出版社から献本いただきました。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。
永田 鵄(著)柴田佳秀(監)
「ときめくフクロウ絵図鑑」
SBクリエイティブ株式会社, 東京. (2023年10月3日発行 192ページ.
1,760円(本体:1,600円). ISBN-978-4-8156-1567-3
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出版社から献本いただきました。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。
永田 鵄(著)柴田佳秀(監)
「ときめくフクロウ絵図鑑」
SBクリエイティブ株式会社, 東京. (2023年10月3日発行 192ページ.
1,760円(本体:1,600円). ISBN-978-4-8156-1567-3
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山階鳥類研究所の広報紙「山階鳥研NEWS」2023年5月号(No.307)をご紹介します。
冒頭では「昆明・モントリオール生物多様性枠組」についての第一回目。新型コロナウイルス感染症流行の影響から延期されていた生物多様性条約の第15回締約国会議は、2021年10月(中国・昆明)と、2022年10月(カナダ・モントリオール)の2部に分けて開催されました。この会議で決まった、「新枠組」について、環境省野生生物課の中澤圭一課長に3回の連載で解説いただきます。
続いて山階武彦助成事業活動レポートを。2021年度に助成金を受けた方の中から、大槻正遼さんに、北海道でのウミネコの繁殖におよぼすアライグマの悪影響に関する研究についてご紹介いただきました。山階鳥研では、野生鳥獣の保護に関する学術の振興に資する国際会議等に出席する研究者に対し、渡航費用を助成しています(2021年度から例外的に国内での活動も対象としています)。
小林さやか研究員による所員エッセーでは、2019年から山階鳥研と連携協定を締結しているハワイ・ビショップ博物館についてのお話。残されている手紙などを調べると、なんと80年前から交流があったことがわかったそうです。
巻末の鳥のモニュメントは、青森県風間浦村にある「井上靖文学碑 ナイター照明に飛来する鳥」です。
その他、今年度の事業計画、イベント告知・レポートなども掲載しました。
「山階鳥研NEWS」2023年5月号(第307号) 目次(敬称略)
1面 表紙写真(カッコウ) 賛助会員 内藤健晴
2-3面 昆明・モントリオール 生物多様性枠組について(その1) 環境省自然環境局 野生生物課長 中澤圭一
4面 山階武彦助成事業活動レポート 北海道枝幸町におけるウミネコに対する侵略的外来種アライグマの影響調査 コグニザントジャパン(株)大槻正遼
5面 所員エッセー 80年前の手紙から紐解くハワイ・ビショップ博物館との交流 研究員 小林さやか
6面 文部科学省科学研究費補助金(特定奨励費)研究成果発表会を開催/インターメディアテク特別展示『極楽鳥』
7-8面 令和5年度事業計画と収支予算/事務局から(人事異動/山階武彦助成事業/表紙写真ご応募御礼/賛助会員・ご寄附)鳥のサイエンストーク/所員の著書/鳥のモニュメント/編集後記
「山階鳥研NEWS」は、山階鳥研の活動や、鳥学研究や鳥の話題をやさしく紹介するニュースレターです。賛助会員に入会いただきますと、隔月でお送りいたします。
* 賛助会員のご入会は「ご支援のお願い」をご覧ください。
* 山階鳥研NEWSのこれまでの号の目次はこちらです。
こちらも合わせてごらんください。
*山階鳥研ウェブサイト イベント情報ページ
所員の著書をご紹介します。
ナショナルジオグラフィックの動物写真図鑑「いのちの惑星、地球。」シリーズの第3弾で、既刊の哺乳類と海洋生物に続き、本書は鳥を扱っています。
大きな写真やイラストと共に、野鳥に関する様々な話題が盛り込まれています。鳥の形態や機能、欧米で身近な野鳥の紹介、足の速さや体の大きさといったさまざまな世界一の鳥種はどれかなどの解説に加え、ある研究者のストーリーや、世界の鳥の童話、庭への鳥の招き方など、多くの話題を収録しています。森本元研究員が翻訳・監修しています。
是非書店でお求めください。各販売サイトでもご購入いただけます。
<書籍情報>
書名: いのちの惑星、地球。Fly with Me 〜不思議で美しい鳥の世界〜
著者: ジェーン・ヨーレン/ハイジ・ステンペル/アダム・ステンペル/ジェイソン・ステンペル
翻訳・監修: 森本 元
発行:エムディエヌコーポレーション 版元サイト
判型/頁:B4変形判/192頁
定価:3,080円(税込)
発行日:2023年3月17日
*山階鳥研ウェブサイト「所員の著書」ページもあわせてご覧ください。 → こちら
出版社を通じて著者から広報にお送りいただきました。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。
小宮輝之(著)
『人と動物の日本史図鑑 ⑤昭和時代後期から令和時代』
少年写真新聞社, 東京. (2022年3月10日発行, 48ページ. 2,750円 (本体:2,500円). ISBN-978-4-87981-747-1)
→ 版元ページはこちら
