自然史標本の国際学会で、震災後の標本レスキューなどについて発表しました

iwami_poster_36月11〜16日にアメリカ合衆国コネチカット州ニューヘイヴンにある、イェール大学ピーボディ博物館で開催された自然史標本の保存に関する国際学会の年次大会に、岩見恭子、小林さやかの2名の所員が参加しました。
kobayashi_poster_3岩見研究員は、東日本大震災の津波で破壊された鳥類標本の救出について、また小林専門員は、山階鳥類研究所の標本コレクションの管理と収集活動についてポスター発表しました。学会大会では、自然史標本の分野の最先端の成果や技術について情報収集するとともに、海外の標本担当者ほかと交流を深めることができたようです。
ogasawaramashiko2人はこの学会の終了後、世界最大級の鳥類標本コレクションを所蔵するアメリカ自然史博物館(ニューヨーク)に足を運び、標本収集管理や修復の現状について研修しました。
※学会の英文名称と発表タイトル等はつぎのとおりです。
The 27th Annual Meeting of the Society for the Preservation of Natural History Collections (June 11-16, 2012, Yale University, New Haven, Conneticut USA)
Iwami, Y., Kumagai, M., Tomioka, N., and Yamasaki, T.
Salvage and restoration activity for the bird specimens destroyed by tsunami in the Tohoku Earthquake, Japan.
Kobayashi, S., Yamasaki, T., Saitoh, T., Asai, S., and Iwami, Y.
The bird collection and the management at the Yamashina Institute for Ornithology: Overview.
(この学会参加は、コロラド大学自然史博物館・コレクションマネージャーで同学会の評議員でもある蔭山麻里子さんの勧めで実現しました。また、山階武彦助成事業から助成を受けています)
※画像は、(上)学会会場のポスターの前の岩見研究員、(中)小林専門員と蔭山麻里子さん(向かって左)、そして、(下)アメリカ自然史博物館希少鳥類コレクション所蔵の、小笠原の絶滅鳥で日本には標本のないオガサワラマシコを手に取る小林専門員です。
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