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標識調査講習会を実施しました

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc%e8%ac%9b%e7%bf%92%e4%bc%9a1612162016年12月16日から18日の日程で、鳥類標識調査の従事者(バンダー)になるための講義講習会を山階鳥類研究所で実施しました。鳥類標識調査は、鳥類の移動や寿命などを番号つきの足環を使って調べる調査で、山階鳥研が環境省の委託を受けて実施しています。

今回参加したのは、北海道、関東、中国からの合計6名です。講習生は、資格のあるバンダーのもとで一定のトレーニングを積んだ上で、山階鳥研の職員の野外調査に参加して実技講習を受けて今回の講義講習会に臨んだもので、標識調査に必要な知識や技術、関連法規などの講義を受けています。

現在、全国で約450名が調査に従事しており、年間約15万羽が標識放鳥(捕獲し足環をつけて放すこと)されています。

標識調査のあらまし(「渡り鳥と足環」)はこちらをご覧ください。

アホウドリの保全活動と無人島生活を体験して/台湾のフクロウ類の目玉模様/絶滅危惧種ヘラシギ人工孵化個体の渡来確認2例に 「山階鳥研NEWS」9月号

news_1609_s大変遅くなりましたが、山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」9月号をご紹介します。

3頁には、この1月に山階鳥研の調査隊に同行して、アホウドリの再導入プロジェクトの一環で行われているモニタリング調査にたずさわった学生レポーターのおひとり、篠原直登さんに体験記をお願いしました。5頁では、2000年代に急激に減少して、風前の灯と考えられている東アジア特産のシギ・チドリ類ヘラシギのロシアの繁殖地での保全活動が少しずつ効果を現す兆しを示していることが、鳥類標識調査により判明したことをご報告しました。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「からすの行水」です。

「山階鳥研NEWS」2016年9月号 目次
1面 表紙写真(シジュウカラ)賛助会員孝橋貞樹
2面 上田恵介博士に山階賞を贈呈/第19回山階芳麿賞記念シンポジウム
3面  アホウドリの保全活動と無人島生活を体験して 東京大学大学院篠原直登
4面  Q&A 台湾のフクロウ類の目玉模様の意味は?
5面  絶滅危惧種ヘラシギ人工孵化個体の渡来確認2例に
6面  東日本地区賛助会員の集い開催報告/テーマトークご案内
7面  イベントご案内(足立区教養講座「アホウドリ保全研究の最前線」/手賀沼流域フォーラム/鳥学講座「コアジサシ保全の現場から」/JBF 2016「山階鳥研見にレクチャー8」)
8面  訃報(橘川次郎氏)/事務局から(新賛助会員・ご寄付)/とりのことば「からすの行水」/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

上田恵介博士に山階賞/アホウドリ小笠原の聟島と嫁島で初めて繁殖成功/下村兼史の写真展を2018年に開催/「山階鳥研NEWS」7月号

news_1607_s山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」7月号の内容紹介です。

冒頭では先日、報道発表を行った、上田恵介・立教大学名誉教授への第19回山階芳麿賞の贈呈決定にかんして、プロフィールや贈呈理由を掲載しました。こちらも報道発表を行ったニュースですが、アホウドリの、昨秋からこの春にかけての繁殖期に、伊豆諸島鳥島と小笠原諸島でどんな動きがあったかをご報告しました。さらに、昨年度、平成27年度の寄附金、賛助会費収入および賛助会員数について簡単にまとめました。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「嘴(くちばし)が黄色い」です。

「山階鳥研NEWS」2016年7月号 目次
1面 表紙写真(カルガモ)
2面 山階芳麿賞の贈呈理由 選考委員長 林良博
3面  「平成28年度熊本地震」で被災された皆様へ/アホウドリ小笠原諸島の聟島と嫁島で初めて繁殖
4面  アホウドリ鳥島のヒナは468羽/下村兼史の写真展を2018年秋に開催します
5面  科学研究費補助金研究成果発表会開催/岡奈理子上席研究員が伊豆諸島御蔵島でのオオミズナギドリの研究保護活動の功績で表彰
6面  平成27年度決算報告/平成27年度寄附金・賛助会費収入及び会員数のご報告/鳥類標本製作技術講習会を今年も開催
7面  中学生の訪問学習/世界ふしぎ発見!で標本など紹介/出口研究員がFMラジオ出演/建築の展覧会にアホウドリのデコイ展示/テーマトーク
8面  事務局から(賛助会員・ご寄付、一斉休業のおしらせ)/とりのことば

