生態」カテゴリーアーカイブ

4月のテーマトークは森本研究員による「富士山の野鳥と垂直分布~どの鳥がどの高さに棲んでいるのか~」(4/21(土))です

写真:様々な山林の鳥達が生息する富士山

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第3土曜日恒例の「テーマトーク」、次回は4月21日(土)に、森本 元 保全研究室・自然誌研究室研究員(兼務)が、富士山で見られる鳥についてお話をします。

日本の地理的特徴の一つは国土の大半を占める山林です。そして、そこには様々な鳥達が生息しています。山林の鳥たちの分布は、標高や環境によって違っています。約20年近くの富士山での鳥類研究から、身近な鳥達が山でどのように暮らしているかをご紹介します。

ぜひ多くの皆さんのご来場をお待ちしております。

※4月より開催日が毎月第3土曜日に変更となっていますのでご注意ください。

第74回「富士山の野鳥と垂直分布~どの鳥がどの高さに棲んでいるのか~」
【講師】森本 元(山階鳥研 保全研究室・自然誌研究室研究員(兼務))
【日程】4月21日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ テーマトークでのこれまでの講演実績はこちらです
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです

 

12月のテーマトークは「都心で繁殖を始めたウミネコの生態と人との関係」(12/9(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、11月はお休みをいただきましたが、今月から再開です。今月は12月9日(土)に、富田直樹・保全研究室研究員が、東京の街中で子育てを始めたウミネコについてご紹介します。

ウミネコは、日本の海辺ではもっとも普通なカモメ類で、日本周辺の海岸や離島などで集団で繁殖します。風光明媚な海辺の観光地で、遊覧船に乗ると飛んでいる鳥という印象がありますが、1990年代から東京都心で繁殖するようになりました。最初は、上野動物園内や不忍池で巣作りしていたのですが、最近はビルやマンションの屋上に移動して、人間との間にトラブルも起こっています。富田研究員に、都心で繁殖するウミネコの生態と、人間との関係について紹介してもらいます。

ぜひ多くの皆さんのご来場をお待ちしております。

第70回「都心で繁殖を始めたウミネコの生態とヒトとの関係」
【講師】富田直樹 山階鳥研 保全研究室 研究員
【日程】12月9日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 写真は、上野の不忍池で繁殖するウミネコです。
※ テーマトークでのこれまでの講演実績はこちらです
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです

10/8 (日)の「ダーウィンが来た!」、山階鳥研所員の協力で、誰も知らない山の上のヒバリの生態があきらかに!

毎週日曜日にNHKで放送される「ダーウィンが来た!」、生き物好きの方はご覧になっている方が多いと思います。

10/8 (日)放送の「ダーウィンが来た!」は「なぜ富士山に?草原のヒバリ」です。

ヒバリという鳥の名前は皆さんよく聞かれるでしょうし、実際に農村地帯では身近な鳥です。しかし、その生態は意外と知られていません。今回の番組では、そのヒバリの繁殖生態をじっくりと紹介しています。平地での普通のヒバリの生態だけでなく、面白い点は、山の上で繁殖する通称「高山ヒバリ」を初めて紹介していることです。山の高い場所でヒバリが繁殖しているというのは、ほとんど知られていませんでした。ルリビタキの研究で知られる山階鳥研の森本元(もりもと・げん)研究員の長年の調査地である富士山にて、その手伝いに訪れた上田恵介立教大学名誉教授/山階鳥研特任研究員が、その存在に気付き、学会に報告したことで広く知られることとなりました。今回の番組でも、上田名誉教授が出演すると共に、森本研究員は現地で1ヶ月近く密着した協力と監修を行っています。誰も知らない山の上でのヒバリの生活を、お楽しみください。

生きもの新伝説 ダーウィンが来た!「なぜ富士山に?草原のヒバリ」
2017年10月8日(日)19:30〜20:00 NHK総合

※ 生きもの新伝説 ダーウィンが来た!の番組ウェブサイトはこちらです。
※ なお、上田名誉教授は画面に登場しますが、森本研究員の画面への出演はありません。
※ 写真は森本研究員が「高山ヒバリ」の生息地での撮影時に撮ったものです。

