投稿者「平岡考」のアーカイブ

Facebookページのファンの数が1,000人を突破しました!


2015年11月初めから開始した山階鳥研のFacebookページですが、おかげさまで皆様に関心を寄せていただき、この2017年3月11日に「いいね」いただいているファンの数が、1,000人を突破しました。

画像で示したのは、3月11日時点でページに「いいね」してくださっている皆さんの国と地域別の人数です。1,000人のうち、日本に約93パーセントの929人の方がいらっしゃり、台湾24人、韓国とアメリカ合衆国が5人ずつ、オーストラリア4人、カナダ、香港、マレーシアが3人ずつ、シンガポール、ケニア、インド、タイ、フィリピンが2名ずつ、クエート以下13カ国がそれぞれ1人ずつで、合計26の国と地域から、山階鳥研の投稿を見ていただいています。その後も順調に増加しており、今日(3月27日)現在、1,012人の方に「いいね」していただいています。

ちなみに、同時に始めたTwitterですが、こちらは、2016年10月にフォロワーが1.000人を突破しており、今日(3月28日)現在のフォロワー数は1,167人です。このうち98%が日本からで、1%未満が、オーストラリア、アメリカ合衆国、台湾、カナダ、シンガポール、イタリア、バングラデシュ、ドイツ、モンゴルで、あわせると日本を含め10の国と地域からフォローしていただいています。

SNSで多数の日本国内の皆様とともに、世界各地の皆様からも「いいね」/フォローしていただき大変うれしくありがたく思っています。引き続き、山階鳥研Facebook山階鳥研Twitter に「いいね」/フォローをよろしくお願いいたします。

どうして派手な鳥と地味な鳥がいる/「北ユーラシアにおけるガンカモ類」会議に参加して/エピオルニスの祖先はマダガスカルに渡ってから巨大化した〜「山階鳥研NEWS」3月号

山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」3月号をご紹介します。

2〜3頁では、森本元(もりもと・げん)研究員が、美しい種がたくさんいる鳥において、色彩がどんな役目を果たしているのか、どんなふうに進化してきたかをわかりやすく解説します。4頁は、国際会議等に参加する研究者等を助成する、山階武彦助成事業を受けて国際会議に参加した、牛山さんの活動報告です。6頁では、総裁の秋篠宮殿下が中心となって立ち上げられた「象鳥の総合的研究チーム」のプロジェクトのひとつとして行われた研究の成果をご紹介します。それによるとダチョウの仲間である走鳥類のDNAを、絶滅鳥まで含めて検討した結果、ダチョウ、エミュー、レアの祖先は小さな飛べる鳥で、マダガスカルに棲んでいた巨大な絶滅鳥エピオルニス(象鳥)は、南極から海を飛んで渡って、そのあと巨大化したと考えられたそうです。

鳥にまつわる言葉を紹介する小コラム「とりのことば」、今号は「鳶が鷹を産む」です。

「山階鳥研NEWS」2017年3月号 目次
1面 表紙写真(オオバン) 賛助会員 佐野昌男
2〜3面 どうして派手な鳥と地味な鳥がいるのか〜鳥における色の機能と背景〜 保全研究室 森本 元
4面 山階武彦助成金活動レポート「国際会議『北ユーラシアにおけるガンカモ類』に参加して」 牛山克巳
5面 JBF2016報告/全日本バードカービングコンクール所長賞
6面 エピオルニスの古代DNA研究/中国地区賛助会員の集い告知
7面 絶滅危惧種シマアオジの国際ワークショップに参加/カシラダカがIUCNの絶滅危惧種に/テーマトーク告知
8面 アホウドリの羽毛布団寄贈/とりのことば/事務局から(賛助会員/ご寄附)

「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。

※賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。

アホウドリの小笠原への移送個体から生まれた子が小笠原に初めて帰って来たのが確認されました

小笠原諸島聟島におけるアホウドリの新繁殖地形成事業において、聟島(むこじま)
から約5キロ南の媒島(なこうどじま)で、人工飼育個体から生まれ、2014年5月に巣立っ
た個体が、本年3月1日、東京都の委託調査中に聟島に戻ってきて成長した
姿で観察され、本日、環境省・東京都と同時発表いたしました。