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【JBF15周年記念鳥学講座スペシャル】トークショー「研究最前線 〜今どうなってる?鳥と恐竜」(10月31日(土)我孫子)

真鍋顔写真wせいめい©黒澤義教_s02年に1回、ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)にあわせて開催している鳥学講座は、第一線で活躍する研究者が研究の最前線をわかりやすく紹介する催しです。

今年はJBF15周年、また鳥学講座第25回の記念の年にあたりますので、研究者の講演にくわえて、JBFの林良博実行委員長が聞き手となるトークショーを企画しました。

当日は、林実行委員長が進行を担当し、前半に日本の恐竜学の第一人者、国立科学博物館の真鍋真さんに講演いただいたあと、後半で会場からいただいた質問をもとに、自身も解剖学者として脊椎動物の形態に造詣の深い林委員長と、真鍋さんとのかけあいで、鳥類恐竜起源説のおおもとの基礎知識から、最前線の成果までを掘り下げてみたいと思います。

JBF15周年記念鳥学講座スペシャル
トークショー「研究最前線 〜今どうなってる?鳥と恐竜」

【講師】真鍋真 国立科学博物館グループ長
【聞き手】林良博 JBF 実行委員長・山階鳥研所長・国立科学博物館館長
【日時】2015年10月31日(土)13時30分〜15時30分(開場 13時00分)
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(千葉県我孫子市若松26-4)Google map
【交通】JR常磐線 我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスでアビスタ前下車すぐ。
【定員】120名(先着順)
【参加費】無料(事前申し込み不要)
【主催・問い合わせ】
我孫子市鳥の博物館(電話04-7185-2212)
(公財)山階鳥類研究所(電話04-7182-1101)

講師プロフィールならびに講演要旨はこちらのリンク(イベント情報)からご覧ください。

ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。

※写真は、真鍋真 国立科学博物館グループ長(上、©黒澤義教)と、林良博 JBF 実行委員長・山階鳥研所長・国立科学博物館館長です。
林良博所長_科研発表会13

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」(2015年度・我孫子2015年11・12月開催)のご案内

シロハラ_鳥学セミナー

おかげさまでご好評をいただき、定員に達しましたため、申込み受付を終了とさせていただきます。
予定していた締切日を前に終了となりましたことをお詫び申し上げます。
たくさんのお問い合わせをいただき、ありがとうございました。

安全に鳥類を捕獲・放鳥する技術は、鳥類の調査手法の1つとして重要な位置を占めている一方で、習得の機会が限られています。

そこで本セミナーでは、参加者の皆様が捕獲技術を正しく理解し、技術習得への意欲を高めていただくことを目的として、山階鳥研所員による鳥類の安全な捕獲技術の紹介や、鳥体の安全な扱い方の講習を行います。

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」
【日時】
第1回:2015年11月30日(月) 13:00~16:00
第2回:2015年12月19日(土) 13:00~16:00
(第1回・2回とも講座の内容は同じです)
【場所】(公財)山階鳥類研究所(千葉県我孫子市高野山115)→ アクセス交通案内
【その他】開催概要・申込み方法など詳細は → こちらのPDFファイルでご確認ください。

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

ノギスと秤_鳥学セミナー

2011年に使用されたツバメの巣の放射性セシウム濃度を調査した結果がまとまり、論文発表しました。

ツバメ_8304改sこのたび、福島第一原子力発電所事故による鳥類の棲息環境への影響調査として、2011年に使用されたツバメの巣の放射性セシウム濃度をを調査した結果がまとまり、論文発表しました。

プレスリリース
2011年に使用されたツバメの巣を調査したところ、全国21都道府県中、1都12県の巣から放射性セシウムが検出されました
リリースの資料はこちらのリンクから、5月22日の内容をご覧ください。

今回の結果でえられたツバメの巣に含まれる放射性セシウムの濃度は、通常の生活を営んでいる限り、人体に直ちに影響が出るレベルではありません。今年もツバメの繁殖期が始まっていますが、繁殖中であったり、これから繁殖しようとしているツバメの巣を壊さないようお願いします。

巣の収集にあたっては、多くの皆様から巣の情報をお寄せいただき、また巣の提供をいただきました。大変ありがとうございました。この調査は、三井物産環境基金2011年度東日本大震災復興助成を受けて実施しました。

