投稿者「平岡考」のアーカイブ

プロモーションビデオを公開しました!山階賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」

9月24日(土)開催の、山階芳麿賞記念シンポジウムの出演者から、山階芳麿賞受賞者、上田恵介・立教大学名誉教授と、教え子の佐藤望博士(NPO法人バードリサーチ)のインタビュー(3分13秒)です。

ぜひ、当日、ご来場ください!

9月24日(土)東京大学弥生講堂です!

東京メトロ 東大前駅 徒歩1分、根津駅 徒歩8分!

第19回山階芳麿賞記念シンポジウム
「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」
【日時】2016年9月24日(土)13:30〜16:00(開場13:00)
【会場】東京大学農学部弥生講堂 東京都文京区弥生1-1-1交通案内(外部サイト)
(東京メトロ南北線東大前駅徒歩1分、東京メトロ千代田線根津駅徒歩8分)
【申込み】不要  【入場】無料

【講演】
托卵研究はどこまで進んだか?欧米の研究、日本の研究 上田恵介(立教大学名誉教授)
仮親を騙す”分身”の術〜ジュウイチ雛の妙技〜 田中啓太(慶應義塾大学文学部)
南太平洋の托卵をめぐる攻防〜日本の鳥にはないセンニョムシクイの対抗策 佐藤望(認定NPO法人バードリサーチ)
【質疑とまとめ】上田恵介・田中啓太・佐藤望

【主催】(公財)山階鳥類研究所 【共催】朝日新聞社 【後援】我孫子市

日本鳥学会2016年度大会が始まりました

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日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2016年度大会が、9月16日〜19日の日程で、北海道大学(北海道大学)で開催されます。
【会期】2016年9月16日(金)~19日(月・祝日)
【会場】北海道大学札幌キャンパス・共済ホール
山階鳥研のメンバーは、こちらの一覧表のとおり、プレナリー(全体)講演1件(藤巻裕蔵特任研究員)、口頭発表8件、ポスター発表6件、2件の自由集会の主催と自由集会の中の話題提供7件などに参加します。

日本鳥学会2016年度大会の概要はこちらはこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。シンポジウム「恐竜学者の鳥のはなしと鳥類学者の恐竜のはなし」は公開で行われ、誰でも無料で参加可能です。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。

※ 発表タイトル一覧に一部抜けがありましたので、追加いたしました。これにあわせ、話題提供の件数を訂正しました(2016年9月21日)

絶滅危惧種ヘラシギ 人工孵化個体の渡来確認2例に

絶滅危惧種ヘラシギのロシアの繁殖地で人工孵化された個体の渡来がカラーフラッグの観察により2例確認され、報道発表しました。これは鳥類標識調査の一環として、山階鳥研に寄せられた観察記録から明らかになったもので、国際的なチームによる保護活動の成果が、日本にも及んできた兆候と考えられます。

プレスリリースはこちらをご覧ください(2016年9月14日)

※ 「フラッグのついたシギ・チドリを見つけたら」はこちらです。
※ 足環で個体識別して野鳥の生態を調査する「鳥類標識調査」については「渡り鳥と足環」をご覧ください。

9月のテーマトークはお休みです

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山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、9月はあさって、9月10日が開催日となりますが、都合により9月はお休みします

次回の開催は、10月8日(土)です。お楽しみに。

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

★なお、テーマトークの今年度のその後の予定ですが、10月に開催のあと、JBF(ジャパンバードフェスティバル)開催、鳥の博物館の空調工事などのため、11〜1月はお休みさせていただき、その次は、2月11日(土)の開催となります。よろしくお願いします。

プロモーションビデオ鋭意作成中!山階賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」

sato_nozomu_speaks山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」のプロモーションビデオを鋭意作成中です!

9月6日には立教大学で上田恵介名誉教授にビデオカメラの前でインタビューに応じていただき、また、東京府中のNPO法人バード・リサーチで佐藤望さんに同様に動画に収まっていただきました。

9月24日(土)東京大学弥生講堂です!

東京メトロ 東大前駅 徒歩1分、根津駅 徒歩8分!

 

第19回山階芳麿賞記念シンポジウム
「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」
【日時】2016年9月24日(土)13:30〜16:00(開場13:00)
【会場】東京大学農学部弥生講堂 東京都文京区弥生1-1-1交通案内(外部サイト)
(東京メトロ南北線東大前駅徒歩1分、東京メトロ千代田線根津駅徒歩8分)
【申込み】不要  【入場】無料

【講演】
托卵研究はどこまで進んだか?欧米の研究、日本の研究 上田恵介(立教大学名誉教授)
仮親を騙す”分身”の術〜ジュウイチ雛の妙技〜 田中啓太(慶應義塾大学文学部)
南太平洋の托卵をめぐる攻防〜日本の鳥にはないセンニョムシクイの対抗策 佐藤望(認定NPO法人バードリサーチ)
【質疑とまとめ】上田恵介・田中啓太・佐藤望

【主催】(公財)山階鳥類研究所 【共催】朝日新聞社 【後援】我孫子市(予定)

※ 山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」のについてはこちらもご覧ください。
※ 写真上は、NPO法人バード・リサーチの事務所での佐藤望さんのインタビューのようす。
※ 写真下は、JR常磐線我孫子駅に貼っていただいたポスターです。近隣の施設等のほか、東京都内の博物館や鳥類関係機関を中心に掲示をお願いしました。

