投稿者「平岡考」のアーカイブ

6月のテーマトークは「万国共通な学名が図鑑によって違うわけ 〜キジやコウノトリはどうなってる? 」(6/15(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第3土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は6月15日(土)に、平岡考自然誌研究室専門員が、学名のお話をします。

和名にあわせて図鑑に必ず書いてある学名はラテン語で、万国共通なのだと説明されます。でも、学名ってときどき図鑑によって違いますよね。たとえば、キジやコウノトリでそういう例を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。専門家でも少し面倒な学名の仕組みのあらましを身近な例からお話しします。

第84回「万国共通な学名が図鑑によって違うわけ〜キジやコウノトリはどうなってる?

【講師】平岡考(自然誌研究室専門員/広報コミュニケーションディレクター)
→ この人 
【日程】6月15日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 写真は、台湾産のキジです。
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おかげさまでフェイスブックのファンが36の国と地域から1,800人を越え、ツイッターのフォロワーも10カ国から2,100人を越えました

2015年11月初めから開始した山階鳥研のFacebookページですが、この2019年4月1日に「いいね」していただいているファンの数が、おかげさまで1,824人となりました。すでに3年以上、原則としてすべての投稿に英文を併記(または使用言語の切替によって英文が表示されるように)しており、画像に示したとおり、日本以外に国外の35の国と地域から「いいね」をいただいています。

同じ時期に始めたTwitterのフォロワー数は、4月1日現在、2,122人です。Twitterも原則として日英のふたとおりで投稿しており、海外からのフォロワーはいずれも1%(=約21人)未満で、ロシア、アメリカ合衆国、カナダ、タイ、台湾、オーストラリア、オランダ、中国、香港の9の国と地域からフォローされています。

皆様にご関心をお寄せいただき大変ありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いします。

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5月のテーマトークは「日本に渡って来るハマシギの亜種はどれ?」(5/18(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第3土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は5月 18日に、茂田良光・客員研究員が、日本に渡来するハマシギの亜種についてお話ししします。

「亜種」って難しい言葉ですがどういうことでしょうか?皆さんご存知のように、鳥は、スズメだったりシジュウカラだったりと、「種」に分けられています。亜種とは、種としては同じ種なのだけれど、その種の分布する地域によって、少しずつ色や形、大きさなどが異なるとき、種の下に、亜種というカテゴリを設けて区別するものです。もっと詳しくいうと、繁殖する地域によって違いがあって区別できることがあるので、そのときに亜種と言って名前をつけて区別している、ということになります。

さて、日本に渡来するシギ・チドリ類の中でもなじみの深いハマシギは北極圏に10ほどの亜種が分布しています。つまり同じハマシギという種だけれど繁殖している場所ごとに少しずつ違うグループが10ぐらいの区別できるわけです。亜種は普段のバードウォッチングでは区別できないことも多く、わざわざ区別する必要もないのですが、鳥類の保全のために、たとえば日本に飛んでくるこの鳥の亜種はどの亜種なのか、ということを分かっていることは意味があることです。それで今回のお話のテーマは、日本に冬鳥または旅鳥として渡来するハマシギはどのあたりで繁殖する何という亜種が飛来するのでしょうか?ということです。

カラーフラッグという野外で観察して記録できる個体識別の調査や、形態の研究などからわかったことを茂田良光・客員研究員がお話しします。

第85回「日本に渡って来るハマシギの亜種はどれ?」
【講師】茂田良光(山階鳥研 客員研究員)
【日程】5月18日(土)

【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
    → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 写真は、アラスカ北西部で繁殖して日本に渡来するハマシギの一亜種、キタアラスカハマシギです。
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4月のテーマトークは「フラッグ付きシギ・チドリの観察記録 〜窓口担当者のよもやま話〜」(4/20(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第3土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は4月20日(土)に、千田万里子保全研究室専門員が、日本の海辺を通過して地球上を渡ってゆくシギ・チドリ類という鳥達の渡りを調べるお話をします。

長距離の渡りをするシギやチドリの仲間は、渡りの中継地である湿地が減少したことで、生息数を減らしています。彼らの渡りについて理解し、保全に役立てるために、フラッグをつける調査が世界中で行われています。

フラッグは写真のような足に取り付けるプラスチック片で、足から飛び出すように小さな長方形の部分が作ってあり、遠くから望遠鏡などで観察してもわかりやすいようになっています。また鳥に害の及ばないように設計されていて、世界中でシギやチドリの仲間の渡り調査に活用されています。

一般の方から寄せられた貴重な観察報告を中心に、自称「ヒヨッコ窓口担当者」の千田専門員が、自身の奮闘振りを紹介してくれます。

第84回「フラッグ付きシギ・チドリの観察記録 〜窓口担当者のよもやま話〜」

【講師】千田万里子(山階鳥研 保全研究室専門員)
【日程】4月20日(土)

【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 写真は、フラッグのついたシギ(トウネン、撮影:高橋徳安氏)です。
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イチローとユキの最初の子が聟島に帰還しました

小笠原群島聟島におけるアホウドリの新繁殖地形成事業※において、イチローとユキの愛称で呼ばれるつがいから、2016年に最初に生まれた個体が、この繁殖期に聟島(むこじま)に帰還したことが、東京都の委託による山階鳥研の調査で確認されました。