※ 山階鳥研の東日本大震災関連の活動の一部はこちらでご紹介しています。

年に一度のめぐりあい、今年も我孫子をアオバズクが通ってゆきます

green_leaves2012年5月23日、2014年5月14日に通勤途上の千葉県我孫子市内でアオバズクが鳴いているのに会ったことをこのブログでご紹介していますが、また今年も残業帰りの帰宅途中にアオバズクの鳴き声を聞くことができました。

場所は3年前、昨年と同じ付近です。今年の個体は、昨年の個体のように落ち着いておらず、いつもの緑地と、すぐ近くを走る街道沿いのマンションの屋上など、ときにより場所を移りながら鳴いていました。

マンションの回りは緑や土が少なくて人工物に囲まれていますが、屋上のアンテナで鳴くと、人工物に囲まれている分、人間の耳には響きがよく感じられることもあり、鳴いているアオバズク自身もあんがい気持ちよいのかもしれません(本人(本鳥?)に聞いてみないとわかりませんが・・)。ただ街道沿いですので車の騒音がうるさいのが難点です。

こちらの録音は街道から少し外れた緑地でのものです。
【音声】アオバズクの声(2015年5月7日21時半ごろ 我孫子市内、59秒)

 

我孫子市内でもまだ繁殖している場所はあるかもしれませんが、この付近に限っていえば、今はアオバズクは繁殖していません。それでもこうして毎年のようにアオバズクに出会えるのはうれしいものです。

ムナグロの渡り/長時間の「保定」の影響/小笠原へのアホウドリ再導入/ウィーン自然史博物館と標本交換/JBF2014報告〜「山階鳥研NEWS」3月号

news_1503s山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」3月号が発行になりましたので、内容をご案内します。

鳥好きの方はそろそろ渡り鳥の春の渡りに思いを馳せていらっしゃるでしょう。暖かになって水を張った春の水田にはムナグロというチドリの仲間がたくさん翼をやすめて、栄養補給するともっと北の繁殖地に旅立ってゆきます。このムナグロ、逆に秋に南下するときにはあまり観察されません。どうなっているのでしょうか?最近の知見を紹介します。

鳥類を保全する目的のために近年ますます使用されるようになった発信器での調査、発信器装着のためにある程度の時間の保定が欠かせません。アホウドリのヒナで長時間の保定の影響について調べた結果をご報告します。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「北帰行」です。

「山階鳥研NEWS」2015年3月号 目次
1面 
表紙写真(ミコアイサ、キンクロハジロ) 賛助会員 岡田政子
2面    明らかになってきたムナグロの渡り 広居忠量
3面    長時間の「保定」はどのくらい鳥の体に影響があるか  出口智広
4面 小笠原へのアホウドリ再導入/ウィーン自然史博物館と標本の交換
5面 「山階コレクション展」盛況裏に終了/橘川尚子さんに山階賞メダル贈呈
6面 JBF2014報告/全日本バードカービングコンクール鳥研所長賞報告/テーマトークご案内
7面 科学研究費補助金(特定奨励費)研究成果発表会開催/絵画コンテストで賞贈呈/事務局から(人事/賛助会員/ご寄附)
8面 事務局から(訃報)/とりのことば/編集後記

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

6月のテーマトークは「チャタムアホウドリの新繁殖地形成について」(6月14日(土))です

chatham_island_albatross_feeding_ch関東地方は梅雨に入り、雨がちの天気が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、6月は今週末、6月14日の開催です。保全研究室でアホウドリの小笠原再導入に取り組んでいる出口智広研究員に、チャタムアホウドリの新繁殖地形成計画について話してもらいます。
チャタムアホウドリは、ニュージーランド本土から800km東に位置するチャタム諸島だけを繁殖地とする危急種の鳥です。本種の保全のため、現地NGOが、山階鳥研のアホウドリ小笠原再導入の活動を手本として新繁殖地形成の取り組みを進めています。今回のお話はこの取り組みについてです。出口研究員は今年の初めに実際に現地におもむき、アドバイスやヒナへの給餌を行いましたので現地のいろいろな話が聞けることと思います。

第38回「チャタムアホウドリの新繁殖地形成について」
【講師】出口智広 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】6月14日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のアホウドリのウェブページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。