2021年10月7日に出版される所員の著書をご紹介します。
ガンカモ類の生態や特徴について全体像から各種のこと、さらにはガンカモ類を中心とした環境保全に関する話題まで、まとめて学べるありそうでなかった1冊です。著者である嶋田氏のフィールドである宮城県の伊豆沼・内沼での事例を話題の中心としながらも、日本に渡来する各ガンカモ種の渡りといった研究知見もさまざま紹介しています。森本元研究員が監修を務めるとともに標識調査や羽毛に関するコラムも執筆しています。
是非書店などでお求めください。また、各販売サイトでも購入ができます。
<書籍情報>
書名: 知って楽しいカモ学講座 カモ、ガン、ハクチョウのせかい
監修:森本 元
著者:嶋田 哲郎
発行:緑書房(公式サイト)
定価:2,090円(税込)
判型/頁:B6判/288頁
発行日:2021/10/7
ISBN:978-4-89531-762-7
*山階鳥研ウェブサイト「所員の著書」ページもあわせてご覧ください。 → こちら
山階鳥類研究所の学術雑誌「山階鳥類学雑誌」は年に2冊の発行です。2020年12月15日付けで発行された、2020(令和2)年度の第2号についてご紹介します。
● 原著論文
Whitworth, D.L.・ Carter, H.R.・中村 豊・武石全慈・大槻都子: 宮崎県枇榔島におけるカンムリウミスズメ Synthliboramphus wumizusume の孵化成功率と捕食(英文) pp.63‒82
江崎保男・田悟和巳: 吉野川のミサゴ ~繁殖と採餌生態~ pp.83-97
● 短報
大槻都子・Whitworth, D.L.・Parker, M.W.・箕輪義隆・中村 豊・吉本竹宏:宮崎県小枇榔におけるカンムリウミスズメの繁殖の確認(英文) pp.99-104
福田道雄: 大正時代の浅草花屋敷に来たペンギン pp.105-112
黒木知美・鶴見みや古・長堀正行: 日本産,朝鮮半島産,および中国陜西省からの提供個体を始祖とする日本産トキに共生するウモウダニ種構成の比較 pp.113-123
● 報告
山本美枝: 長崎県福江島におけるカンムリオウチュウの記録 pp.124-128
正富欣之・森竹 祐: 北海道における野生タンチョウの鳴き合い行動の開始年齢に関する観察記録 pp.129-132
倉沢康大・安部亮佑・西沢文吾: 北海道近海におけるアシナガウミツバメ Oceanites oceanicus の記録 pp.133-137
山崎剛史・亀谷辰朗: 鳥類の目と科の新しい和名(2)鳴禽類 pp.138-143
中原 亨・江頭幸士郎: 男女群島におけるヤイロチョウの初記録 pp.144-146
● 回想録 pp.147-151
● 誌碑 pp.152-156
● 投稿論文査読者一覧 p.157
● 投稿される方へ pp.158-162
● 投稿される方へ(英文)pp.163-167
<編集長 綿貫豊北海道大学水産科学研究院教授の編集後記から>
原著2編短報3編報告5編とそれぞれに充実した号となりました。内容も海鳥と陸鳥、生態と寄生虫、飼育の歴史、観察記録なとバラエテイーがあります。山階鳥類学雑誌はこうした多様な原稿を歓迎します。様々なタイプの「報告」を投稿しやすくなるようなスタイルを検討しております。さて、今年から、受理された論文のうち毎年1~2編特筆すべきものを編集長が選び紹介することとしました。このEditor’s Choice論文には出版後直ちに自由にダウンロードできるようになるという特典があります。今年は 江崎・田悟両氏によります、「占野川のミサゴ」です。下流域全ての個体の繁殖と餌や採食場所を、直接観察により丁寧に調べたもので、堤の下流や河口が主たる狩場となっていること、それが営巣場所にも関係していそうなことを明らかにしています。
*「山階鳥類学雑誌」は、鳥類の研究論文を掲載する学術雑誌です。1952年に「山階鳥類研究所研究報告」のタイトルで創刊され、2003年に現在の誌名に改めました。山階鳥研の研究論文を掲載するとともに、所外の研究者の研究発表の場としても貢献しています。
賛助会員に入会され、「山階鳥類学雑誌」を購読するコースを希望された方にお送りしています(そのほかに広報紙「山階鳥研NEWS」を購読するコースもあります)。
※ 山階鳥類学雑誌の解説はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌の目次(1992年以降)はこちらです。
※ 山階鳥類学雑誌掲載論文のPDFはこちらです。
※ 賛助会員のご案内はこちらです。
出版社または著者から紹介のご依頼があったり、資料提供などお手伝いのお礼その他の理由で、広報にお送りいただいた書籍です。こちらでご紹介するとともに、書庫に納めて活用いたします。ご寄贈大変ありがとうございました。ご紹介が遅れましたこと、おわび申し上げます。
小宮輝之(監)
『見わけがすぐつく野鳥図鑑』
成美堂出版, 東京. (2020年5月20日発行, 336ページ. 1,100円+税. ISBN-978-4-415-32608-5)
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久保敬親(写)樋口広芳(監)柴田佳秀(著)
『日本鳥類図譜』
山と渓谷社, 東京. (2020年7月1日発行, 304ページ. 4,200円+税. ISBN-978-4-635-06291-6)
