投稿者「平岡考」のアーカイブ

世界の総個体数が100羽に満たない絶滅危惧種ヒガシシナアジサシの日本への飛来が初めて確認されました

中国東部沿岸の小島嶼で少数が繁殖するアジサシ類、ヒガシシナアジサシは現在の世界の総個体数が100羽を下回ると推定される絶滅危惧種です。そのヒガシシナアジサシが日本で初めて宮古島で観察、撮影され、山階鳥研は報道発表を行いました。

リリース資料はこちらの報道発表資料から2018年10月25日分をご覧ください

※ 画像が、沖縄科学技術大学院大学のV・ディネッツ氏が2018年10月20日に宮古島で撮影したヒガシシナアジサシです。

 

日本鳥学会2018年度大会が始まっています

日本で最大の鳥類研究者団体である、日本鳥学会の2018年度大会が、9月14日〜17日の日程で、新潟大学で始まりました。

日本鳥学会の2018年度大会
【会期】2018年9月14日(金)~17日(月・祝日)
【会場】新潟大学五十嵐キャンパス(14〜16日)新潟コンベンションセンター 朱鷺メッセ (17日)

山階鳥研のメンバーは、こちらの一覧表のとおり、公開シンポジウムでの講演2件、口頭発表6件、ポスター発表6件、1件の自由集会の主催と自由集会の中の話題提供5件、自由集会でのコメンタリー1件などに参加します。

日本鳥学会2018年度大会の概要はこちらをご覧ください。会員以外の方でも、参加費を支払えば発表を聞くことが可能です。

また、公開シンポジウム「トキの放鳥から10年:再導入による希少性鳥類の保全」は公開で行われ、誰でも無料・事前申し込みなしで参加可能です。出口智広・保全研究室長が「アホウドリ移住計画はどこまで進んだか」、尾崎清明・副所長が「太平洋諸島のクイナ類の再導入」のタイトルでそれぞれ講演します。ご関心のある方はぜひふるってご参加ください。

8月13日(月)は休業します

本年も、夏季の節電対策として、山階鳥研は、照明、空調の使用抑制等に加え、通常は職員がそれぞれの都合で取る夏期休暇のうち2日間について、一斉休業し、その2回目を 8月13日(月)に実施します。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。

「夏季一斉休業のお知らせ」はこちらです.

7月17日(火)は休業します

本年も、夏季の節電対策として、山階鳥研は、照明、空調の使用抑制等に加え、通常は職員がそれぞれの都合で取る夏期休暇のうち2日間について、一斉休業し、その1回目を 7月17日(火)に実施します。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。

「夏季一斉休業のお知らせ」はこちらです.

おかげさまでフェイスブックのファンが30カ国から1,500人を越え、ツイッターのフォロワーも10カ国から1,500人を越えました

2015年11月初めから開始した山階鳥研のFacebookページですが、この2018年4月1日に「いいね」していただいているファンの数が、おかげさまで1,501人となりました。すでに2年以上、原則としてすべての投稿に英文を併記(または使用言語の切替によって英文が表示されるように)しており、画像に示したとおり、日本以外に国外の29の国と地域から「いいね」をいただいています。

同じ時期に始めたTwitterのフォロワー数は、4月1日現在、1,572人です。Twitterも原則として日英のふたとおりで投稿しており、海外からのフォロワーはいずれも1%(=約15人)未満で、アメリカ合衆国、台湾、イタリア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、ドイツ、ポーランドの9の国と地域からフォローされています。

皆様にご関心をお寄せいただき大変ありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いします。

※ 山階鳥研のFacebookページはこちらです。
※ 山階鳥研のTwitterはこちらです。

人獣共通感染症の研究者がセミナーを行いました


山階鳥研では鳥類の移動や寿命などを、野鳥に番号付きの足環をつけて調べる鳥類標識調査を環境省の委託を受けて実施しています。野鳥にはマダニがついて運ばれることがあることから、山口大学共同獣医学部獣医微生物学教室の前田健教授のチームと共同研究として、野鳥につくマダニを介した感染症の調査を行っています。

