献本ありがとうございます『ライチョウを絶滅から救え』『鳥肉以上、鳥学未満。ーHuman Chicken Interface』『#chain + peace』『日本の渡り鳥観察ガイド』『岩波科学ライブラリー294 追いつめられる海』

出版社または著者から紹介のご依頼があったり、資料提供などお手伝いのお礼その他の理由で、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。ご紹介が遅れましたこと、おわび申し上げます。

国松俊秀(著)・中村浩志(協力)
『ライチョウを絶滅から救え』
小峰書店, 東京. (2018年12月25日発行, 175ページ. 1,500円+税. ISBN-978-4-338-32101-3)
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川上和人(著)
『鳥肉以上、鳥学未満。ーHuman Chicken Interface』
岩波書店, 東京. (2019年2月19日発行, 194ページ. 1,500円+税. ISBN-978-4-00-006317-3)
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東慎一郎(文・絵)
『#chain + peace』
東慎一郎, 鹿児島. (2019年3月31日発行, 119ページ.)

先崎理之・梅垣佑介・小田谷嘉弥・先崎啓究・高木慎介・西沢文吾・原星一(著)
『日本の渡り鳥観察ガイド』
文一総合出版, 東京. (2019年5月17日発行, 128ページ. 2,800円+税. ISBN-978-4-8299-7508-4)
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井田徹治(著)
『岩波科学ライブラリー294 追いつめられる海』
岩波書店, 東京. (2020年4月9日発行, 166ページ. 1,500円+税. ISBN-978-4-00-029694-6)
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献本ありがとうございます『オーストラリア ケアンズ探鳥図鑑』『プロペラちどり』『ライチョウを絶滅から守る!』『鳥類の生活史と環境適応』『講談社の動く図鑑MOVE世界遺産』

出版社または著者から紹介の依頼を付すなどして、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。ご紹介が遅れましたこと、おわび申し上げます。

松井淳(著)
『オーストラリア ケアンズ探鳥図鑑』
文一総合出版, 東京. (2018年1月31日発行, 352ページ. 5,000円+税. ISBN-978-4-8299-8811-4)
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U-suke(作・絵)
『プロペラちどり』
フレーベル館, 東京. (2018年8月1日発行, 32ページ. 1,250円+税. ISBN-978-4-577-60003-0)
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中村浩志・小林篤(著)
『ライチョウを絶滅から守る!』
しなのき書房, 長野. (2018年9月8日発行, 276ページ. 1,800円+税. ISBN-978-4-903002-58-3)
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江口和洋・高木昌興(編著)
『鳥類の生活史と環境適応』
北海道大学出版会, 札幌. (2018年10月10日発行, 288ページ. 3,200円+税. ISBN-978-4-8329-8230-7)
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高木秀雄(監)・西谷大(監)
『講談社の動く図鑑MOVE世界遺産』
講談社, 東京. (2018年11月26日発行, 200ページ. 2,000円+税. ISBN-978-4-06-513763-5)
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献本ありがとうございます『Extinct Birds of Hawai’i』『庭の小鳥』『動物園ではたらく』『身近な鳥のすごい事典』

出版社または著者から紹介のご依頼があったり、資料提供などお手伝いのお礼その他の理由で、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。ご紹介が遅れましたこと、おわび申し上げます。

Michael Walther(文)・Julian P. Hume(画)
『Extinct Birds of Hawai’i』
Mutual Publishing, Hawaii. (2016年3月1日発行, 256ページ. $21.95+税. ISBN-978-1939487-61-2)
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中西貴美子(写真・文)
『庭の小鳥』
淡交社, 京都. (2017年1月5日発行, 104ページ. 3,400円+税. ISBN-978-4-473-04164-7)
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小宮輝之(著)
『動物園ではたらく』
イースト・プレス, 東京. (2017年11月20日発行, 272ページ. 880円+税. ISBN-978-4-7816-8035-4)
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細川博昭(著)
『身近な鳥のすごい事典』
イースト・プレス, 東京. (2018年1月20日発行, 208ページ. 880円+税. ISBN-978-4-7816-8038-5)
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明けましておめでとうございます