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小宮輝之(監)有沢重雄(構成・文)今井桂三ほか(絵)
『つれてこられただけなのに〜外来生物の言い分をきく〜』
偕成社, 東京. (2020年7月6日発行, 119ページ. 1,000円+税. ISBN-978-4-03-528590-8)
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三上修(著)
『岩波科学ライブラリー298 電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?』
岩波書店, 東京. (2020年11月25日発行, 126ページ. 1300円+税. ISBN-978-4-00-029698-4)
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川上和人(監)
『講談社の動く図鑑 MOVE mini 鳥』
講談社, 東京. (2020年12月2日発行, 208ページ. 980円+税. ISBN-978-4-06-521386-5)
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森林総合研究所、東京大学大学院農学生命科学研究科、山階鳥研の研究グループは、東アジア特産の海鳥オオミズナギドリの大規模繁殖地の御蔵島において、ノネコが本種を数多く捕食している実態を明らかにしました。論文が公開されましたので、昨日、プレスリリースを行いました。
御蔵島では1970年代後半には175万~350万羽のオオミズナギドリが繁殖していると推定されていましたが、近年では10万羽程度と急激に減少しています。その一因として、島に多数生息するノネコによる捕食が考えられていましたが、その実態はよくわかっていませんでした。
本研究の結果、オオミズナギドリの繁殖期には、ノネコの糞の約8割から本種の羽毛や骨などが検出され、ノネコ1匹あたり平均で年間313羽のオオミズナギドリを捕食していると推定されました。
これまでのオオミズナギドリの減少傾向と本研究で示されたノネコの捕食の実態から、御蔵島のオオミズナギドリ繁殖地がノネコの捕食圧で危機に直面していると考えられます。
論文PDFはこちらです。
Azumi, S., Y. Watari, N. Oka, and T. Miyashita, 2020. Seasonal and spatial shifts in feral cat predation on native seabirds vs. non-native rats on Mikura Island, Japan. Mammal Research.
★技術的な問題のため、このトークは10/24(土)に延期しました。時間を作ってお待ちいただいた皆様大変申し訳ありませんでした。10/24(土)は下記表紙画像をクリックしてご覧ください。
我孫子市鳥の博物館で開催する、第3土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は10月17日10月24日(土)に、齊藤安行・我孫子市鳥の博物館学芸員が、ムクドリの子育てについて、オンラインでお話しします。
ムクドリは、駅前広場などに大群でねぐらをとり騒がしいことから嫌われ者にされがちです。しかし、これはこの鳥のほんの一面です。今回は、子育てという視点からムクドリのくらしを見てみましょう。架設した巣箱での子育ての様子や、研究者らによって明らかにされたムクドリの子育て事情を齊藤安行学芸員に紹介してもらいます。
多くの皆様のご視聴をお待ちしています。
第95回テーマトーク「ムクドリの子育て事情」
【講師】 齊藤安行(我孫子市鳥の博物館学芸員)
【日時】 10月17日10月24日(土)午後1時30分~2時15分 ※オンラインで実施
【参加費】 無料
【参加方法】 Youtube Liveを利用してオンラインで実施します。10月24日(土)のための配信URLは、以下の表紙画像にリンクが埋め込まれていますので、時間になりましたらこの表紙画像をクリックして視聴できます(事前登録不要、人数制限なし)。※都合によりリンクを再度変更しました(10月21日)。
※ 質問はYouTubeのチャット機能を利用して行っていただく予定ですが、チャット機能の利用にはログインが必要です。
【主催・問い合わせ先】 山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は、多くの皆様に山階鳥類研究所の活動にご理解とご支援をいただき大変ありがとうございました。またブログやSNSも閲覧していただきありがとうございます。山階鳥類研究所ウェブサイトに、奥野卓司所長の新年のご挨拶を掲載いたしました。
本年も引き続き山階鳥類研究所へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。ブログ、facebook、twitterも引き続きよろしくお願いいたします。
※ 画像はヒヨドリです。関東地方の平野部では周年見られますが、とくに越冬期には、もっと北で繁殖した個体が南下して加わって数が増えることもあるのか、よく目立ちます。