リリース資料は下記リンクからご覧になれます。

山階鳥類研究所プレスリリース(2017年3月24日)

※ 画像は、今年3月1日に小笠原諸島聟島で撮影された親子の対面ショットです。左は親鳥の人工飼育個体Y11(2009年に鳥島から聟島に移送され人工飼育で巣立った個体)で、右がY11の子で2014年5月に媒島で巣立った雌個体(カラーリング番号 緑M170)です。
* 山階鳥研のアホウドリ保護のページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。

3月のテーマトークは「毎日運行する漁船で営巣したツバメ」(3月11日(土))です


山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は今月は3月11日(土)に、自然誌研究室専門員・広報主任の平岡考が、漁船に営巣したツバメについてお話します。

ごぞんじのように鳥は、それが地上であれ、木の枝先であれ、岩だなの上であれ、動かない場所に巣を作るのが普通で、日常的に移動するものに巣を作る例はごく稀です。ツバメはふつう、人家の軒先などに巣を作りますが、今回のトークでは、毎日運行する漁船にツバメが営巣した事例についてご紹介します。

第63回「毎日運行する漁船で営巣したツバメ」
【講師】平岡考(山階鳥研自然誌研究室専門員・広報主任)
【日程】3月11日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

我孫子市鳥の博物館 斉藤館長の講演「手賀沼の鳥-ここ25年で増えた鳥、減った鳥-」は2/22(水)です

我孫子市鳥の博物館館長による講演会が山階鳥研の地元、我孫子市で行われます。

1984年の山階鳥研の我孫子移転をきっかけに、1990年に山階鳥研の隣接地に開館した我孫子市鳥の博物館では、当時から約25年間、手賀沼の水面の水鳥のセンサス(個体数調査)を継続しています。調査開始当初は、山階鳥研との共同調査として行われていました。その調査に当初から取り組んできた斉藤館長が、手賀沼の水鳥のこの四半世紀の変遷についてお話しされます。

多数の皆様のご来聴をお待ちしています。

講演会「手賀沼の鳥-ここ25年で増えた鳥、減った鳥-」
【日時】2017年2月22日(水)14:00~16:00 質疑応答を含む(開場13:30)
【場所】我孫子北近隣センター並木本館 多目的ホール(千葉県我孫子市並木5丁目4番6号)
JR我孫子駅北口徒歩8分 Google map
※ 会場は鳥の博物館ではありませんのでご注意ください。
【講師】斉藤安行さん(我孫子市鳥の博物館 館長)
【申込】不要 【参加費】無料
【主催】我孫子野鳥を守る会我孫子市鳥の博物館友の会
【後援】我孫子市、我孫子市教育委員会

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

アホウドリの再導入プロジェクトを進めている小笠原の聟島で、昨シーズンに引き続いてヒナが孵化しました


<親鳥(右:Y01, 左奥:野生個体)の間に雛が見える。撮影:山階鳥類研究所(小笠原群島聟島2017 年1 月16 日)、提供:東京都>

アホウドリ新繁殖地形成事業を行っている小笠原群島聟島(むこじま)で、昨シーズンに引き続いて今シーズンも、2008年に聟島を巣立った人工飼育個体と野生個体のつがいの間で、産卵・孵化が成功し、この度ヒナが確認されました。本日環境省、東京都と同時で報道発表を行いました。

プレスリリース(2017年2月13日付)

このつがいは、NHK「ダーウィンが来た!」などでもおなじみの、2008(平成20)年に巣立った個体(カラーリング番号赤色Y01、9歳、雄)いわゆる「イチローくん」と、野生個体(足環なし、雌)「ユキちゃん」です。3シーズン続けて産卵まであって孵化しなかったのですが、昨シーズン初めてヒナが孵化し巣立ちました。今シーズンは昨シーズンに続いて2度目の孵化です。

