明けましておめでとうございます

kuroganemochi02皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、多くの皆様に山階鳥類研究所の活動にご理解とご支援をいただき大変ありがとうございました。
山階鳥類研究所ウェブサイトに、島津久永理事長の「新年のご挨拶」を掲載いたしました。
本年も引き続き山階鳥類研究所への応援よろしくお願いいたします。
昨年のブログの更新回数は63回でした。今年も極力間をあけないよう更新してゆきたいと思います。こちらもよろしくお願いいたします。

献本いつもありがとうございます

皆さん、年末年始はどんな計画をたてていらっしゃるでしょうか。ことによると、どこにもでかけず読書三昧を楽しまれる計画の方もいらっしゃるでしょうか。
そんな方に、ということもかねて、ここでは出版社や著者から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍を紹介します。ご寄贈くださった皆様、大変ありがとうございました。
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百瀬淳子『アビ鳥を知っていますか 人と鳥の文化動物学』福村出版, 東京.(2011年9月15日発行、 258頁、2,400円+税、ISBN 978-4-571-51005-2)→版元ページはこちら

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三上修『スズメの謎 身近な野鳥が減っている?』誠文堂新光社, 東京. (2012年12月31日発行、144頁、1,500円+税、ISBN 978-4-416-21269-1)→版元ページはこちら

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藤井幹・井上雅英『野鳥が集まる庭を作ろう』誠文堂新光社, 東京. (2013年2月28日発行、144頁、1,500円+税、ISBN 978-4-416-11317-2)→版元ページはこちら

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川上和人『鳥類学者無謀にも恐竜を語る』技術評論社, 東京. (2013年4月25日発行、272頁、1,880円+税、ISBN 978-4-7741-5565-4)→版元ページはこちら

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樋口広芳『鳥・人・自然 いのちのにぎわいを求めて』東京大学出版会, 東京. (2013年5月15日発行、xi+233+5頁、2,800円+税、ISBN 978-4-13-063336-9)→版元ページはこちら

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三上修『スズメ つかず・はなれず・二千年』岩波科学ライブラリー213. 岩波書店, 東京. (2013年10月4日発行、119頁、1,500円+税、ISBN 978-4-00-029613-7)→版元ページはこちら

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綿貫豊『ペンギンはなぜ飛ばないのか?海を選んだ鳥たちの姿』(もっと知りたい!海の生きものシリーズ(6))恒星社厚生閣, 東京. (2013年10月10日発行, 128頁、2,600円+税、ISBN 978-4-7699-1464-8)→版元ページはこちら

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Rob Hume [樋口広芳監訳・嶋田香訳]『地上を走る鳥のなかま』(知られざる動物の世界9)朝倉書店, 東京. (2013年10月20日発行、113頁、3,400円+税、ISBN 978-4-17769-5)→版元ページはこちら

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児童文学の国松俊英さんが来所されました

kunimatsu_san_sasagawa_san児童文学者の国松俊英さんが、取材のため来所されました。
国松さんは鳥に関係する児童文学やノンフィクションを多数出版されていますが、今回は山階鳥研で資料を所蔵している鳥類生態写真家 下村兼史(しもむら・けんじ)に関連する取材でした。
野鳥生態写真の先駆者下村兼史資料 についてはこちらをご覧ください。
※ 写真は、下村兼史の縁戚にあたる旧職員の笹川昭雄さん(右)から話を聞く国松さんです。

今年もアホウドリが産卵しました!〜小笠原群島聟島

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● 今年も聟島でアホウドリが産卵しました!
絶滅危惧種アホウドリの小笠原再導入のため、2008年から2012年まで5年間、伊豆諸島鳥島から合計70羽のヒナを移送し、人工飼育によって69羽の巣立ちに成功していた、小笠原群島聟島(むこじま)で、昨年に引き続き、1卵の産卵が確認されました。
産卵が確認されたのは、昨年とおなじ、2008年に巣立った個体(色足環番号Y01、5歳、雄)と野生個体(足環なし)のつがいです。
山階鳥類研究所とNHKが共同で設置している監視カメラの画像を精査したところ、11月9日の映像でこのつがいの巣内に卵が確認されたものです。
報道発表資料はこちらです(2013年12月13日)。

