月別アーカイブ: 2016年5月

日本経済新聞文化面にアート紹介コラム「鳥へのまなざし 十選」を連載中です

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日本経済新聞の朝刊文化面(最終ページ)のアート紹介コラム「十選」は、一人の人が特定のテーマで美術作品を1日1点、合計で10点紹介するものです。

5月20日(金)から自然誌研究室専門員の平岡が、「鳥へのまなざし 十選」というテーマで、この欄の記事を担当しています。

掲載は月火木金、つまり土日と水曜日はお休みで、10回です。

お楽しみいただければ幸いです。

【訂正】5月30日付けの「鳥へのまなざし 十選」第6回「ロジャー・ピーターソン『フィールド・ガイド』シリーズ」の図版「北アメリカ西部のフィールド・ガイド」の出版年が1934年とあるのは、校正ミスで、正しくは1961年です。訂正してお詫びいたします。なお、本文中の、北米東部のフィールド・ガイドの出版年が1934年という点には誤りはありません。

アホウドリの再導入プロジェクトを進めている小笠原の、聟島と嫁島でそれぞれ初めて繁殖が成功しました

聟島のヒナ(2)_山階鳥研提供_ブログ用アホウドリの再導入プロジェクトを進めている小笠原の、聟島で、この1月に孵化が確認されていたヒナの巣立ちがこの5月に確認されました。また嫁島でも巣立ち直前のヒナが観察されました。このことについて、本日、環境省・東京都と同時発表の形で報道発表を行いました。

小笠原諸島では2014年5月に媒島(なこうどじま)でヒナが確認されており、今回の確認で、戦後はアホウドリの繁殖がなかった小笠原諸島での、このプロジェクト開始後のアホウドリの繁殖成功は3例となりました。

プレスリリース(2016年5月23日付け)

このプロジェクトは(公財)山階鳥類研究所が、環境省、東京都、米国魚類野生生物局、三井物産環境基金、公益信託サントリー世界愛鳥基金等の支援をえて実施しているものです。

※ 聟島でのアホウドリのつがい(ユキとイチロー)の卵の孵化のニュースはこちらをご覧ください。
※ 山階鳥類研究所「アホウドリ復活への展望」(アホウドリ最新ニュース)はこちらです

※ 画像は巣立ちして聟島の海上を泳ぐアホウドリのヒナです(2016年5月14日撮影)

「我々日本人は動物をどうみてきたのか」〜若冲展をきっかけに考える〜(日本ペットサミット第2回例会)で奥野副所長が講演します

jpets_チラシ_160413_修正日本ペットサミットの講演会が開催され、山階鳥研の奥野卓司副所長が登壇します。

この講演会では、生誕300年を機に開催されている伊藤若冲展をきっかけとして、日本人がどのような動物観を持ってきたのかを考え、これから動物たちとどういう付き合いをしていくのがより自然なのかを考えていきます。

日本ペットサミット 第2回例会
「我々日本人は動物をどうみてきたのか」~若冲展をきっかけに考える~
PartⅠ 若冲とは? ~その人物像、時代的背景、絵画の特徴やその意味するところ
PartⅡ 我々日本人は動物をどうみてきたのか~若冲展をきっかけとして
奥野卓司先生と西村亮平会長との対談、フロアからの質疑応答

【日時】2016年5月21日(土)14:00〜16:00
【場所】東京大学農学部フードサイエンス棟 中島董一郎記念ホール(東京都文京区弥生1-1-1)
【定員】90名(要事前申込) 【参加費】無料
【申込・問合せ】日本ペットサミット事務局代行 株式会社インターズー 担当:佐久間
E-mail: sakuma☆interzoo.co.jp *メール送信の際は☆を半角の@に変えてください。
【主催】日本ペットサミット(J-PETS)
【詳細】公式ウェブサイトでご確認下さい。

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

市民がボランティアで守っている松戸市内の緑地が公開されます(5/14〜23、松戸市内)

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千葉県松戸市内の樹林地保全活動を広く市民に知ってもらう目的で「第5回オープンフォレスト in 松戸」が開催されます。市民のボランティアによって守られている、市内17ヶ所の民有林が公開されます(一部公園含む)。

都市の緑地は、奥山の森林と異なり、人手による手入れが不可欠です。それをしない場合、ゴミの不法投棄にあったり、ヤブ蚊の巣窟だとか落ち葉が迷惑だとかの近隣からの苦情から、さいごには伐採せざるを得なくなって、かけがえのないわずかな緑地が消滅してゆくことになります。

