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岡 上席研究員が東アジア特産の海鳥オオミズナギドリのお話をします。

omizunagidori03今週末の土曜日ですので、日程がテーマトークと重なってしまいましたが、岡奈理子上席研究員が、足立区の講座で、東アジア特産の海鳥、オオミズナギドリのお話をします。

オオミズナギドリはかつては伊豆諸島のほとんどの島で繁殖していた海鳥です。毎年9ヶ月をかけて育てるのはたった一羽のヒナ。最新の研究から分かった親子の不思議な生態と、オオミズナギドリが今、直面する問題を取り上げます。

★申込みが必要ですのでご注意ください。

足立区生涯学習センター教養講座
「山階鳥類研究所連携 オオミズナギドリの不思議な子育て」
【日時】2015年12月12日(土)14:00〜15:30
【場所】足立区生涯学習センター5階 研修室1(東京都足立区千住5-13-5 学びピア21)
(北千住駅西口より徒歩15分 →アクセス交通案内) TEL:03-5813-3730
【講師】岡奈理子(山階鳥研 自然誌研究室 上席研究員)
【参加費】無料
【対象】16歳以上の方
【定員】50名(申込先着順)
【申込み】足立区生涯学習センターへ電話または窓口・インターネットで
【主催・問合せ】足立区生涯学習センター

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

※ 画像は海上を飛ぶオオミズナギドリの群れです。

海鳥のマミジロアジサシがイランから沖縄県名護市に 飛来したことが「鳥類標識調査」によって確認されました

マミジロアジサシ参考d_DSC04932sマミジロアジサシは、チドリ目カモメ科の海鳥で、インド洋、太平洋、 大西洋の熱帯・亜熱帯に分布します。

このたび、イランでヒナのときに「鳥類標識調査」の足環を付けられたマミジロアジサシが、沖縄県名護市まで飛来したことが確かめられました。日本とイランの間で野鳥の移動が確かめられたのはこれが初めてで、9月25日に報道発表を行いました。

鳥類標識調査は、鳥類を捕獲し、個体識別用の足 環を装着して放鳥するもので、鳥類の渡りや寿命などの 様々な生態を明らかにする目的で実施されており、近年 では、鳥類生息状況のモニタリングのためにも活用され ています。今回のような稀な移動は、鳥類標識調査を行っていて初めてわかることです。日本に飛来する多くの種で渡りの詳細はわかっていませんので、引き続き調査を継続して、今回のような実例を積み重ねていくことが重要と考えています。

※ プレスリリースはこちらをご覧ください。
※ 鳥類標識調査については、山階鳥研のウェブページ「渡り鳥と足環」をご覧ください。

(写真はマミジロアジサシ。今回移動が判明した個体ではありません)

アホウドリが大人の羽色になるのは何歳か、ご存じですか?〜「アホウドリ展」があと2日、今週日曜日までです!

ageing_STALこの夏、我孫子市鳥の博物館で開催されてご好評をいただいている「アホウドリ展ー復活への挑戦ー」もいよいよ会期が残すところあとこの土日のみになりました。

アホウドリの歴史、生態、保護活動などさまざまな情報を展示物で紹介した見応えのある展示です。まだご覧になっていないかたはぜひお急ぎください。

展示の中から今日は少し、マニアごのみの話題を・・。アホウドリは大人の羽色になるのに時間がかかることが知られていますが、本によって5年以上とか、7〜8年といったことが書いてあることもあると思います。今回の展示では、足環で個体識別して年齢がわかっている個体の写真が年齢ごとに展示してあります。それを見ると驚いたことに、こんな年になってもまだ完全な大人の羽色にならないのか、というのがわかります(写真上;詳細は実際に展示をご覧ください)。

さらに、最近、遺伝的に相当距離が離れていることが明らかにされた、尖閣諸島の個体群の鳥と、従来から知られていた鳥島の鳥の「顔が違う」という話題も展示になっています(写真下)。
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第72回鳥の博物館企画展「アホウドリ展-復活への挑戦-」

【期間】2015年7月11日(土)〜 9月6日(日)
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階企画展示室 → 交通案内
【共催】公益財団法人山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館
【料金】無料(入館料がかかります)
【問合せ】電話04-7185-2212(我孫子市鳥の博物館)

※ 山階鳥研ウェブサイトの「アホウドリ最新情報」はこちらです。
※ 同じく「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

 

7/11(土)から我孫子市鳥の博物館で「アホウドリ展」、連動して、開催初日に、7月のテーマトーク「アホウドリ復活から学ぶこと」を行います。

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今年の夏は、我孫子市鳥の博物館で「アホウドリ展」が開催されます。この企画展では、山階鳥研がこれまで組織的に取り組んできた「鳥島でのデコイ作戦」と「小笠原への再導入作戦」を中心に、アホウドリの保護活動の歴史を紹介します。