この結果が出始めたことから、4月25日に前田健教授が山階鳥研でセミナーを行いました。セミナーでは人獣共通感染症の一般論からはじまり、標識調査によって得られたマダニがもつ病原体の調査から分かってきたことや、さらに今後の研究の見通しについて報告がありました。さらに野外調査における注意点の解説もあり、参加者した所員らは自分達に身近な話題であるだけに熱心に聴講し、質問していました。

※ 山階鳥研の鳥類標識調査についてのページ「渡り鳥と足環」はこちらです。

岡奈理子さんに定年退職の記念品を贈りました

岡奈理子・上席研究員は昨年9月30日をもって定年退職しました。退職の記念に、今年3月27日、職員、非常勤職員の有志一同から、記念品をお贈りしました。

記念品は岡さんの研究対象種である、東アジア特産の海鳥オオミズナギドリを羊毛フェルトで作ったものです。この作品は、羊毛ニードルフェルト作家つぐみさんに特にお願いして製作してもらいました。

羊毛ニードルフェルト作家、つぐみさんのブログでもこの作品が紹介されています。

山階鳥研では、所員が退職後も調査研究活動を継続することを支援するため、昨年10月、「山階鳥類研究所フェロー」制度を設けました。現在、岡さんも山階鳥研フェローとして、引き続きオオミズナギドリの保全活動などに取り組んでいます。

アホウドリ小笠原移送開始から10年、NHKで取り上げられました

山階鳥研は小笠原諸島へのアホウドリ再導入のプロジェクトとして、2008年〜2012年の5年間で合計70羽のヒナを移送し人工飼育しました。今年は最初の移送から10周年にあたります。

この10周年の機会に、NHKでアホウドリの保全の歩みと現在が取り上げられました。3月19日にテレビニュースで紹介されたほか、WEB特集という形で、文字情報の記事としても特集が組まれています。動画と記事は下記のリンクからご覧いただけますのでぜひご覧ください。

【ニュース動画】アホウドリ移住10年で定着進む( 3月19日; NHK NEWS WEB, 首都圏NEWS WEB)
※ ニュース動画は放送から一週間ほど閲覧が可能です。

【記事】世界が注目!日本の絶滅鳥が復活(3月16日; NHK NEWS WEB, WEB特集)

アホウドリの小笠原への再導入の事業は、山階鳥研が、環境省、東京都、米国魚類野生生物局、朝日新聞社、三井物産環境基金、公益信託サントリー世界愛鳥基金等の支援を得て進めているものです。

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」(3月4日(日)、長崎)の申し込み締切が近づきました


昨年度・一昨年度と多くの皆様にご参加いただきました「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」の本年度の2回目、3月4日(日)に長崎大学で開催する回の申込み締切2月19日(月)まであと1週間を切りました。

安全に鳥類を捕獲・放鳥する技術は、鳥類の調査手法の1つとして重要な位置を占めている一方で、習得の機会が限られています。そこで本セミナーでは、参加者の皆様が捕獲技術を正しく理解し、技術習得への意欲を高めていただくことを目的として、当研究所所員による鳥類の安全な捕獲技術の紹介を行います。
まだ席数に余裕があります。鳥類の研究・調査等に関わる意欲と、捕獲技術習得への興味をお持ちの、多くの方のご参加をお待ち申し上げております。お近くの方にもご周知頂ければ幸いです。

「山階鳥学セミナー(捕獲技術入門編)」(長崎)
【日時】3月4日(日)13:00~16:00
【場所】長崎大学文教キャンパス 環境科学部242教室
【定員】80名(要事前申込 先着順)
【費用】500円(資料代・保険料等含む)
【概要・申込方法】下記のご案内をご覧ください。
<< セミナーご案内はこちらから
【申込締切】2月19日(月)(定員に到達し次第申込受付を締め切らせていただきます。)

※ 山階鳥研のイベント情報はこちらをご覧ください。