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7月のテーマトークは「鳥類標識調査 ― 近年の話題から」(7月8日(土))です

関東南部ではうっとうしい梅雨空が続いていますが、皆様のお近くではいかがでしょうか?山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は今月は7月8日(土)に、吉安京子専門員が、鳥に番号付きの足環をつけて放して生態などを調査する鳥類標識調査から話題を紹介します。

山階鳥類研究所が行っている鳥類標識調査では、その目的の一つに「野性鳥類の移動を解明すること」があります。そのためには足環をつけた鳥がもういちど捕獲されるなどして、番号が再度確認される「回収」が重要になりますが、そういった回収記録が出来るまでの苦労話と、その間に垣間見られる、けがをした鳥を助ける人々の努力や新知見発見の喜びなど、こぼれ話をお届けします。

ぜひ多くの皆さんのご来場をお待ちしております。

第67回「鳥類標識調査 ― 近年の話題から」
【講師】吉安京子(山階鳥研保全研究室専門員)
【日程】7月8日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール  → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、  我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ テーマトークのこれまでの開催実績(PDF)はこちらです。
※   山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

※ 画像は近年、標識調査での足環の回収によって日本で越冬する個体の繁殖地が判明したツリスガラです。写真は繁殖地で巣を作っているようすです(Oleg Burkovskiy氏撮影)。

「オープンフォレスト in 松戸」でふだんは入れない松戸市内の緑地が公開されます(5/20〜28、松戸市内)

千葉県松戸市内の樹林地保全活動を広く市民に知ってもらう目的で「第6回オープンフォレスト in 松戸」が開催されます。市民のボランティアによって守られている、市内17ヶ所の民有林が公開されます(一部公園含む)。

都市に残された貴重な森を未来に引き継ぐためにおこなわれている地道な活動の成果に触れてみませんか。山階鳥研はこのイベントを後援しています。

第6回 オープンフォレスト in 松戸
● 森の公開
【日時】5月20日(土)〜28日(日)
【場所】松戸市内17ヶ所の民有林
※一部公園含む
※場所により公開日と時間が異なります
【共催・問い合わせ先】オープンフォレスト in 松戸実行委員会(事務局 Tel. 070-3861-8001)、松戸市(みどりと花の課 Tel. 047-366-7378)
【後援】(公財)山階鳥類研究所
【詳細】オープンフォレストの公式サイトでご確認ください
(同サイト 「お知らせ」→「森の公開詳細」(ページ右下))

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

今年もバードウィーク手賀沼探鳥会が開催されます(5/14(日))

新緑の季節、バードウィークにちなみ手賀沼遊歩道をめぐる探鳥会が開催されます。探鳥会では、小グループに分かれ、それぞれ我孫子野鳥を守る会のベテランリーダーが付き、見つけた鳥の解説をいたしますので、「これからバードウオッチングを始めたい」という方にぴったりです。ご家族連れも大歓迎です。

山階鳥類研究所はこの催しを後援しています。

Enjoy手賀沼! バードウィーク手賀沼探鳥会
【日時】】2017年5月14日(日)9:00〜12:00(受付開始 8:30)
【集合場所】手賀沼親水広場水の館玄関前(我孫子市高野山新田193)アクセス(外部サイト)
【コース】手賀沼遊歩道を歩く、1時間コース(9:15~10:30)と2時間コース(9:15~11:30)のうち、どちらかが選べます。各コースとも班ごとに時間をずらしてスタートします。
【定員】100人 ※小学校低学年は保護者同伴
【申込】不要(当日受付) 【参加費】無料
【主催】我孫子野鳥を守る会・我孫子市鳥の博物館
【後援】(公財)山階鳥類研究所
【問い合せ先】我孫子市鳥の博物館 Tel. 04-7185-2212 公式サイト(外部サイト)
【雨天の場合】鳥の博物館見学会(10:00~11:00、当日は入館無料)を実施します。受付9:30から(受付場所:鳥の博物館入口)
「Enjoy手賀沼!」が開催される当日5/14(土)は「我孫子市鳥の博物館」の入館料が無料になります。是非合わせてご見学ください。

※ 「Enjoy手賀沼!」の公式サイトはこちらです。
※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