皆様、明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウイルス感染症の流行で社会全体が大変な困難に直面しましたが、そんな中でも、多くの皆様に山階鳥類研究所の活動にご理解とご支援をいただきました。大変ありがとうございました。またブログやSNSも閲覧していただきありがとうございます。山階鳥類研究所ウェブサイトに、壬生基博理事長の新年のご挨拶を掲載いたしました。

感染症の収束が見通せない中の新年となりましたが、本年も引き続き山階鳥類研究所へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。ブログ、facebooktwitterも引き続きよろしくお願いいたします。

※ 画像はカワセミです。全国の河川、湖沼、湿地、小川、用水路などの水辺に生息し、主に小魚を捕食します。高度成長期には各地の水辺から姿を消しましたが、ここ数十年ほどの間に戻ってきて、古い資料から読み取れるような、ありふれた水辺の点景の位置を再び占めつつあるように見えるのはうれしいことです。

祝・我孫子市鳥の博物館開館30周年(2)

開館式のテープカット(1990年5月20日)

2020年もすっかり押し詰まってしまいましたが、今年は我孫子市鳥の博物館の開館30周年の記念の年でした。ここでは山階鳥研広報担当で保管している画像から、鳥の博物館開館前後の画像をご紹介します。

我孫子市鳥の博物館は、1984年に山階鳥研が東京都渋谷区から移転してきたことをきっかけに建設されたものです。もともとは山階鳥研の標本を展示する施設として構想されていましたが、後に独立した市の博物館の形に構想が変わりました。山階鳥研ではその構想策定や建設にあたって広範な協力をし、初代館長は所長の黒田長久が兼務しています。

都内からの移転先を探していた山階鳥研を誘致した我孫子市には、当時、市内の手賀沼が水質汚濁の全国の湖沼ワースト一位の記録を1974年から更新し続けていたという背景がありました。山階鳥研の誘致によって市民の環境意識を高めたいという意図があったことが当時の資料に書かれています。そして、山階鳥研の誘致をうけて、普及的な施設として鳥の博物館が建設されたのです。鳥の博物館と山階鳥研はそれ以来、現在に至るまで、各種の共催行事をはじめとして、相互に協力関係を保ちながら活動しています。

写真上は、1990年5月20日に行われた開館式のテープカットのようすです。向かって右から、黒田長久山階鳥研所長、浅野長愛山階鳥研理事長、沼田武千葉県知事(代理)、保利耕輔文部大臣(代理)、大井一雄我孫子市長、佐々木豊治我孫子市議会議長、足立俊領我孫子市教育委員長(いずれも肩書きは当時)という人たちがテープカットに臨んでいるのがご覧いただけます。

写真下は、鳥の博物館の建設現場のようすです(1989年頃)。

建設中の我孫子市鳥の博物館(1989年頃)

現在、開館30周年特別展示「日本の鳥」が開催されています。1月31日(日)までの開催ですが、年末年始は休館日がありますので、我孫子市鳥の博物館のウェブサイトでご確認の上お出かけください。

祝・我孫子市鳥の博物館開館30周年!

開館30周年特別展示「日本の鳥」を開催中の我孫子市鳥の博物館

2020年もすっかり押し詰まってしまいましたが、今年は、山階鳥研の隣接地に建つ、我孫子市鳥の博物館の開館30周年の記念の年でした。

新型コロナウイルス感染症流行のために、もろもろのにぎにぎしいお祝いがなかったのは残念ですが、同博物館では、現在、開館30周年特別展示 として、2021年1月31日(日)までの日程で、企画展「日本の鳥」を開催しています。

同博物館では、開館以来、日本産鳥類全種の剥製標本の収集を目標に資料収集を進めてきており、現在までに日本産鳥類633種の6割ほどにあたる385種の標本を収蔵しています。今回の特別展示は、これらの標本をできるだけ多く展示するという企画で、できのよい本剝製標本で、日本の鳥の多様性を実感していただけます。

ノガン、タンチョウ、ナベヅル、マナヅルなど。左下隅ちかくにはヤンバルクイナも
ノスリ(左)とサシバ、良い顔してます。

感染に十分注意されてご来館ください。年末年始は休館日がありますので、我孫子市鳥の博物館のウェブサイトでご確認の上お出かけください。

オオミズナギドリの大規模繁殖地の御蔵島において、ノネコが本種を数多く捕食している実態を明らかにしました

森林総合研究所、東京大学大学院農学生命科学研究科、山階鳥研の研究グループは、東アジア特産の海鳥オオミズナギドリの大規模繁殖地の御蔵島において、ノネコが本種を数多く捕食している実態を明らかにしました。論文が公開されましたので、昨日、プレスリリースを行いました。