● これまでの成果が、保全生物学の学術雑誌Oryxに掲載されています
アホウドリの小笠原再導入のこれまでの成果を報告した論文です。こちらのリンクで、英文要旨を読むことができます
Deguchi et al. 2013. Translocation and hand-rearing of the short-tailed albatross Phoebastria albatrus: early indicators of success for species conservation and island restoration. Oryx The International Journal of Conservation.
● 「鳥類保護のモデルケースに – アホウドリ回復プロジェクト」もお読みください
このプロジェクトを進めてきた出口智広研究員による解説を、科学技術振興機構のウェブサイト「サイエンス・ポータル」で読むことができます。こちらから、「鳥類保護のモデルケースに – アホウドリ回復プロジェクト」(2013年1月8日)をぜひお読みください。
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山階鳥研のウェブページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。

12月のテーマトークは「南西諸島の南北で異なるリュウキュウキビタキの羽色」(12月14日(土))です

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皆様、山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は明日、12月14日の開催です。茂田良光・保全研究室研究員が、リュウキュウキビタキの研究についてお話しします。
キビタキは九州以北にも夏鳥として渡来しますが、今回はキビタキのなかの、南西諸島に分布する亜種リュウキュウキビタキについてです。南西諸島にバードウォッチングに行かれた方は、九州以北のキビタキとはちょっと違った鳥をご覧になったことがある方もいらっしゃるでしょう。その亜種リュウキュウキビタキは、以前はもっと細かく、亜種ヤクシマキビタキと亜種アマミキビタキ,および亜種リュウキュウキビタキの3つに分けられていました。今回のお話は、現在のようにまとめられている分類が妥当なのか、以前の細かい分類に対応した違いがあるかについてお話しします。
第32回 南西諸島の南北で異なるリュウキュウキビタキの特徴
【講師】茂田良光 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】12月14日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

ドイツから渡りの研究者が来所しました

seminar_wikelski0111月29日、ドイツの渡り鳥研究者ら3名が来所しました。ドイツのマックス・プランク鳥類学研究所が中心になって進めている、人工衛星を使った新しい渡り鳥研究の国際プロジェクトについて、日本の渡り研究者との協力関係構築の可能性を探りに来訪したものです。
同研究所の渡り・免疫生態学部の、マーティン・ヴィケルスキ(Martin Wikelski)教授がセミナーを行い、小鳥類にも応用可能で、取得できるデータも多い、人工衛星を利用した地球規模の研究プロジェクトについて紹介し、尾崎清明・保全研究室長らと意見交換しました。

11月のテーマトークは「標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査(MAPS)」(11月9日(土))です

mapsfuukei_revジャパン・バード・フェスティバル(JBF)の興奮もまださめやりませんが、今週の土曜日は、JBFの「山階鳥研 見にレクチャー」では野外調査のためお話をしなかった、仲村昇・保全研究室研究員がお話しします。
福島第一原子力発電所の事故で拡散した放射性物質が鳥類に与える影響が心配されています。こういった環境の汚染や変化について把握する方法として、広い範囲で長期間、鳥の繁殖成功の割合などに変化がないかを調べることがが考えられます。鳥類標識調査は、もともと、足環を装着して放した野鳥が再度発見された場合に、渡りや寿命についての情報がわかることを期待して始められたものですが、こういったモニタリングの手法としても期待されるようになってきています。今回ご紹介する調査は、全国の複数箇所の調査地で、決まった努力量で繁殖期に長期間調査し、幼鳥の捕獲割合など繁殖の指標となるデータを取ることで、環境の変化を把握しようというもので、イギリスやアメリカでも同様な調査が行われています。昨年から開始したこの調査について、予備的な結果を紹介します。
第31回 標識調査による陸鳥の繁殖モニタリング調査(MAPS)
【講師】仲村昇 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】11月9日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

