3月13日、高校3年生の白井麗香さんがお母さんと一緒に来所されました。白井さんはヤンバルクイナが大好きで、高校でヤンバルクイナを研究テーマとして、絶滅危惧種の生態や保護活動及び環境問題について探究する中で、山階鳥類研究所に連絡をいただいたことから、本種を長年研究している尾崎副所長が回答しました。尾崎副所長からは、まず自分でどのように調べるかということをアドバイスし、白井さんがご自分で調べて分からない点については尾崎副所長がお答えしました。
白井さんは今春、東邦大学理学部に入学が決まったそうで、大学でも絶滅危惧種の研究を希望しています。引き続き有意義な研究ができることをお祈りします。
日別アーカイブ: 2023年3月13日
ガン類の渡り調査/鳥類標識調査小冊子・見学会/皇居・赤坂御用地でオオタカ・フクロウが繁殖ほか「山階鳥研NEWS」2023年3月号
山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」2023年3月号(No.306)をご紹介します。
冒頭ではガン類の渡り調査についての話題。山階鳥研と雁の里親友の会は、絶滅危惧種のガン類であるコクガンとカリガネの生態解明のため、発信器の装着などにより調査を進めています。これらの調査から得られるデータを蓄積して解析することにより、鳥の保全や生息環境の保護に役立つことが期待されています。
鳥類標識調査の話題が続きます。トヨタ環境活動助成プログラムの助成を受けて標識調査についてより多くの方に知っていただくための小冊子を作成し、また、鳥類標識調査の現場を見ていただく見学会を行いました。小冊子「渡り鳥の不思議を調べてみよう!鳥類標識調査の世界」はリンク先でもご覧いただけます。
新装なった福島潟ステーションの話題や、皇居や赤坂御用地の調査で確認されたオオタカ・フクロウの繁殖の話題も掲載しました。
巻末の鳥のモニュメントは、山階鳥研の地元、千葉県我孫子市の手賀沼沿いにある、斎藤茂吉の歌碑「電車に乗って雁を見に来た」です。
賛助会員のみなさまには、令和4年賛助会員名簿をお届けしています。
その他、イベント告知やイベント報告なども掲載しました。
「山階鳥研NEWS」2023年3月号(第306号) 目次(敬称略)
1面 表紙写真(ベニマシコ) 賛助会員 野元彰
2面 絶滅危惧種のガン類の渡り調査
3面 鳥類標識調査小冊子作成、見学会を開催/新装なった福島潟ステーション
4面 皇居と赤坂御用地でオオタカとフクロウの繁殖が確認/山階鳥学セミナー捕獲技術入門編
5面 日豪中韓渡り鳥等保護協定等会議に参加/中西悟堂氏ご息女が山階鳥研を訪問
6面 芝浦工業大学柏中学高等学校と教育連携協定を締結/環境省自然局長が来所
7面 JBF2022 会場開催/全日本バードカービングコンクール山階鳥研所長賞
8面 鳥のサイエンストーク/所員の著書/鳥のモニュメント/事務局から(賛助会員・ご寄附)/編集後記
「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
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