5月のテーマトークは「なぜアホウドリやトキを保護するの ?」(5月13日(土))です

関東南部では初夏の気候になり、鳥たちは巣作りや子育てに追われていますが、皆様のお近くではいかがでしょうか?山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は今月は5月13日(土)に、尾崎清明副所長が、希少種の保護についてお話します。

世界の鳥類の 14 パーセントが絶滅の恐れがあり、日本でもアホウドリ、トキ、 ヤンバルクイナなどの数が減って、保護活動がなされています。希少種の調査研究や保全に長年携わってきた尾崎清明副所長を講師に迎え、その最新の状況を紹介してもらいながら、なぜ保護が必要なのかご一緒に考えてゆきたいと思います。

第65回「なぜアホウドリやトキを保護するの?」
【講師】尾崎清明(山階鳥研副所長)
【日程】5月13日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

4月のテーマトークは「生き物の不思議を暮らしに活かす『バイオミメティクス』 ~鳥の色の話題を中心に~」(4月8日(土))です


関東南部ではソメイヨシノが7〜8分咲きから満開という咲き具合ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は今月は3月11日(土)に、森本元(もりもと・げん) 保全研究室・自然誌研究室研究員が、鳥の色彩についてお話します。

鳥類は、色鮮やかな生物と言われています。鳥の色にはどのような機能があり、どのように発色しているのでしょうか。また、最近、生物や自然の特徴を人間の暮らしに生かす「バイオミメティクス」という研究分野が発展してきました。カラフルな鳥の羽毛の色彩をまねした衣料品や装飾品を作る試みはされているのでしょうか?羽の色を活かした最新の研究の話題など、鳥の色、特に羽の色について話してもらいます。

第64回「生き物の不思議を暮らしに活かす『バイオミメティクス』〜鳥の色の話題を中心に〜」
【講師】森本元(山階鳥研自然誌研究室・保全研究室研究員)
【日程】4月8日(土)

【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

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3月のテーマトークは「毎日運行する漁船で営巣したツバメ」(3月11日(土))です


山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は今月は3月11日(土)に、自然誌研究室専門員・広報主任の平岡考が、漁船に営巣したツバメについてお話します。

ごぞんじのように鳥は、それが地上であれ、木の枝先であれ、岩だなの上であれ、動かない場所に巣を作るのが普通で、日常的に移動するものに巣を作る例はごく稀です。ツバメはふつう、人家の軒先などに巣を作りますが、今回のトークでは、毎日運行する漁船にツバメが営巣した事例についてご紹介します。

第63回「毎日運行する漁船で営巣したツバメ」
【講師】平岡考(山階鳥研自然誌研究室専門員・広報主任)
【日程】3月11日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

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我孫子市鳥の博物館 斉藤館長の講演「手賀沼の鳥-ここ25年で増えた鳥、減った鳥-」は2/22(水)です

我孫子市鳥の博物館館長による講演会が山階鳥研の地元、我孫子市で行われます。

1984年の山階鳥研の我孫子移転をきっかけに、1990年に山階鳥研の隣接地に開館した我孫子市鳥の博物館では、当時から約25年間、手賀沼の水面の水鳥のセンサス(個体数調査)を継続しています。調査開始当初は、山階鳥研との共同調査として行われていました。その調査に当初から取り組んできた斉藤館長が、手賀沼の水鳥のこの四半世紀の変遷についてお話しされます。

多数の皆様のご来聴をお待ちしています。

講演会「手賀沼の鳥-ここ25年で増えた鳥、減った鳥-」
【日時】2017年2月22日(水)14:00~16:00 質疑応答を含む(開場13:30)
【場所】我孫子北近隣センター並木本館 多目的ホール(千葉県我孫子市並木5丁目4番6号)
JR我孫子駅北口徒歩8分 Google map
※ 会場は鳥の博物館ではありませんのでご注意ください。
【講師】斉藤安行さん(我孫子市鳥の博物館 館長)
【申込】不要 【参加費】無料
【主催】我孫子野鳥を守る会我孫子市鳥の博物館友の会
【後援】我孫子市、我孫子市教育委員会

