JBF2014報告〜「山階鳥研NEWS」3月号

news_1503s山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」3月号が発行になりましたので、内容をご案内します。

鳥好きの方はそろそろ渡り鳥の春の渡りに思いを馳せていらっしゃるでしょう。暖かになって水を張った春の水田にはムナグロというチドリの仲間がたくさん翼をやすめて、栄養補給するともっと北の繁殖地に旅立ってゆきます。このムナグロ、逆に秋に南下するときにはあまり観察されません。どうなっているのでしょうか?最近の知見を紹介します。

鳥類を保全する目的のために近年ますます使用されるようになった発信器での調査、発信器装着のためにある程度の時間の保定が欠かせません。アホウドリのヒナで長時間の保定の影響について調べた結果をご報告します。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「北帰行」です。

「山階鳥研NEWS」2015年3月号 目次
1面 
表紙写真(ミコアイサ、キンクロハジロ) 賛助会員 岡田政子
2面    明らかになってきたムナグロの渡り 広居忠量
3面    長時間の「保定」はどのくらい鳥の体に影響があるか  出口智広
4面 小笠原へのアホウドリ再導入/ウィーン自然史博物館と標本の交換
5面 「山階コレクション展」盛況裏に終了/橘川尚子さんに山階賞メダル贈呈
6面 JBF2014報告/全日本バードカービングコンクール鳥研所長賞報告/テーマトークご案内
7面 科学研究費補助金(特定奨励費)研究成果発表会開催/絵画コンテストで賞贈呈/事務局から(人事/賛助会員/ご寄附)
8面 事務局から(訃報)/とりのことば/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

四国地区賛助会員の集いを開催しました

tsudoi_shikoku関係の皆様のご尽力により、このたび新たに四国地区賛助会員の集いを開催の運びとなり、2月18日に愛媛県松山市内で第一回の集いを行いました。詳しくは「山階鳥研NEWS」5月号でご報告します。

多くの皆様に賛助会員になっていただけるようにお願いしています。入会については「ご支援のお願い」をご覧ください。
「山階鳥研NEWS」についてはこちらをご覧ください。

2月のテーマトークは「ルリビタキの茶色い雄と青い雄は争い方が同じなのか」(2月14日(土))です

ルリヒ?タキ雄_morimoto_s寒い寒いと言っているうちにも、日が少しずつ長くなり、ここ千葉県の北部ではシジュウカラの囀りが聞かれたりもしていますが、いかがお過ごしでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、2月は今週末、2月14日の開催です。森本元・支援研究員にバードウォッチャーにはおなじみの青い鳥、ルリビタキについて話してもらいます。

熱心な鳥好きの方はご存じかもしれませんが、全身が美しい青色をしているルリビタキの雄は、若いときは茶色をしており、青くありません。しかも、そういった若くて茶色い個体も繁殖するのです。1歳で繁殖するときにはすでに「ぱっと見て雄」という色彩になっている種の鳥もいるのに、ルリビタキの雄はどうして「ぱっと見て雌」の色彩のまま繁殖するのでしょうか?このトークでは幸せの青い鳥とも呼ばれることがあるルリビタキの色の違いが、雄の闘争方法にどのように関係しているのかをご紹介します。

第44回「ルリビタキの茶色い雄と青い雄は争い方が同じなのか」
【講師】森本元 山階鳥研支援研究員
【日付】2月14日(土)
【時間】 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】

山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

新年のご挨拶/山階芳麿賞記念シンポジウム報告/御蔵島ノネコ持ち出しプロジェクト/山階武彦助成事業応募受付中〜「山階鳥研NEWS」1月号

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遅くなりましたが、山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」1月号の内容をご案内します。

この号では、2014年9月に開催した、山階芳麿賞記念シンポジウムの要旨を掲載しました。

このシンポジウムは、今回山階芳麿賞特別賞を受賞された、オーストラリアの小島でハイムネメジロというメジロのすべての個体を足環で識別して、その動向を30年にわたって調べ、さまざまな成果を挙げられた橘川次郎 クイーンズランド大学(オーストラリア)名誉教授と、小鳥が歌を歌うためには歌を覚えなければいけないことを明らかにし、メンフクロウが餌のネズミの鳴き声が聞こえてくる方向を知る仕組みを解明された、小西正一 カリフォルニア工科大学(アメリカ合衆国)名誉教授の功績を記念して行われたものです。
コンビーナーである山岸哲 山階鳥研名誉所長・兵庫県立コウノトリの郷公園園長と渡辺茂 慶応義塾大学名誉教授の司会進行で、長谷川博 東邦大学名誉教授、江崎保男 兵庫県立大学大学院教授、岡ノ谷一夫 東京大学大学院教授、内田博之 鹿児島大学大学院教授の4氏が行った講演と、パネルディスカッションの要旨を掲載しています。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「ウィッシュボーン」です。

「山階鳥研NEWS」2015年1月号 目次
1面 表紙写真(アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン) 賛助会員 中村恵美
2面  新年のご挨拶   所長 林良博/
山階武彦助成事業応募受付のお知らせ/NEWS表紙写真募集のお知らせ/四国地区賛助会員の集いのお知らせ
3面 山階芳麿賞記念シンポジウム 受賞者のコメント 橘川次郎・小西正一
3〜8面  山階芳麿賞記念シンポジウム要旨(コンビーナー:山岸哲・渡辺茂、講演:長谷川博、江崎保男、岡ノ谷一夫、内山博之)
9面  オオミズナギドリの繁殖地御蔵島でノネコの島外持ち出しプロジェクト/テーマトークのご案内
10面  海外の研究者がセミナー/事務局から/とりのことば

※ 橘川次郎氏・小西正一氏への受賞決定のプレスリリースはこちらです。
※ 山階芳麿賞についてはこちらをご覧ください。
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらをご覧ください。

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

献本ありがとうございます

出版社や著者から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。
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都会の野生オウム観察記s

マーク・ビトナー(著)、小林正佳(訳)『都会の野生オウム観察記』築地書館, 東京.(2015年1月20日発行、368ページ、2,400+税、 ISBN 978-4-8067-1487-3) → 版元ページはこちら

ライフスケープs

『自然を見つめる人の写真誌 ライフスケープ』vol. 1.(『風景写真』1月号臨時増刊、通巻142号)ブティック社,東京.2015年1月20日発行. 162ページ. 1,500円(本体1,398円)
→ 版元ページはこちら


くらべてわかる野鳥s


叶内拓哉(写真・文)『くらべてわかる野鳥』山と渓谷社, 東京. (2015年2月20日発行、128ページ、1,600円+税、ISBN 978-4-635-06347-0 ) → 版元ページはこちら