山階鳥類研究所の学術雑誌「山階鳥類学雑誌」は年に2冊の発行です。2016年3月20日付けで発行された、2015(平成27)年度の第2号についてご紹介します。
● 総説
川田伸一郎: アラン・オーストン基礎資料 pp.59-93
● 原著論文
由井正敏,江頭 優: 球体モデルに基づく区画法による風車への鳥類衝突数の推定 pp.95-121
● 短報
富田直樹,佐藤文男,岩見恭子: 山形県飛島のウミネコ繁殖地のネコによる被害状況 pp.123-129
村松康太,山本 潤,阿部拓三,西澤文吾,星 直樹,大和田真紀,綿貫 豊,桜井泰憲: 海鳥は飛んでいるイカを捕える─アカアシカツオドリの観察例─(英文) pp.130-136
● 報告
富田直樹,成田 章: ウミネコ繁殖地蕪島における2012年から2015年の繁殖モニタリング pp.136-139
千田万里子,仲村 昇,尾崎清明: 2012 ~ 2015 年に福島県で行われた繁殖鳥モニタリング調査の結果報告 pp.140-155
田崎駿平,比嘉瑞希,福田 真,山本以智人,國吉沙和子,平山琢二:野生下におけるヤンバルクイナGallirallus okinawaeの営巣行動の一例 pp.156-160
<編集長の中村浩志信州大学名誉教授の編集後記から>
「昨年3月発行の2号では、投稿規定を改訂いたしましたが、現在編集委員会では、雑誌の表紙デザインとサイズの変更についての検討を始めています。現在の表紙のデザインは、山階鳥研のシンボルマークであるヤマショウビン等3羽の鳥の白黒の絵が使われており、その下に各号の掲載論文等の目次がつけられています。
シンボルマークを継続使用するか、その下の目次を今まで通りここに付けるか、別の場所に移し、ここには写真等の別なものを付けるか、現在の薄黄色を別な色にするか、B5サイズから大きくしA4にするか等を検討中です。今のところ、ここでより見栄えのよい雑誌にするのがよいか、それよりも雑誌の質の向上に一層努めるべきか意見が分かれているところです。表紙デザインとサイズの変更は極めて重要な問題ですので、少なくとも一年程度かけて慎重に検討を進めて行きたいと思います。
投稿いただく皆様もこれらの問題についてのご意見がありましたら浅井編集庶務幹事までお寄せいただけたらと思います。これからも皆様の投稿をお待ちしています。」
● 投稿論文校閲者一覧 p.161
● 投稿される方へ pp.162-166
● 投稿される方へ(英文)pp.167-171
「山階鳥類学雑誌」は、鳥類の研究論文を掲載する学術雑誌です。1952年に「山階鳥類研究所研究報告」のタイトルで創刊され、2003年に現在の誌名に改めました。山階鳥研の研究論文を掲載するとともに、所外の研究者の研究発表の場としても貢献しています。
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