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

テーマトーク再開です。2月は、「アホウドリ 小笠原での繁殖成功が意味するもの」(2月11日(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は昨年11月からお休みをいただいていましたが、鳥の博物館の空調工事も終了しましたので、今月から再開します。今月は2月11日(土)に、出口智広・保全研究室研究員に、アホウドリの再導入事業について話してもらいます。

2016年11月末、アホウドリ再導入事業のこれまでの成果を、ロンドン動物学会発刊の学術雑誌「アニマルコンサベーション」に発表しました。今回のレクチャーでは、出口研究員が掲載内容をわかりやすく解説する他、今回の発表がどの程度世界から注目を集めているかについてもお話しします。

第62回「アホウドリ 小笠原での繁殖成功が意味するもの」
【講師】出口智広(山階鳥研保全研究室研究員)
【日程】2月11日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 画像は、2016 年2月に小笠原諸島聟島で確認されたアホウドリの親子です。
※ 学術雑誌への論文掲載をご報告したブログ記事「小笠原諸島のアホウドリ繁殖地が 80 年ぶりに復活したことを国際学術誌に論文発表しました」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

「ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか」(1/28(土)東京・市ヶ谷)が開催されます。

多くの海鳥が影響を受けた「ナホトカ号油流出事故」から20年を迎えることを記念したシンポジウムが開催され、山階鳥研の綿貫豊特任研究員が基調講演とパネルディスカッションをします。

事故を契機に海鳥の油事故に対する法律や、救護の専門施設の設置、人材育成の仕組みの整備など様々な対策の強化が行なわれました。海洋環境災害が起きた際どのように対処すべきか、今一度見つめ直す機会になると考えます。

山階鳥研ではこのシンポジウムを後援しています。

ナホトカ号油流出事故から20年
シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか
【日時】2017年1月28日(土)13:00~17:30(12:30開場)
【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館 834教室 アクセス交通案内(外部サイト)
【定員】300名
【参加費】無料
【事前申込】不要(直接会場にお越しください)
【主催】(公財)日本野鳥の会、日本環境災害情報センター、法政大学人間環境学部
【後援】(公財)WWFジャパン、(公財)山階鳥類研究所、(公財)日本鳥類保護連盟、(一財)海上災害防止センター、(NPO)野生動物救護獣医師協会
【基調講演】海鳥の現状とリスク
綿貫 豊 (山階鳥研特任研究員・北海道大学水産科学研究院教授)
【詳細・プログラム・問合せ先】日本野鳥の会のページでご確認ください。

※ 山階鳥研のイベント情報ページはこちらです。

新年のご挨拶/山階賞シンポジウム報告/小笠原のアホウドリ繁殖地復活を国際学術誌に発表〜「山階鳥研NEWS」1月号


冒頭の林良博所長の新年のご挨拶に続いて、3〜8ページは、昨年9月24日に東京大学弥生講堂で開催した、山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥 カッコウ類研究の最前線」の講演内容のあらましの報告を掲載しました。

受賞者の上田恵介・立教大学名誉教授とお二人のお弟子さんの、世界の最先端を切り開く研究の紹介とあわせて、質疑応答では、「宿主はどうしておかしいと思わないのでしょうか?」「托卵鳥は宿主のヒナを見たことがないのにどうしてよく似たヒナを産むことができるのでしょうか?」「ほかの鳥たちがせっせと子育てしている間、カッコウ類のメスは何をしているのでしょうか?」といった、托卵に関する素朴な疑問に対しても3名の演者が答えてくださっており、興味深く読んでいただけると思います。

さらに、9ページでは小笠原諸島での80年ぶりのアホウドリ繁殖地復活について、国際学術誌に発表した内容についてご報告しました。

鳥のまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「落雁」です。茶席でいただく干菓子の穏やかな味わいからは想像できない、躍動感あふれる落雁とはどんなものなのでしょうか?

「山階鳥研NEWS」2017年1月号 目次
1面 表紙写真(クマタカ) 賛助会員 矢田新平
2面 明けましておめでとうございます 所長 林良博
3〜8面 山階芳麿賞記念シンポジウム報告
9面 小笠原のアホウドリ繁殖地80年ぶりの復活 国際学術誌に発表
10面 テーマトーク/とりのことば/事務局から(賛助会員/ご寄附)

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。