多くの皆様に関心を寄せていただきありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

※ 2月14日朝のNHKのニュースで紹介されました。こちらのリンクからだいたい1週間ほどニュースの動画が見られるそうです。今年1月で現地で撮影した親子の動画が使われています。「アホウドリ 新たな繁殖地で2羽目のヒナが誕生」 2月14日 8時24分 NHK NEWS WEB。

※ 昨シーズンの孵化についてのブログ記事「おめでとう!ユキ、イチロー!小笠原群島聟島のアホウドリのつがいにヒナが誕生しました」はこちらです
※ 山階鳥類研究所「アホウドリ復活への展望」(アホウドリ最新ニュース)はこちらです

テーマトーク再開です。2月は、「アホウドリ 小笠原での繁殖成功が意味するもの」(2月11日(土))です

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は昨年11月からお休みをいただいていましたが、鳥の博物館の空調工事も終了しましたので、今月から再開します。今月は2月11日(土)に、出口智広・保全研究室研究員に、アホウドリの再導入事業について話してもらいます。

2016年11月末、アホウドリ再導入事業のこれまでの成果を、ロンドン動物学会発刊の学術雑誌「アニマルコンサベーション」に発表しました。今回のレクチャーでは、出口研究員が掲載内容をわかりやすく解説する他、今回の発表がどの程度世界から注目を集めているかについてもお話しします。

第62回「アホウドリ 小笠原での繁殖成功が意味するもの」
【講師】出口智広(山階鳥研保全研究室研究員)
【日程】2月11日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 画像は、2016 年2月に小笠原諸島聟島で確認されたアホウドリの親子です。
※ 学術雑誌への論文掲載をご報告したブログ記事「小笠原諸島のアホウドリ繁殖地が 80 年ぶりに復活したことを国際学術誌に論文発表しました」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

上田恵介・立教大学名誉教授がNHK「視点・論点」でお話しします(2/3(金)早朝・午後)

山階鳥研特任研究員であり、昨年9月に山階芳麿賞を受賞された上田恵介・立教大学名誉教授が、2/3(金)放送のNHKの「視点・論点」で「鳥の生き方に学ぶ」と題して10分間の話をされます。

ぜひお楽しみに。

視点・論点「鳥の生き方に学ぶ」
上田恵介・立教大学名誉教授
NHK
2017年2月3日(金)
本放送:午前4:20~午前4:30(NHK総合)
再放送:午後1時50分~午後2時(NHK Eテレ)
→ NHKの番組情報ページはこちら

※ 画像は2016年9月24日に開催された第19回山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥 カッコウ類研究の最前線」から

「ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか」(1/28(土)東京・市ヶ谷)が開催されます。

多くの海鳥が影響を受けた「ナホトカ号油流出事故」から20年を迎えることを記念したシンポジウムが開催され、山階鳥研の綿貫豊特任研究員が基調講演とパネルディスカッションをします。

事故を契機に海鳥の油事故に対する法律や、救護の専門施設の設置、人材育成の仕組みの整備など様々な対策の強化が行なわれました。海洋環境災害が起きた際どのように対処すべきか、今一度見つめ直す機会になると考えます。

山階鳥研ではこのシンポジウムを後援しています。

ナホトカ号油流出事故から20年
シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか
【日時】2017年1月28日(土)13:00~17:30(12:30開場)
【会場】法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館 834教室 アクセス交通案内(外部サイト)
【定員】300名
【参加費】無料
【事前申込】不要(直接会場にお越しください)
【主催】(公財)日本野鳥の会、日本環境災害情報センター、法政大学人間環境学部
【後援】(公財)WWFジャパン、(公財)山階鳥類研究所、(公財)日本鳥類保護連盟、(一財)海上災害防止センター、(NPO)野生動物救護獣医師協会
【基調講演】海鳥の現状とリスク
綿貫 豊 (山階鳥研特任研究員・北海道大学水産科学研究院教授)
【詳細・プログラム・問合せ先】日本野鳥の会のページでご確認ください。

※ 山階鳥研のイベント情報ページはこちらです。