第72回鳥の博物館企画展「アホウドリ展-復活への挑戦-」

【期間】2015年7月11日(土)〜 9月6日(日)
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階企画展示室 → 交通案内
【共催】公益財団法人山階鳥類研究所・我孫子市鳥の博物館
【料金】無料(入館料がかかります)
【問合せ】電話04-7185-2212(我孫子市鳥の博物館)

この「アホウドリ展」に連動して、山階鳥研の所員が同博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」は、7、8月とアホウドリ2連発です。まず7月は、アホウドリの保護活動に長年携わってきた佐藤文男・研究員がお話しします。

佐藤研究員による内容紹介は次のようです。

「再発見から65年、アホウドリは復活の道を歩み始めました。この間、保護活動は多くの人々の情熱に支えられてきましたが、今も多くの困難な問題を抱えています。解決にはアホウドリのためにという思いを持ち続けることが大事です。近年、鳥類の絶滅危惧種数は増加の一方で、多くの種でその未来は明るくありません。山階鳥類研究所の25年間のアホウドリ保護活動から見える希少種保護について考えて見ます。」

第49回「アホウドリ復活から学ぶこと」

【講師】佐藤文男 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】7月11日(土)
【時間】 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

ぜひお楽しみに!

※ 山階鳥研ウェブサイトの「アホウドリ最新情報」はこちらです。
※ 同じく「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

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5月のテーマトークは「バンディングってなあに?」(5月9日(土))です

1982織田山-1_for_webゴールデンウィーク、関東地方は連日の晴天にめぐまれましたが、皆様楽しい休日を過ごされたでしょうか。

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、5月は今週末、5月9日の開催です。吉安京子・保全研究室専門員にバンディング(鳥類標識調査)について話してもらいます。

野生鳥類の生態を調べる手法のひとつにバンディング(鳥類標識調査)があり、世界各国で行われてさまざまな成果を挙げています。日本では山階鳥類研究所がバンディングのとりまとめのセンターとなっており、全国で多数のアマチュアの協力調査員(バンダー)がボランティアで参加して行われています。多数の当事者がかかわって渡り鳥の移動や寿命についてデータを集めるバンディングのあらましをご紹介します。

第47回「バンディングってなあに?」
【講師】吉安京子 山階鳥研保全研究室専門員
【日付】5月9日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥研ウェブサイトの標識調査紹介ページ「渡り鳥と足環」はこちらです。
※ 同じく「鳥類標識調査 仕事の実際と近年の成果」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

4月のテーマトークは「飛べないクイナ類の保全状況-ヤンバル・ロードハウ・ニュージーランドクイナ-」(4月11日(土))です

weka_s関東地方はサクラの見頃を迎えていますが、皆さんのお近くはいかがでしょうか。

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、4月は今週末、4月11日の開催です。尾崎清明 副所長・保全研究室長に飛べないクイナ類について話してもらいます。

沖縄島北部のやんばる地方に、ヤンバルクイナという飛べないクイナが棲息しており、絶滅の危機に瀕していることは多くの方がご存じでしょう。じつは、世界じゅうのあちこちの離島に、その島固有の飛べないクイナが棲息しています。これらの飛べないクイナはすでに13種が絶滅し、現存する20種もほとんどが絶滅の危機にあります。これは生息地の島に人間が持ち込んだ哺乳類等の捕食者の影響です。

ヤンバルクイナを絶滅の危機から救うために、世界のクイナの保全の事例を調査している尾崎副所長が、このヤンバルクイナと、近縁でやはり絶滅の危機にある飛べないクイナであるロードハウクイナ、ニュージーランドクイナ(ウェカ)について生態と最新の保全状況を紹介します。

第46 回「飛べないクイナ類の保全状況 —ヤンバル・ロードハウ・ニュージーランドクイナ—」
【講師】尾崎清明 山階鳥研副所長・保全研究室長
【日付】4月11日(土)
【時間】 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】各回とも先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ 山階鳥研ウェブページ「ヤンバルクイナ その命名・生態・危機」はこちらです。
※ 画像は、生態調査のためにカラーリング(色足環)をつけたニュージーランドクイナです。

2月のテーマトークは「ルリビタキの茶色い雄と青い雄は争い方が同じなのか」(2月14日(土))です

ルリヒ?タキ雄_morimoto_s寒い寒いと言っているうちにも、日が少しずつ長くなり、ここ千葉県の北部ではシジュウカラの囀りが聞かれたりもしていますが、いかがお過ごしでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、2月は今週末、2月14日の開催です。森本元・支援研究員にバードウォッチャーにはおなじみの青い鳥、ルリビタキについて話してもらいます。

