投稿者「平岡考」のアーカイブ

平成28年熊本地震で被災された皆さまへ

4月14日以降発生しております平成28年熊本地震により犠牲になられた方々及びご遺族の方々に対し衷心よりお悔み申し上げます。また、負傷された方々、被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。

一人でも多くの方のご無事と、一刻も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

なお、4月25日に開催を予定しておりました山階鳥類研究所の「九州地区賛助会員の集い」は延期いたします。新日程につきましては改めてご案内いたします 。

(公財)山階鳥類研究所

4/10(日)深夜24時J-WAVE「Growing Reed(グローイングリード)」に出口研究員が出演してアホウドリの人工飼育のお話をします

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この週末の日曜深夜のFMラジオ、J-WAVEの岡田准一さんの番組で、出口智広研究員がアホウドリの人工飼育のお話をします。「ある一つのテーマの専門家をお呼びして徹底的に質問」する番組とのことです。

聴取可能な範囲は東京とその周辺地域に限られますが、パソコンやスマートフォンでラジオが聴けるradiko経由で、関東の1都6県では無料で聴取できるそうです。また有料になりますが、radiko premiumでは日本全国での聴取が可能とのことです。

ぜひお楽しみください。

Growing Reed (グローイング・リード) J-WAVE (81.3MHz)
【放送日時】2016年4月10日(日)深夜24:00〜25:00 (4月11日(月)午前0:00〜1:00 )
【タイトル】何故アホウドリを人工飼育することになったんですか?
【番組ウェブサイト】Growing Reed (グローイングリード)

※ J-WAVEを、radikoなど、ラジオ以外で聴く方法は、こちらのJ-WAVE「聴く」のページをご覧ください。

※ 山階鳥類研究所のアホウドリ保護のページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。

国立科学博物館でバイオミメティクス(生物模倣)の企画展と講演会があります

企画展「生き物に学びくらしに活かす―博物館

山階鳥研は、国立科学博物館ほかと共催で、バイオミメティクス(生物模倣)の企画展を開催します。

バイオミメティクスというのはちょっと聞き慣れない言葉ですが、生物に学びながら、私たちのくらしをより良くすることを目指す、生物学と工学が連携、恊働する新しい学問分野です。

たとえば、ハスの葉が水をはじく能力は、身近な品物に役立てられないでしょうか?フクロウが暗闇の中を静かに飛ぶしくみは、騒音の大きなプロペラなどに応用できないのでしょうか?

こういった関心をもとにした製品の研究開発がバイオミメティクスです。こういった研究開発は実際に行われるようになってきており、一部は実用化されているものもあります。この展示では、昆虫・魚類・鳥類を中心に、バイオミメティクスの実例とそのモデルになった生物、生物標本を所蔵する博物館や研究機関が果たす役割などを紹介します。

企画展 生き物に学び、くらしに生かすー博物館とバイオミメティクス
【日時】2016 年4 月19 日(火)〜6 月12 日(日)
【休館日】毎週月曜日※月曜日が祝休日の場合は翌火曜日/
ただし、5 月2 日(月)と6月6 日(月)は開館
【場所】国立科学博物館(東京・上野)日本館1 階
【入館料】一般・大学生:620 円、高校生以下・65 歳以上: 無料
【主催】(独)国立科学博物館 科研費新学術領域「生物規範工学」
【共催】(公財)山階鳥類研究所、高分子学会バイオミメティクス研究会
★ 詳細は国立科学博物館のウェブページでご確認ください。

この企画展に付随して講演会がふたつ開催され、山階鳥研の研究員2名を含む4名の講師が講演します。

講演会1(対象:小学校5年生以上)
【日時】4月23日(土)14:00~15:20
【場所】国立科学博物館日本館2階講堂
【講演内容と講師】
昆虫とバイオミメティクス 国立科学博物館 動物研究部 野村 周平
鳥の動きのバイオミメティクス 山階鳥類研究所 山崎 剛史
★ 要申込み(4月8日 17時締切、申込多数の場合は抽選;国立科学博物館のウェブページから申し込んでください)

講演会2(対象:小学校5年生以上)
【日時】5月21日(土)14:00~15:20
【場所】国立科学博物館日本館2階講堂
【講演内容と講師】
海洋生物とバイオミメティクス 国立科学博物館 動物研究部 篠原 現人
鳥の色のバイオミメティクス 山階鳥類研究所 森本 元
★ 要申込み(5月6日 17時締切、申込多数の場合は抽選;国立科学博物館のウェブページから申し込んでください)

