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野鳥写真・映画製作のパイオニア下村兼史についてのトークと代表作「或日の干潟」上映会があります

avsk_pm_0849b_2山階鳥研の塚本洋三・特任研究員による、野鳥写真・野鳥映画製作のパイオニア下村兼史(1903-1967)についてのトークと、下村の代表作「或日の干潟」の特別上映会が行われます。
「或日の干潟」(1940年、約18分)は、東京湾奥部、浦安・行徳沿岸の、高度成長期の埋め立てによって変貌する以前の、遠浅の海が広がる自然環境を映像で記録したきわめて貴重なものです。戦後は日本全体でもごく少数が渡来するだけになってしまったサカツラガンというガンの仲間が、群れで行徳の干潟に渡来していたようすも見ることができます。発表当時、文部大臣賞などを受賞したほか、1996年には、(社)映像文化製作者連盟による「日本の短編映画100選」に選ばれるなど、日本の文化・記録映画の最初期の代表作とされる作品です。ぜひこの機会をお見逃しなく。
もやいの学校「うらやす野鳥文化史研究会」公開講座
「下村兼史と新浜 ~映画『或日の干潟』~」

【日時】3月23日(日) 14:00~16:00
【場所】浦安市郷土博物館 1階視聴覚室
アクセスはこちらです。
【講師】塚本洋三 山階鳥研特任研究員
【主催・問合せ】浦安市郷土博物館 電話 047-305-4300
同館のイベント紹介ページはこちらです。
下村兼史 制作映画リスト(PDF)はこちらです。
山階鳥研のウェブページ「野鳥生態写真の先駆者 下村兼史資料」はこちらです。
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※ 画像は、東京湾奥部、千葉県新浜で1940年前後に撮影されたサカツラガン(下村兼史撮影、山階鳥研図書資料AVSK_PM_0849)

長谷川博東邦大学教授の退職記念講演会が開催されます(3月8日(土))

albatross02アホウドリの保全に尽力されてきた長谷川博教授の退職記念講演をかねて、希少鳥類の保全研究に焦点を当てたシンポジウムが開催されます。山階鳥研からは尾崎清明副所長がヤンバルクイナについてお話しします。山階鳥研はこの催しを後援しています。

東邦大学理学部野生生物保全研究センター設立記念シンポジウム
「希少鳥類の未来を考える」

【日時】3月8日(土)13:00〜17:15
【会場】東邦大学習志野キャンパス 薬学部C館101号室
→ アクセスはこちらです。
【参加費】無料
【プログラム】
「飛べない鳥、ヤンバルクイナの保全」
尾崎清明(山階鳥類研究所)
「日本に生息するライチョウの現状と保護の展望」
小林篤(東邦大学理学部)
「今タンチョウに起きていること」
百瀬邦和(NPO法人タンチョウ保護研究グループ)
「コウノトリの野生復帰に向けて -”つながり”を運ぶコウノトリ-」
武田弘子((株)野田自然共生ファーム)
(退職記念講演)「アホウドリからオキノタユウへ」
長谷川博(東邦大学理学部)
◆総合討論
【主催】東邦大学 理学部生物学科
【問合せ】東邦大学 地理生態学研究室 電話:047-472-1162 東邦大学
→ 東邦大学のプレスリリースはこちらです
【後援】(公財)山階鳥類研究所ほか
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

3月のテーマトークは「採集人折居彪二郎と山階鳥類研究所」(3月8日(土))です

theme_talk201403山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、3月は今週末、3月8日の開催です。自然誌研究室専門員の平岡考が、戦前に活躍した鳥獣採集人の折居彪二郎(おりい・ひょうじろう、1883-1970)についてお話しします。
オリイヤマガラ、オリイオオコウモリなど鳥類や哺乳類の名前に「オリイ」とついているものがあることを聞いたことがあるかもしれません。これらはこういった鳥や獣の採集に尽力した、折居彪二郎を記念して名付けられたものです。鳥類標本の採集が研究の中心だった時代の研究はどのようだったのか、折居彪二郎は鳥類研究にどんな貢献をしたのか、山階鳥類研究所に残されている採集品はどのくらいの数があり、どんなものなかについてご紹介します。
第35回 採集人折居彪二郎と山階鳥類研究所
【講師】平岡考 山階鳥研自然誌研究室専門員
【日付】3月8日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所の標本についてはこちらです。
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※ 画像は1913年 30歳ごろの折居彪二郎(写真提供:大畑孝二氏)