御蔵島では1970年代後半には175万~350万羽のオオミズナギドリが繁殖していると推定されていましたが、近年では10万羽程度と急激に減少しています。その一因として、島に多数生息するノネコによる捕食が考えられていましたが、その実態はよくわかっていませんでした。

本研究の結果、オオミズナギドリの繁殖期には、ノネコの糞の約8割から本種の羽毛や骨などが検出され、ノネコ1匹あたり平均で年間313羽のオオミズナギドリを捕食していると推定されました。

これまでのオオミズナギドリの減少傾向と本研究で示されたノネコの捕食の実態から、御蔵島のオオミズナギドリ繁殖地がノネコの捕食圧で危機に直面していると考えられます。

プレスリリースはこちらをご覧ください(12/8付け)

論文PDFはこちらです。
Azumi, S., Y. Watari, N. Oka, and T. Miyashita, 2020. Seasonal and spatial shifts in feral cat predation on native seabirds vs. non-native rats on Mikura Island, Japan. Mammal Research. 


特別天然記念物・アホウドリに 2種が含まれることを解明し、論文発表しました

北海道大学総合博物館の江田真毅(えだ・まさき)准教授らと山階鳥研の研究グループは,伊豆諸島の鳥島と尖閣諸島に由来する国の特別天然記念物・アホウドリの形態を比較し、鳥島タイプの鳥は尖閣タイプの鳥 よりほとんどの計測値で大きい一方,尖閣タイプの鳥のくちばしは相対的に長いことを解明しました。本研究で明らかになった形態的な違いと,これまでに知られていた遺伝的・生態的な違いから, 両タイプの鳥は別種とするべきと結論しました。このことを述べた論文が、このたび、国際的学術誌 Endangered Species Research 誌に2020 年 11 月 19 日(木)にオンライン公開の形で掲載され、北海道大学と山階鳥研では報道発表を行いました。

報道発表資料PDF『特別天然記念物・アホウドリに 2 種が含まれることを解明~伊豆諸島鳥島の「アホウドリ」と尖閣諸島の「センカクアホウドリ」は別種としての保全が必要~』(2020年11月20日)はこちらです。

論文PDF Eda et al. 2020. Cryptic species in a Vulnerable seabird: short-tailed albatross consists of two species. Endangered Species Research, 43: 375-386. はこちらです。

この研究によって、両地域の「アホウドリ」は約 60 万年もの間、 異なる歴史を歩んできた別種であることがわかりました。かつては多数の島々で繁殖していたと考えら れる両種ですが、現在の繁殖地はそれぞれ鳥島と尖閣諸島に限られてしまっています。これまで考えら れていた以上に、希少な鳥であることは明らかです。今後、それぞれの独自性を保つことを念頭に置い た保全政策の実施が必要と考えられます。

12/23(水)山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」を山階鳥研(我孫子市)で開催します。

2018年度開催の山階鳥学セミナー@我孫子

★定員に達しましたので申込み受付を締め切りました。申込みいただき大変ありがとうございました。

過去5年度にわたり実施して、多くの皆様にご参加いただきました「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」を、本年度も山階鳥研(我孫子市)で開催いたします。

安全に鳥類を捕獲・放鳥する技術は、鳥類の調査手法の1つとして重要な位置を占めている一方で、習得の機会が限られています。そこで本講座では、参加者の皆様が捕獲技術を正しく理解し、技術習得への意欲を高めていただくことを目的として、当研究所所員による鳥類の安全な捕獲技術の紹介や、鳥体の安全な扱い方の実習を行います。

なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、定員は従来の半数に設定しております。

山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)@我孫子
【日時】2020年12月23日(水)13:00~16:00
【場所】山階鳥類研究所 講堂および敷地内 →  交通案内
【開催概要・申込み方法】要申込 詳細は → 山階鳥研での開催詳細PDF(黄色)でご確認ください。

※ 山階鳥研のイベント情報ページからもご覧いただけます。