土地所有者は高齢化などでなかなか手入れができないという実情がある一方、緑地の保全が重要とはいっても私有地の手入れまでを行政が肩代わりするのは不可能です。このため松戸市では、「里やまボランティア入門講座」という講座でボランティアを毎年養成し、土地所有者は緑地として維持したいという希望がありながら、所有者側では手入れができない土地について、行政が間に立ちながらボランティアのチームが緑地の手入れを共同で行う仕組みを作っています。

都市に残された貴重な森を未来に引き継ぐためにおこなわれている地道な活動の成果に触れてみませんか。山階鳥研はこのイベントを後援しています。

第5回 オープンフォレスト in 松戸
● 森の公開
【日時】2016年5月14日(土)〜23日(月)10:00〜15:00
【場所】松戸市内17ヶ所の民有林 ※場所により公開日と時間が異なります。
【共催・問い合わせ先】オープンフォレスト in 松戸実行委員会(事務局 TEL. 090-1209-2254)、松戸市(みどりと花の課 TEL. 047-366-7378)
【後援】(公財)山階鳥類研究所
【詳細】オープンフォレスト in 松戸公式ウェブサイト

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

5月のテーマトークは「シギ・チドリ類の渡りを追って!」(5月14日(土))です

ハマシギ(亜種キタアラスカハマシギ)茂田ゴールデンウィークも終わり、関東ではかなり暖かになってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は、5月14日(土)の開催です。茂田良光・保全研究室研究員に、シギ、チドリ類の渡り研究について話してもらいます。

シギ・チドリ類といってもなかなか馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。おもに河口の干潟などでゴカイなどを食べている、嘴と脚の長い水辺の鳥で、種類もたくさんいるのですが、多くが長距離を渡る渡り鳥です。北極圏で繁殖して、非繁殖期は南半球まで渡り、日本には春の北上と秋の南下のときに通過する種もいます。

こういった長距離渡り鳥のシギ・チドリ類の渡り経路を明らかにするために、一般の方からの観察情報が得やすい、カラーフラッグという目印を鳥に装着する方法が使われています。国際的な協力と鳥好きの皆さんからの情報提供をもとに、日本を通過するシギ・チドリ類の渡りについてどんなことがわかってきたかを茂田研究員に紹介してもらいます。

第57回「シギ・チドリ類の渡りを追って!」
【日程】2016年5月14日(土)
【講師】茂田良光(山階鳥研保全研究室・研究員)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 鳥に脚環などをつけて、渡りや寿命を調べる鳥類標識調査については「渡り鳥と足環」をご覧ください。
※ 「鳥類標識調査 仕事の実際と近年の成果」はこちらです。

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

バードウィークにちなみ、手賀沼探鳥会が開催されます(5月8日(日))

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5月10日から始まるバードウィークにちなんで、山階鳥研の地元、手賀沼で一足早く探鳥会が開催されます。

1時間コース(~10:30)と2時間コース(~11:30)のどちらかを選んでいただき、手賀沼遊歩道沿いで、水辺の鳥、田んぼの鳥を観察します。小グループに分かれた参加者に、我孫子野鳥を守る会のベテランリーダーが付きますので、「これからバードウオッチングを始めたい」という方にぴったりです。ご家族連れも大歓迎です。山階鳥研はこのイベントを後援しています。

Enjoy手賀沼! 第27回バードウィーク 手賀沼探鳥会
【日時】2016年5月8日(日)9:00~12:00(受付開始8:30)
※雨天の場合は鳥の博物館見学
【集合場所】手賀沼親水広場 水の館玄関前 (我孫子市高野山新田193) 交通案内
【定員】100人 ※小学校低学年は保護者同伴
【申込】不要(当日受付)
【参加費】無料
【主催】我孫子野鳥を守る会・我孫子市鳥の博物館
【後援】(公財)山階鳥類研究所
【問い合せ先】我孫子市鳥の博物館 TEL. 04-7185-2212

※当日は、手賀沼親水広場で、「Enjoy手賀沼!」が開催されており、アクセスディンギー(小型ヨット)やカヌーの体験乗船、生き物ぬり絵、我孫子ふるさと産品・手賀沼のうなきちさんグッズ販売など、親子で楽しめる楽しい催しや出店が盛りだくさんです。また我孫子市鳥の博物館の無料開放日です。探鳥会の後は、ぜひEnjoy!手賀沼をお楽しみいただき、鳥の博物館にもお立ち寄りください。

Enjoy手賀沼! 2016
【日時】2016年5月8日(日)9:00〜15:30
【場所】手賀沼親水広場
【主催】Enjoy 手賀沼!実行委員会
【後援】(公財)山階鳥類研究所ほか
【詳細】Enjoy手賀沼! 2016公式ウェブサイト

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。