2月のテーマトークは「鳥の死体は語る 〜解剖してみて分かること〜」(2月8日(土))です

theme_talk山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、2月は今週末、2月8日の開催です。岩見恭子・自然誌研究室研究員が、鳥の死体からわかることについてお話しします。
山階鳥類研究所の重要な研究資産のひとつは膨大な鳥類標本のコレクションですが、現在もコレクションの充実のため、拾得された鳥の死体などから、剥製標本その他の標本を作製し保存しています。標本作製の過程で解剖を行いますが、野外で生きた鳥を観察するのとは違ったいろいろな情報が得られます。剥製標本作製を行っている岩見研究員が、解剖してみて初めてわかる情報や、鳥の死体が語る様々の事柄をご紹介します。
※ 降雪の予報が出ております。万一大雪の場合には、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)に電話で確認の上お出かけください。
第34回 鳥の死体は語る ー解剖してみて分かることー
【講師】岩見恭子 山階鳥研自然誌研究室研究員
【日付】2月8日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
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※ 画像は、奄美諸島にしか生息しない、ルリカケス(カラス科)の斃死体です。

1月のテーマトークは「海鳥とノネコの仁義なき戦い 〜伊豆諸島御蔵島の今〜」(1月11日(土))です

theme_talk201401例年より少し長いお正月休みが終わり、仕事にもどって数日たったという皆さんが多いのではと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。学生さんのお休みはいつも通りだったのでしょうか?
山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、新年の1回目は今週末、1月11日の開催です。岡奈理子・自然誌研究室上席研究員が、御蔵島の海鳥とノネコについてお話しします。
伊豆諸島の御蔵島は、オオミズナギドリという日本周辺に特産の海鳥が生息する世界最大の海鳥の繁殖地の一つですが、人間が持ち込んだネコがオオミズナギドリを捕食して増殖し、ネコの島になりました。珍しい海鳥の動画を交えて、紹介します。どうしたら良いか、ネコ好きな人も、鳥好きな人も、現状を知って一緒に考えてみませんか?
第33回 海鳥とノネコの仁義なき戦い ー伊豆諸島御蔵島の今ー
【講師】岡奈理子 山階鳥研自然誌研究室上席研究員
【日付】1月11日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
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12月のテーマトークは「南西諸島の南北で異なるリュウキュウキビタキの羽色」(12月14日(土))です

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皆様、山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は明日、12月14日の開催です。茂田良光・保全研究室研究員が、リュウキュウキビタキの研究についてお話しします。
キビタキは九州以北にも夏鳥として渡来しますが、今回はキビタキのなかの、南西諸島に分布する亜種リュウキュウキビタキについてです。南西諸島にバードウォッチングに行かれた方は、九州以北のキビタキとはちょっと違った鳥をご覧になったことがある方もいらっしゃるでしょう。その亜種リュウキュウキビタキは、以前はもっと細かく、亜種ヤクシマキビタキと亜種アマミキビタキ,および亜種リュウキュウキビタキの3つに分けられていました。今回のお話は、現在のようにまとめられている分類が妥当なのか、以前の細かい分類に対応した違いがあるかについてお話しします。
第32回 南西諸島の南北で異なるリュウキュウキビタキの特徴
【講師】茂田良光 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】12月14日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
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11月のテーマトークは「標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査(MAPS)」(11月9日(土))です

mapsfuukei_revジャパン・バード・フェスティバル(JBF)の興奮もまださめやりませんが、今週の土曜日は、JBFの「山階鳥研 見にレクチャー」では野外調査のためお話をしなかった、仲村昇・保全研究室研究員がお話しします。
福島第一原子力発電所の事故で拡散した放射性物質が鳥類に与える影響が心配されています。こういった環境の汚染や変化について把握する方法として、広い範囲で長期間、鳥の繁殖成功の割合などに変化がないかを調べることがが考えられます。鳥類標識調査は、もともと、足環を装着して放した野鳥が再度発見された場合に、渡りや寿命についての情報がわかることを期待して始められたものですが、こういったモニタリングの手法としても期待されるようになってきています。今回ご紹介する調査は、全国の複数箇所の調査地で、決まった努力量で繁殖期に長期間調査し、幼鳥の捕獲割合など繁殖の指標となるデータを取ることで、環境の変化を把握しようというもので、イギリスやアメリカでも同様な調査が行われています。昨年から開始したこの調査について、予備的な結果を紹介します。
第31回 標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査(MAPS)
【講師】仲村昇 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】11月9日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