 

最近いらっしゃったお客様から


5月26日、フィギュアを製作されている、海洋堂の宮脇修一社長とペイントデザイナーの古田悟郎さんの一行が来所し、所内を見学しました。宮脇社長はさまざまの部署を見て回っていろいろなアイディアが湧いたようすでした(写真は標本室でアホウドリの仮剥製標本を見る、左から2人目が宮脇社長、3人目が古田さんです。左端は山崎剛史研究員、右端は鶴見みや古自然誌研究室長です)。


6月19日、チューリッヒ大学解剖学研究所の、ハンス=ペーター・リップ(Hans-Peter Lipp)名誉教授(写真)が来所しました。リップ名誉教授は、渡り鳥やデンショバトが目的地にたどり着くための「航法」の原理について研究しており、尾崎清明・副所長ほかと意見交換したほか、自身が携わった航法の研究成果についてのセミナーを行いました。


6月21日、日本野鳥の会の前理事長で、現在副会長の佐藤仁志さん(写真)が理事長退任の挨拶のため来所しました。佐藤さんは中国地方に渡来するガンの仲間ヒシクイの分類学的な位置づけにも関心を持っており、研究用標本の閲覧も行いました。

3月のテーマトークは「毎日運行する漁船で営巣したツバメ」(3月11日(土))です


山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は今月は3月11日(土)に、自然誌研究室専門員・広報主任の平岡考が、漁船に営巣したツバメについてお話します。

ごぞんじのように鳥は、それが地上であれ、木の枝先であれ、岩だなの上であれ、動かない場所に巣を作るのが普通で、日常的に移動するものに巣を作る例はごく稀です。ツバメはふつう、人家の軒先などに巣を作りますが、今回のトークでは、毎日運行する漁船にツバメが営巣した事例についてご紹介します。

第63回「毎日運行する漁船で営巣したツバメ」
【講師】平岡考(山階鳥研自然誌研究室専門員・広報主任)
【日程】3月11日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

テーマトーク再開です。2月は、「アホウドリ 小笠原での繁殖成功が意味するもの」(2月11日(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は昨年11月からお休みをいただいていましたが、鳥の博物館の空調工事も終了しましたので、今月から再開します。今月は2月11日(土)に、出口智広・保全研究室研究員に、アホウドリの再導入事業について話してもらいます。

2016年11月末、アホウドリ再導入事業のこれまでの成果を、ロンドン動物学会発刊の学術雑誌「アニマルコンサベーション」に発表しました。今回のレクチャーでは、出口研究員が掲載内容をわかりやすく解説する他、今回の発表がどの程度世界から注目を集めているかについてもお話しします。

第62回「アホウドリ 小笠原での繁殖成功が意味するもの」
【講師】出口智広(山階鳥研保全研究室研究員)
【日程】2月11日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 画像は、2016 年2月に小笠原諸島聟島で確認されたアホウドリの親子です。
※ 学術雑誌への論文掲載をご報告したブログ記事「小笠原諸島のアホウドリ繁殖地が 80 年ぶりに復活したことを国際学術誌に論文発表しました」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

上田恵介・立教大学名誉教授がNHK「視点・論点」でお話しします(2/3(金)早朝・午後)

山階鳥研特任研究員であり、昨年9月に山階芳麿賞を受賞された上田恵介・立教大学名誉教授が、2/3(金)放送のNHKの「視点・論点」で「鳥の生き方に学ぶ」と題して10分間の話をされます。

ぜひお楽しみに。

視点・論点「鳥の生き方に学ぶ」
上田恵介・立教大学名誉教授
NHK
2017年2月3日(金)
本放送:午前4:20~午前4:30(NHK総合)
再放送:午後1時50分~午後2時(NHK Eテレ)
→ NHKの番組情報ページはこちら

※ 画像は2016年9月24日に開催された第19回山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥 カッコウ類研究の最前線」から