多数の皆様のご来場をお待ちしています。

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

4月のテーマトークは「オス?メス?見た目でわかる?雄化(ゆうか)する鳥の謎」(4月9日(土))です

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山階鳥研の地元我孫子では、ソメイヨシノが8〜9分咲き程度というところで空模様がはっきりしないという、これぞ典型的なサクラの季節という状況ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は、4月9日(土)の開催です。岩見恭子・自然誌研究室研究員に、雄化(ゆうか)という現象について話してもらいます。

鳥は雄が綺麗で雌は地味など、外見で見分けられる種類がいますが、雄だと思っているその鳥はほんとに雄でしょうか?いやそうじゃない、という事例があるそうです。雄の姿をした雌、つまり雄化した美しい雌について紹介してもらいます。

第56回「オス?メス?見た目でわかる?雄化する鳥の謎」
【日程】2016年4月9日(土)
【講師】岩見恭子(山階鳥研自然誌研究室・研究員)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

カレドニアガラスの嘴が道具を使いやすい特殊な形に進化していることを発見しました

crow_7_s02南太平洋のニューカレドニアだけに生息するカレドニアガラスは、先端を鈎状に整えた小枝や葉を嘴でくわえ、木の穴などにつっこんで中から昆虫やその幼虫を引っぱりだして食べる、道具を使う鳥であることが知られています。慶應義塾大学ほかの国際共同研究チームは、さまざまな種のカラス類の嘴の三次元形態を比較解析して、カレドニアガラスが道具の使用に適した特殊な形態に進化していることを発見しました。この研究チームには山階鳥研の山崎剛史研究員が参加しています。

詳細は、慶應義塾大学のプレスリリース「道具を使うカラスの嘴が特殊な形に進化していることを発見」(2016年3月10日)をご覧ください。

この結果は、2016 年3月9日に「Scientific Reports」オンライン版にMatsui et al. 2016. Adaptive bill morphology for enhanced tool manipulation in New Caledonian crows. として発表されました。

※ 画像は、木の中に潜むカミキリムシの幼虫を道具を使って捕まえるカレドニアガラス(写真:オークランド大学Gavin R.Hunt 博士)

「ナショナルジオグラフィック日本版」4月号に学生レポーターの聟島でのアホウドリ調査体験記が掲載されています

アホウドリ学生レポート_ナショナルジオグラフィックs山階鳥研では、アホウドリのいっそうたしかな復活のために、小笠原への再導入のプロジェクトに取り組んでいます。

この1月に、このプロジェクトに助成いただいている三井物産環境基金の企画で、小笠原諸島聟島でのアホウドリの調査に、公募で選ばれた学生レポーター2名に同行してもらい、その体験記が「ナショナルジオグラフィック日本版」4月号(140〜143ページ)に掲載されました。

使われている写真は写真家の南俊夫さんが撮影されたものです。

雑誌に掲載された体験記は一部で、全文はナショナルジオグラフィック日本版のウェブページでお読みただけます。

三井物産環境コミュニケーションリポート 三井物産環境基金の10年「アホウドリの繁殖地復活を生き物保護のモデルケースに」

ぜひご覧ください。

※ 山階鳥研のウェブサイト「アホウドリ復活への展望」アホウドリ最新ニュース の目次はこちらです。

明日、3/27(日)NHK「ダーウィンが来た!10周年スペシャル」でアホウドリの小笠原再導入プロジェクトが取り上げられます

聟島0610調査地遠景sNHKの自然番組、「ダーウィンが来た!」は放送開始10周年を記念して、3月20日に10周年スペシャルの第一弾「もう一度見たい!世界の珍獣」が放送されましたが、引き続き、3月27日に10周年スペシャル第二弾として、「もう一度見たい!日本の生きもの」が放送されます。150本以上の番組で取り上げられてきた日本の生き物の中から、視聴者リクエストと放送時の反響をもとに、10種をセレクト、スクープ映像満載での放送が行われるということです。

山階鳥類研究所が携わってきたアホウドリの小笠原再導入のプロジェクトのようすは、おかげさまでこれまでの「ダーウィンが来た!」で多くの皆様に視聴いただいてきましたが、今回のスペシャルの10種にも選んでいただき、改めてご覧いただけることになりました。スペシャルの宣伝文句にある、「スクープ映像満載」、アホウドリではどんな映像が放送されるか、今から楽しみです。