イチローはこの事業で2008 年に聟島を巣立った人工飼育個体(色足環 赤Y01、11歳、雄)、ユキは野生個体(足環なし、雌)で、このつがいは2015〜16年の繁殖期以来、過去3シーズン連続で繁殖に成功しています。

山階鳥研が2019 年 2 月10日から17日まで聟島で行った調査において、イチローとユキの最初の子である2016年生まれの個体(色足環 赤Y75)の帰還が確認されました。

聟島で人工飼育した個体の子が小笠原諸島に帰還した事例はこれまでに、聟島から約5キロ南の媒島(なこうどじま)で、2009年生まれの人工飼育個体(色足環 赤Y11)から生まれ、2014年5月に巣立った雌個体(色脚環 緑M170)が、2017年3月1日に聟島に帰還した例があります。

なお、イチローとユキは今シーズンも繁殖して、現在、ヒナを順調に育てていますが、2017〜18年の繁殖期に産卵した卵が孵化に至らなかったつがい (2009年巣立ちの色足環番号 赤Y11の人工飼育雌個体と、未特定の雄)は今シーズンも産卵していましたが卵は孵化していませんでした。

※ この事業は、山階鳥研が、環境省、東京都、米国魚類野生生物局、 三井物産環境基金、公益信託サントリー世界愛鳥基金等の支援を得て、新しい繁殖地 を形成する目的で、伊豆諸島鳥島のアホウドリの雛を小笠原諸島聟島に移送(2008~ 2012 年)し、その後、東京都の委託調査としてモニタリングを実施しているものです。

※ 写真は、左から、Y75(イチローとユキの2016年生まれの子)、イチロー(2008年巣立ちの人工飼育個体)、ユキ(野生個体)、イチローとユキの今年生まれのヒナ(2019年2月15日、小笠原諸島聟島)。



(株)モンベルよりテント、レインウェアなどの調査装備をご寄贈いただきました

山階鳥研では環境省「モニタリングサイト1000」の一環として、全国の島嶼にある海鳥繁殖地の調査を行っているのをはじめ、各種の野外調査に従事しています。こういった調査でのテントやレインウェア等のアウトドア用品は基本的に個人装備ですが、過酷な使用のために消耗が激しく、所員や協力調査員の個人負担が大きいのが実情でした。
このたび、アウトドア用品メーカーの(株)モンベル(本社大阪)でこういった実情にご理解をいただき、本年1月、テント各種6張、タープ2張、レインウェア20着、背負子3点その他付属品を、山階鳥研の野外調査のためにご寄附いただきました。

そのお礼として、2月7日に東京都内に開催された同社の展示会にて、辰野勇(株)モンベル代表取締役会長に、壬生基博理事長名の感謝状を、出口智広保全研究室長から贈呈させていただきました。
「モニタリングサイト1000海鳥調査」を担当している富田直樹研究員は、「離島や岩礁などでの調査ではテントやレインウェアが必需品なので、ご寄贈いただいた装備はありがたく使わせていただきます。ご支援に感謝しています」と話しています。

(写真上)寄贈いただいた装備
(写真下)東京都大田区で開催されたモンベルの展示会で、同社への感謝状を持つ辰野勇(株)モンベル代表取締役会長と出口智広保全研究室長(2月7日)

明けましておめでとうございます

皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、多くの皆様に山階鳥類研究所の活動にご理解とご支援をいただき大変ありがとうございました。またブログやSNSも閲覧していただきありがとうございます。

山階鳥類研究所ウェブサイトに、壬生基博理事長の新年のご挨拶を掲載いたしました。

本年も引き続き山階鳥類研究所へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。ブログ、facebooktwitterも引き続きよろしくお願いいたします。

※ 画像は求愛ディスプレイするコガモの雄です。多くのカモ類で越冬期につがいが形成されるので、それらの種では冬に求愛行動が観察できます。

京都市動物園と「野生動物に関する研究及び教育普及の連携に関する協定書」を締結しました

山階鳥研では、本日、2018年11月12日、京都市動物園と「野生動物に関する研究及び教育普及の 連携に関する協定書」を締結しました。本日、京都市役所にて締結式を行いました。

この連携協定締結にともない、山階鳥類研究所では京都市動物園と、双方の野生動物に関する研究及び教育の事業を更に発展させるために、相互連携を強化していります。

11月9日に発表したプレスリリースはこちらをご覧ください。

※ 写真は、協定書に調印する門川大作京都市長(写真向かって左)と奥野卓司山階鳥研所長。

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」(2018年11月15日開催、我孫子)まだ残席があります

本年11月15日(木)に予定されている、山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)の申込み締切は、11月12日(月)としていますが、まだ残席があります。

ご関心をお持ちの
皆様、ぜひふるってご参加ください。詳細は、下記リンクのPDFをご覧ください。

山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)我孫子市
【日時】2018年11月15日(木)13:00~16:00
【場所】山階鳥類研究所 講堂および敷地内 →  交通案内
【開催概要・申込み方法】要申込 詳細は → 山階鳥研での開催詳細PDF(黄色)でご確認ください。

※ なお本年度は、2019年3月(予定)に、千葉県外での出張開催を行います。詳細は1月中旬以降にご覧のページに掲載する予定です。山階鳥研(我孫子市)開催分の詳細PDFは黄色・出張開催分の詳細PDFは青色ですので、お申込みの際は、日時・場所をご確認いただき、お間違えのないようご注意下さい。

※ 山階鳥研のイベント情報ページからもご覧いただけます。