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山階鳥研所員がアホウドリ保護活動について、足立区生涯学習センターでお話をします(9/11(日)、要申込)。

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1991年春、山階鳥研では壮大なアホウドリ保全プロジェクトをスタートさせました。以来、鳥島内で個体数を増やすデコイ作戦に15年、小笠原に移す大作戦に10年。今、やっと1羽の雛が、移送先の小笠原の飼育地で繁殖した親鳥から巣立ちました。

1991年に鳥島でアホウドリ保全の活動を開始した当初からこのプロジェクトに関わってきた佐藤文男研究員が、孤高の海鳥アホウドリの魅力と保全活動の最前線をご紹介します。

集団で繁殖する性質を利用して、アホウドリをおびき寄せるために使用されたデコイ(プラスチック製のアホウドリの実物大の模型)も展示予定です。

足立区生涯学習センター山階鳥類研究所連携教養講座
「アホウドリ保全研究の最前線」
【日時】2016年9月11日(日)14:00〜16:00
【場所】足立区生涯学習センター5階 研修室1(東京都足立区千住5-13-5)
交通案内(外部サイト)
【講師】佐藤文男(山階鳥研 保全研究室研究員)
【定員】60人(16歳以上)要申込
【料金】無料
【申込】2016年7月26日(火)~9月4日(日)
足立区生涯学習センター 公式ウェブサイト(外部サイト)
電話 03-5813-3730

山階鳥研のアホウドリ保護のページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。

山階鳥研の所員がNHKの番組「ダーウィンが来た!」(9/4(日)放送)に取材協力をしました。

NHKの番組を製作しているNHKエンタープライズの取材に対して、大型のフクロウ類、カラフトフクロウの顔盤集音効果について岩見恭子研究員が協力していましたが、NHKの「ワイルドライフ」での放送に続いて「ダーウィンが来た!」でも放送されることになりました。

ご家族皆様で是非ご覧ください。

ダーウィンが来た!生き物新伝説
「大きな顔 が命!巨大フクロウ 謎の狩り」
【放送日時】2016年9月4日(日)19:30〜20:00(NHK総合テレビ)

NHKダーウィンが来た!公式サイト(外部サイト)
* ちなみに岩見研究員の出演はありません。

「やましな号」が新しくなりました

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8月31日、トヨタ自動車株式会社(豊田章男代表取締役社長)のご支援を受け、「やましな号」が新車に入れ替わりました。同社からのご支援は1990(平成2 )年、1997(平成8)年に続いて、3回目となります。

先代の「やましな号」(「ライトエースノア」)は19年にわたる長期のおつとめでしたが、このたび、新「やましな号」、「レジアスエース スーパーGL」に交代となりました。

積載量も大きくなりましたので今後の野外調査に活躍が期待できます。トヨタ自動車株式会社のご支援に御礼申し上げます。ありがとうございました。

※ 写真は尾崎副所長(右)、北條事務局長と納車された新「やましな号」です。

「ペンギンの楽園 地球上でもっとも生命にあふれた世界」献本ありがとうございます

出版社から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。

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水口博也(著)
『ペンギンの楽園 地球上でもっとも生命にあふれた世界』山と渓谷社,東京. (2016年8月25日発行. 128ページ. 1,800円+税. ISBN978-4-635-31036-9.) → 版元ページはこちら

 

北海道のノビタキが大陸経由で南下して中国南部やインドシナ半島で越冬することを明らかにしました

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国立研究開発法人森林総合研究所、北海道大学、山階鳥類研究所ほかの国際共同研究チームは、北海道のノビタキが大陸経由で南下して中国南部やインドシナ半島で越冬することを明らかにしました。本日、森林総合研究所、北海道大学、山階鳥研が共同で報道発表を行いました。プレスリリースの資料は下記リンクからご覧ください。

山階鳥類研究所 プレスリリース(2016年8月22日)

また論文の要旨(英文)は下記リンクからご覧ください(論文の本文は有料です)。

Yamaura, Y. et al. 2016. Tracking the Stejneger’s stonechat Saxicola stejnegeri along the East Asian–Australian Flyway from Japan via China to southeast Asia. Journal of Avian Biology: DOI: 10.1111/jav.01054.

ノビタキは日本では北海道と本州の草原に春に渡来して初夏に繁殖する小鳥です。越冬地は中国南部から東南アジア周辺であることが知られていますが、日本産のノビタキがどんなルートで渡りを行い、越冬地のうちどのあたりで越冬するかの詳細は知られていませんでした。

この研究は、ジオロケータ−という、日の出と日の入りを記録することで地球上の位置を推定する、小型軽量の器機を装着しておこなったものです。ジオロケータ−の軽量化による小鳥類への応用はごく最近可能になったもので、体重15gという小型の小鳥の渡り経路を明らかにしたのは、東アジア地域としては初めての事例です。

繁殖期に北海道でジオロケーターを装着されたノビタキは、大陸に移動して中国を経由し、中国南部とインドシナ半島で越冬していました。従来日本の渡り鳥は本州づたいに南下して大陸に渡ると考えられていましたが、本研究により、異なる渡りルートの存在が初めて確かめられました。