ぜひご覧ください。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説
「10周年スペシャル もう一度見たい!日本の生きもの」(NHK総合テレビ)
【放送日時】2016年3月27日(日)19:30〜20:00
【番組サイト】ダーウィンが来た!生きもの新伝説

※ 山階鳥類研究所のアホウドリ保護のページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。
※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

※ 画像は小笠原諸島聟島(むこじま)のアホウドリの飼育地の遠望です。

3月のテーマトークは「ジオロケータで判明したブッポウソウの越冬地」(3月12日(土))です

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関東地方ではこのところ暖かな日が続いて、今日は我孫子でもシジュウカラが盛んに囀っていましたが、皆さんいかがおすごしでしょうか。

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は、3月12日(土)の開催です。仲村昇・保全研究室研究員に、ジオロケータという新しい調査機材を使った渡り鳥の調査について紹介してもらいます。

写真のブッポウソウは、以前は樹洞のあるような、古い木立のある森などに初夏に渡来して繁殖していましたが、この30〜40年ほどでしょうか、多くの地域で激減しています。この激減には日本での生息環境の悪化ばかりでなく、東南アジアの越冬地で起こっていることも関与している可能性があり、適切な保護策の立案のためには国外の越冬地や渡りルートの解明が必要です。近年実用化されてきたジオロケータと呼ばれる、日長などを記録する小形の記録器明を使って明らかになった、ブッポウソウの越冬地と、各地のブッポウソウの現状についてご紹介します。

第55回「ジオロケータで判明したブッポウソウの越冬地」
【日程】2016年3月12日(土)
【講師】仲村昇(山階鳥研保全研究室・研究員)
【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。

江戸川区の広報動画で所員が渡り鳥や渡り鳥の調査についてコメントしました

ユリカモメ足環つき東京湾に面した野鳥の生息地である葛西臨海公園を有する江戸川区の広報ビデオに、山階鳥研の所員が出演しコメントしました。

このビデオは、「水とみどり豊かなまちづくりを進めている江戸川区」と、そこに集まるさまざまな種類の鳥たちの姿を紹介するものです。

ビデオに出演したのは平岡考 自然誌研究室専門員・広報主任で、山階鳥研が環境省の委託で全国でおこなっている渡り鳥の調査である鳥類標識調査について解説するとともに、日本列島や東京湾の、渡り鳥の中継地としての役割などについて説明しました。

野鳥の楽園をいつまでも ~自然が息づくまち 江戸川区 ~
平成28年3月1日公開 江戸川区経営企画部広報課 (25分14秒)

※ 鳥類標識調査のあらましについては「渡り鳥と足環」をご覧ください
※ 「鳥類標識調査 仕事の実際と近年の成果」についてはこちらをご覧ください

山階鳥研にミステリーハンターが!「世界ふしぎ発見!」(3/5(土))に山階鳥研所蔵の貴重資料が登場します

sekai_fushigi_hakken04山階鳥研では、インド洋のモーリシャスに生息し約300年以上前に絶滅したと考えられている幻の鳥「ドードー」について、テレビ番組「世界ふしぎ発見!」の取材をうけました。

番組ではドードーを研究した日本人鳥類研究者が収集し、現在は山階鳥研が所蔵する資料が紹介されます。果たしてそこにはどんなミステリーが隠されているのでしょうか?

山階鳥研では鳥類学の研究に役立てるために、7万点の鳥類標本、4万冊の文献資料を所蔵しており、これらを研究に役立つ形で整備するとともに、良好な状態で次世代に引き継げるように保存に努めています。また新たな標本や図書資料収集も引き続き行っています。今回番組で紹介される資料は所蔵資料の中ではかわりだねに属するかもしれませんが、資料収集保管のふんいきの一端も多少ともご覧いただけるかと思います。

放送は下記のとおり今週の土曜日です。ご家族みなさまで是非ご覧ください。

世界ふしぎ発見!(TBS)
インド洋の秘島から大追跡!モーリシャスと日本を結ぶ幻の宝物

【放送時間】2016年3月5日(土)夜9時~
【詳細】番組公式ウェブサイト

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらです。

※ 写真は、山階鳥研を訪れたミステリーハンターの都築紗矢香さん(中央)と、取材に対応した鶴見みや古・自然誌研究室長(左)、山崎剛史・自然誌研究室研究員です。