新年のご挨拶/山階賞シンポジウム報告/小笠原のアホウドリ繁殖地復活を国際学術誌に発表〜「山階鳥研NEWS」1月号


冒頭の林良博所長の新年のご挨拶に続いて、3〜8ページは、昨年9月24日に東京大学弥生講堂で開催した、山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥 カッコウ類研究の最前線」の講演内容のあらましの報告を掲載しました。

受賞者の上田恵介・立教大学名誉教授とお二人のお弟子さんの、世界の最先端を切り開く研究の紹介とあわせて、質疑応答では、「宿主はどうしておかしいと思わないのでしょうか?」「托卵鳥は宿主のヒナを見たことがないのにどうしてよく似たヒナを産むことができるのでしょうか?」「ほかの鳥たちがせっせと子育てしている間、カッコウ類のメスは何をしているのでしょうか?」といった、托卵に関する素朴な疑問に対しても3名の演者が答えてくださっており、興味深く読んでいただけると思います。

さらに、9ページでは小笠原諸島での80年ぶりのアホウドリ繁殖地復活について、国際学術誌に発表した内容についてご報告しました。

鳥のまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「落雁」です。茶席でいただく干菓子の穏やかな味わいからは想像できない、躍動感あふれる落雁とはどんなものなのでしょうか?

「山階鳥研NEWS」2017年1月号 目次
1面 表紙写真(クマタカ) 賛助会員 矢田新平
2面 明けましておめでとうございます 所長 林良博
3〜8面 山階芳麿賞記念シンポジウム報告
9面 小笠原のアホウドリ繁殖地80年ぶりの復活 国際学術誌に発表
10面 テーマトーク/とりのことば/事務局から(賛助会員/ご寄附)

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

山階鳥研の所員がNHKの子供向け環境教育番組「なりきり!むーにゃん生きもの学園」(10/15(土)放送)に協力しました

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岩見恭子研究員は、NHKの子供向け環境教育番組「なりきり!むーにゃん生きもの学園」の取材に協力し、フクロウの生態や生息環境について協力していましたが、このたび下記日程で放送になりますので、ぜひお子様とご一緒にご覧ください。

なりきり!むーにゃん生きもの学園
「森のハンターフクロウになりきり!」
【放送日時】10月15日(土) 午前7:15〜8:00 7:30(NHK Eテレ)

*NHK「なりきり!むーにゃん生きもの学園」公式サイト(外部サイト)
当初ご案内した放送時間に誤りがありました。正しくは、午前7:15〜7:30です。お詫びして訂正いたします。
*ちなみに岩見研究員の出演はありません。
*このブログで使ったフクロウの画像は番組の映像とは関係ありません。

プロモーションビデオを公開しました!山階賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」

9月24日(土)開催の、山階芳麿賞記念シンポジウムの出演者から、山階芳麿賞受賞者、上田恵介・立教大学名誉教授と、教え子の佐藤望博士(NPO法人バードリサーチ)のインタビュー(3分13秒)です。

ぜひ、当日、ご来場ください!

9月24日(土)東京大学弥生講堂です!

東京メトロ 東大前駅 徒歩1分、根津駅 徒歩8分!

第19回山階芳麿賞記念シンポジウム
「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」
【日時】2016年9月24日(土)13:30〜16:00(開場13:00)
【会場】東京大学農学部弥生講堂 東京都文京区弥生1-1-1交通案内(外部サイト)
(東京メトロ南北線東大前駅徒歩1分、東京メトロ千代田線根津駅徒歩8分)
【申込み】不要  【入場】無料

【講演】
托卵研究はどこまで進んだか?欧米の研究、日本の研究 上田恵介(立教大学名誉教授)
仮親を騙す”分身”の術〜ジュウイチ雛の妙技〜 田中啓太(慶應義塾大学文学部)
南太平洋の托卵をめぐる攻防〜日本の鳥にはないセンニョムシクイの対抗策 佐藤望(認定NPO法人バードリサーチ)
【質疑とまとめ】上田恵介・田中啓太・佐藤望

【主催】(公財)山階鳥類研究所 【共催】朝日新聞社 【後援】我孫子市