JBFでの催しに多数のご来場をいただきありがとうございました

jbf201311月2・3日に開催された、ジャパン・バード・フェスティバル2013(JBF2013)に多数のご来場をいただき大変ありがとうございました。
山階鳥研で開催した、「山階鳥研 見にレクチャー」(2・3日の両日)、「鳥学講座」(2日午後、我孫子市鳥の博物館と共催)にも大変たくさんのご来場をいただきました。
当日記入いただいたアンケートは集計中ですが、毎年楽しみに訪れてくださるリピーターの方もいらっしゃる一方、初めて参加された方もたくさんいらっしゃるようです。
引き続きご関心をおよせいただき、ご支援いただけるよう努力してきたいと思います。
当日のようすについては、「山階鳥研NEWS」来年1月号でご報告いたします。
山階鳥研のイベント情報はこちらです。
ご支援のお願いはこちらです。
※ 画像は、11月3日朝の「山階鳥研 見にレクチャー」会場での整理券配布のようすです。

【時間割掲載!】「山階鳥研 見にレクチャー5」@ジャパン・バード・フェスティバル(11/2-3)においでください!

mini_lecture_asai年に1回、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市で開催される、鳥と環境のお祭り「ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)」は今年は、この週末、11/2(土)、11/3(金)です。
山階鳥研では一般の方から見学のご希望が多いことに応えて、今年も、JBF期間中、山階鳥研の講堂で所員が交代でミニレクチャーを行います。スライドによる、研究所紹介や研究紹介です。
ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013
山階鳥研 見にレクチャー5
【日時】2013年11月2日(土)9:30〜16:00(最終回入場は15:30)
2013年11月3日(日祝)9:30〜15:00(最終回入場は14:30)
【場所】山階鳥研講堂
【内容】鳥研所員による研究紹介・研究所紹介
【注意事項】
*時間30分、定員40人(一斉入場、一斉退出)。
*ご入場には整理券が必要です
*整理券は当日分のみを09:20より山階鳥研の玄関で配布します。
*標本・図書資料類の見学や構内全体の見学は行っておりません。
時間割・講演内容の紹介・会場へのアクセス等の詳細はこちらのリンク(イベント情報)をご覧ください。
ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)のサイトはこちらです。
※写真は昨年の「見にレクチャー」のようすです。

【鳥学講座】ハシブトガラスは高みの見物〜時々、歩きますけどね(11月2日(土)我孫子)

jungle_crow関東地方でも冬鳥のジョウビタキ渡来のたよりがちらほら聞かれるようになりましたがいかがお過ごしでしょうか。
鳥学講座は、第一線で活躍する研究者が研究の最前線を紹介するもので、年に1回、ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)にあわせて開催しています。
街中でゴミを荒らすことを含め、とかく身近な鳥として話題を提供しているハシブトガラスですが、英名を“Jungle Crow”(密林のカラス)とも言うように、森林環境との結びつきが強く、人のいない山中にも棲んでいます。ハシブトガラスはもともとどんな環境でどのように進化してきたのでしょうか、それが人間生活にどうマッチして身近な鳥になっているのでしょうか。このあたりも含め、ハシブトガラスの行動、生活、進化を、昨年12月の発売以来、ふだん鳥に関心のない方にも評判を呼んでいる「カラスの教科書」の著者で、カラス科の鳥類の行動を専門に研究している松原始さんにご紹介いただきます。
【第23回鳥学講座】
「ハシブトガラスは高みの見物 時々、歩きますけどね」

【講師】松原始 東京大学総合研究博物館特任助教
【日時】2013年11月2日(土)14:30〜16:00(開場14:15)
※ ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013との同時開催
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(我孫子市若松26-4)
※ JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスでアビスタ前下車すぐ。JBF開催時は「JBF巡回バス」が運行予定(JBFでのアクセス情報はこちら
【参加費】無料(事前の申込不要)
【定員】120名
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)、山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)
講師プロフィールならびに講演要旨はこちらのリンク(イベント情報)からご覧ください。