熱心な鳥好きの方はご存じかもしれませんが、全身が美しい青色をしているルリビタキの雄は、若いときは茶色をしており、青くありません。しかも、そういった若くて茶色い個体も繁殖するのです。1歳で繁殖するときにはすでに「ぱっと見て雄」という色彩になっている種の鳥もいるのに、ルリビタキの雄はどうして「ぱっと見て雌」の色彩のまま繁殖するのでしょうか?このトークでは幸せの青い鳥とも呼ばれることがあるルリビタキの色の違いが、雄の闘争方法にどのように関係しているのかをご紹介します。

第44回「ルリビタキの茶色い雄と青い雄は争い方が同じなのか」
【講師】森本元 山階鳥研支援研究員
【日付】2月14日(土)
【時間】 13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】

山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

7月のテーマトークは「タマシギの繁殖生態 」(7月12日(土))です

painted_snipe_04_s関東地方は台風が通り過ぎ、ここ我孫子では台風が運んできた南海上の空気のせいなのでしょう、蒸し暑い晴天ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、7月は明日、7月12日の開催です。保全研究室の米田重玄研究員に、タマシギの繁殖生態について話してもらいます。
オスとメスの形態や習性の特徴が普通の鳥と逆になっているタマシギは、一妻多夫の変わった繁殖生態を持った鳥と言われています。メスは卵を産むだけで、オスが卵を温め、子育てをするタマシギの生態を米田研究員が以前行った研究の結果からお話しします。タマシギは鳥類学の盛んなアメリカやヨーロッパといった地域に分布しないため、生態研究の報告が多くありませんが、そんななか、米田研究員は国際的な鳥類学の学術雑誌にもタマシギの生態について論文を発表している、数少ないタマシギのプロです。ぜひお楽しみに。
第39回「一妻多夫の鳥タマシギの繁殖生態」
【講師】米田重玄 山階鳥研保全研究室研究員
【日付】7月12日(土)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
※ なお、8月のテーマトークはお休みです。次回は9月ですのでよろしくお願いします。
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

1月のテーマトークは「海鳥とノネコの仁義なき戦い 〜伊豆諸島御蔵島の今〜」(1月11日(土))です

theme_talk201401例年より少し長いお正月休みが終わり、仕事にもどって数日たったという皆さんが多いのではと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。学生さんのお休みはいつも通りだったのでしょうか?
山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館で出前トークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、新年の1回目は今週末、1月11日の開催です。岡奈理子・自然誌研究室上席研究員が、御蔵島の海鳥とノネコについてお話しします。
伊豆諸島の御蔵島は、オオミズナギドリという日本周辺に特産の海鳥が生息する世界最大の海鳥の繁殖地の一つですが、人間が持ち込んだネコがオオミズナギドリを捕食して増殖し、ネコの島になりました。珍しい海鳥の動画を交えて、紹介します。どうしたら良いか、ネコ好きな人も、鳥好きな人も、現状を知って一緒に考えてみませんか?
第33回 海鳥とノネコの仁義なき戦い ー伊豆諸島御蔵島の今ー
【講師】岡奈理子 山階鳥研自然誌研究室上席研究員
【日付】1月11日(土)
【時間】13時15分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内はこちら
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)
山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

【鳥学講座】ハシブトガラスは高みの見物〜時々、歩きますけどね(11月2日(土)我孫子)

jungle_crow関東地方でも冬鳥のジョウビタキ渡来のたよりがちらほら聞かれるようになりましたがいかがお過ごしでしょうか。
鳥学講座は、第一線で活躍する研究者が研究の最前線を紹介するもので、年に1回、ジャパン・バード・フェスティバル(JBF)にあわせて開催しています。
街中でゴミを荒らすことを含め、とかく身近な鳥として話題を提供しているハシブトガラスですが、英名を“Jungle Crow”(密林のカラス)とも言うように、森林環境との結びつきが強く、人のいない山中にも棲んでいます。ハシブトガラスはもともとどんな環境でどのように進化してきたのでしょうか、それが人間生活にどうマッチして身近な鳥になっているのでしょうか。このあたりも含め、ハシブトガラスの行動、生活、進化を、昨年12月の発売以来、ふだん鳥に関心のない方にも評判を呼んでいる「カラスの教科書」の著者で、カラス科の鳥類の行動を専門に研究している松原始さんにご紹介いただきます。
【第23回鳥学講座】
「ハシブトガラスは高みの見物 時々、歩きますけどね」

【講師】松原始 東京大学総合研究博物館特任助教
【日時】2013年11月2日(土)14:30〜16:00(開場14:15)
※ ジャパンバードフェスティバル(JBF)2013との同時開催
【場所】アビスタ(我孫子市生涯学習センター)ホール(我孫子市若松26-4)
※ JR我孫子駅南口から「アビスタ・市役所経由」のバスでアビスタ前下車すぐ。JBF開催時は「JBF巡回バス」が運行予定(JBFでのアクセス情報はこちら
【参加費】無料(事前の申込不要)
【定員】120名
【主催・問合せ】我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)、山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)
講師プロフィールならびに講演要旨はこちらのリンク(イベント情報)からご覧ください。