東京湾に面した野鳥の生息地である葛西臨海公園を有する江戸川区の広報ビデオに、山階鳥研の所員が出演しコメントしました。
このビデオは、「水とみどり豊かなまちづくりを進めている江戸川区」と、そこに集まるさまざまな種類の鳥たちの姿を紹介するものです。
ビデオに出演したのは平岡考 自然誌研究室専門員・広報主任で、山階鳥研が環境省の委託で全国でおこなっている渡り鳥の調査である鳥類標識調査について解説するとともに、日本列島や東京湾の、渡り鳥の中継地としての役割などについて説明しました。
野鳥の楽園をいつまでも ~自然が息づくまち 江戸川区 ~
平成28年3月1日公開 江戸川区経営企画部広報課 (25分14秒)
※ 鳥類標識調査のあらましについては「渡り鳥と足環」をご覧ください
※ 「鳥類標識調査 仕事の実際と近年の成果」についてはこちらをご覧ください






鳥類標識調査は、カスミ網などを使って鳥類を捕獲し、個体識別用の足環を装着して放鳥するもので、始まった当初は、鳥類の渡りや寿命などの生態を明らかにすることが主な目的でした。近年、人為的な要因による環境の変動が問題になってきたことにともない、鳥類の生息状況のモニタリングへの活用が世界的に探られています。