JBFでの催しに多数のご来場をいただきありがとうございました

jbf201311月2・3日に開催された、ジャパン・バード・フェスティバル2013(JBF2013)に多数のご来場をいただき大変ありがとうございました。
山階鳥研で開催した、「山階鳥研 見にレクチャー」(2・3日の両日)、「鳥学講座」(2日午後、我孫子市鳥の博物館と共催)にも大変たくさんのご来場をいただきました。
当日記入いただいたアンケートは集計中ですが、毎年楽しみに訪れてくださるリピーターの方もいらっしゃる一方、初めて参加された方もたくさんいらっしゃるようです。
引き続きご関心をおよせいただき、ご支援いただけるよう努力してきたいと思います。
当日のようすについては、「山階鳥研NEWS」来年1月号でご報告いたします。
山階鳥研のイベント情報はこちらです。
ご支援のお願いはこちらです。
※ 画像は、11月3日朝の「山階鳥研 見にレクチャー」会場での整理券配布のようすです。

【時間割掲載!】「山階鳥研 見にレクチャー5」@ジャパン・バード・フェスティバル(11/2-3)においでください!

mini_lecture_asai年に1回、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市で開催される、鳥と環境のお祭り「ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)」は今年は、この週末、11/2(土)、11/3(金)です。
山階鳥研では一般の方から見学のご希望が多いことに応えて、今年も、JBF期間中、山階鳥研の講堂で所員が交代でミニレクチャーを行います。スライドによる、研究所紹介や研究紹介です。
ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013
山階鳥研 見にレクチャー5
【日時】2013年11月2日(土)9:30〜16:00(最終回入場は15:30)
2013年11月3日(日祝)9:30〜15:00(最終回入場は14:30)
【場所】山階鳥研講堂
【内容】鳥研所員による研究紹介・研究所紹介
【注意事項】
*時間30分、定員40人(一斉入場、一斉退出)。
*ご入場には整理券が必要です
*整理券は当日分のみを09:20より山階鳥研の玄関で配布します。
*標本・図書資料類の見学や構内全体の見学は行っておりません。
時間割・講演内容の紹介・会場へのアクセス等の詳細はこちらのリンク(イベント情報)をご覧ください。
ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。
※写真は昨年の「見にレクチャー」のようすです。

【鳥学講座】ハシブトガラスは高みの見物〜時々、歩きますけどね(11月2日(土)我孫子)

jungle_crow関東地方でも冬鳥のジョウビタキ渡来のたよりがちらほら聞かれるようになりましたがいかがお過ごしでしょうか。
鳥学講座は、第一線で活躍する研究者が研究の最前線を紹介するもので、年に1回、ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)にあわせて開催しています。
街中でゴミを荒らすことを含め、とかく身近な鳥として話題を提供しているハシブトガラスですが、英名を“Jungle Crow”(密林のカラス)とも言うように、森林環境との結びつきが強く、人のいない山中にも棲んでいます。ハシブトガラスはもともとどんな環境でどのように進化してきたのでしょうか、それが人間生活にどうマッチして身近な鳥になっているのでしょうか。このあたりも含め、ハシブトガラスの行動、生活、進化を、昨年12月の発売以来、ふだん鳥に関心のない方にも評判を呼んでいる「カラスの教科書」の著者で、カラス科の鳥類の行動を専門に研究している松原始さんにご紹介いただきます。
【第23回鳥学講座】
「ハシブトガラスは高みの見物 時々、歩きますけどね」

【講師】松原始 東京大学総合研究博物館特任助教
【日時】2013年11月2日(土)14:30〜16:00(開場14:15)
※ ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013との同時開催
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(我孫子市若松26-4)
※ JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスでアビスタ前下車すぐ。JBF開催時は「JBF巡回バス」が運行予定(JBFでのアクセス情報はこちら
【参加費】無料(事前の申込不要)
【定員】120名
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)、山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)
講師プロフィールならびに講演要旨はこちらのリンク(イベント情報)からご覧ください。