「やましな号」が新しくなりました

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8月31日、トヨタ自動車株式会社(豊田章男代表取締役社長)のご支援を受け、「やましな号」が新車に入れ替わりました。同社からのご支援は1990(平成2 )年、1997(平成8)年に続いて、3回目となります。

先代の「やましな号」(「ライトエースノア」)は19年にわたる長期のおつとめでしたが、このたび、新「やましな号」、「レジアスエース スーパーGL」に交代となりました。

積載量も大きくなりましたので今後の野外調査に活躍が期待できます。トヨタ自動車株式会社のご支援に御礼申し上げます。ありがとうございました。

※ 写真は尾崎副所長(右)、北條事務局長と納車された新「やましな号」です。

「ペンギンの楽園 地球上でもっとも生命にあふれた世界」献本ありがとうございます

出版社から紹介の依頼を付して献本いただいた書籍です。ご寄贈大変ありがとうございました。

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水口博也(著)
『ペンギンの楽園 地球上でもっとも生命にあふれた世界』山と渓谷社,東京. (2016年8月25日発行. 128ページ. 1,800円+税. ISBN978-4-635-31036-9.) → 版元ページはこちら

 

北海道のノビタキが大陸経由で南下して中国南部やインドシナ半島で越冬することを明らかにしました

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国立研究開発法人森林総合研究所、北海道大学、山階鳥類研究所ほかの国際共同研究チームは、北海道のノビタキが大陸経由で南下して中国南部やインドシナ半島で越冬することを明らかにしました。本日、森林総合研究所、北海道大学、山階鳥研が共同で報道発表を行いました。プレスリリースの資料は下記リンクからご覧ください。

山階鳥類研究所 プレスリリース(2016年8月22日)

また論文の要旨(英文)は下記リンクからご覧ください(論文の本文は有料です)。

Yamaura, Y. et al. 2016. Tracking the Stejneger’s stonechat Saxicola stejnegeri along the East Asian–Australian Flyway from Japan via China to southeast Asia. Journal of Avian Biology: DOI: 10.1111/jav.01054.

ノビタキは日本では北海道と本州の草原に春に渡来して初夏に繁殖する小鳥です。越冬地は中国南部から東南アジア周辺であることが知られていますが、日本産のノビタキがどんなルートで渡りを行い、越冬地のうちどのあたりで越冬するかの詳細は知られていませんでした。

この研究は、ジオロケータ−という、日の出と日の入りを記録することで地球上の位置を推定する、小型軽量の器機を装着しておこなったものです。ジオロケータ−の軽量化による小鳥類への応用はごく最近可能になったもので、体重15gという小型の小鳥の渡り経路を明らかにしたのは、東アジア地域としては初めての事例です。

繁殖期に北海道でジオロケーターを装着されたノビタキは、大陸に移動して中国を経由し、中国南部とインドシナ半島で越冬していました。従来日本の渡り鳥は本州づたいに南下して大陸に渡ると考えられていましたが、本研究により、異なる渡りルートの存在が初めて確かめられました。

8月12日(金)は一斉休業します

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本年も、夏季の節電対策として、山階鳥研は、照明、空調の使用抑制等に加え、通常は職員がそれぞれの都合で取る夏期休暇のうち2日間について、一斉休業し、その2回目を 8月12日(金)に実施します。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。

「夏季一斉休業のお知らせ」はこちらです.

ポスターできました!山階賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」

ポスター・チラシ
山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」
のポスターとチラシができました!今日すでに一部を、東京周辺の鳥類関係機関、博物館等に発送しました。

9月24日(土)東京大学弥生講堂です!

※ 山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」の詳細はこちらです。

8月のテーマトークは「ミソサザイってどんな鳥?こんな鳥」(8月13日(土))です

ミソサザイ囀り夏まっ盛りですが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、今月は、8月13日(土)の開催です。齋藤武馬・自然誌研究室研究員に、ミソサザイについて話してもらいます。

ミソサザイは日本最小クラスの鳥のひとつで、体重はスズメの半分以下しかない鳥です。夏にはよくしげった山の渓流ぞいですばらしい囀りを聞くことができますし、冬にはやや低い山の暗い林床などで出会うことができますが、意外とその生態は知られていません。今回のテーマトークでは、齋藤研究員が、その分類や繁殖生態、最近の分布の変化等について紹介し、この渓流の小さな歌い手の生態や魅力についてお話しします。

第60回「ミソサザイってどんな鳥?こんな鳥」
【講師】齋藤武馬 山階鳥研自然誌研究室研究員
【日程】8月13日(土)

【時間】13時30分~ ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール → 交通案内(外部サイト)
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ テーマトークは8月13日(土)のあと、9月はお休みして、次は10月8日(土)の開催です。

7月19日(火)は一斉休業します

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本年も、夏季の節電対策として、山階鳥研は、照明、空調の使用抑制等に加え、通常は職員がそれぞれの都合で取る夏期休暇のうち2日間について、一斉休業し、その一回目を 7月19日(火)に実施します。ご関係の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご承知おきください。

「夏季一斉休業のお知らせ」はこちらです.

NHK「ダーウィンが来た!」で小笠原聟島のイチローとユキの待望のヒナのようすが!(7月17日(日)夜)/NHK BSプレミアムでは、戦前の鳥島にアホウドリが群れるようすが!(7/18(月)夜)

聟島のヒナ(1)_山階鳥研提供_ブログ用
こんどの日・月とアホウドリに関心がある皆さんには見逃せない番組ふたつをお知らせします。

ひとつは今週末の日曜日、7月17日(日)放送のNHK「ダーウィンが来た!」です。「ダーウィンが来た!」では、アホウドリの「小笠原再導入」のプロジェクトに当初から密着し、何度も取り上げてくれていますが、今回は、小笠原諸島聟島(むこじま)で、人の手で育てられたアホウドリ「イチロー」と野生の「ユキ」のつがいに生まれたヒナの、巣立ちに至るまでの様子が放送されます。

この「小笠原再導入」プロジェクトは、アホウドリの一層たしかな復活のため、山階鳥研が、アメリカ合衆国魚類野生生物局や日本の環境省などと共同で、アホウドリが昔生息していた小笠原にもういちど戻ってくるよう、2008年から5年間、現在の繁殖地の伊豆諸島鳥島から聟島に合計70羽のヒナを移送して育てたものです。「イチロー」は2008年、つまりこのプロジェクトの最初の年に移送され、巣立ったヒナです。プロジェクトのこれまでを振り返りながら、プロジェクトの飼育地だった聟島で初めて、人工飼育個体から生まれたヒナの成長を、ご家族みなさまでご覧ください。

NHK総合「生き物新伝説 ダーウィンが来た!」
第467回「悲願達成!? アホウドリ移住計画」
【放送日時】2016年7月17日(日)19:30〜19:58
【再放送】2016年 7月19日  8月2日(火)16:20〜16:48
山階鳥研のアホウドリのページ「アホウドリ 復活への展望」はこちらです。
番組公式ウェブサイト(外部サイト)はこちらです。
* 写真は、5月13日に聟島で撮影された巣立ち直前のヒナのようすです。

 

この翌日、7月18日(月)のBSプレミアムでは、俳優の池内博之さんが、アホウドリの世界最大の繁殖地である伊豆諸島鳥島を訪ねます。鳥島には、江戸時代に何組もの漂流民が黒潮に流されて漂着しています。中にはアホウドリを食べて何年も生き延びて生還した例もあるのです。この番組は、江戸時代の漂流記を手がかりに、池内さんが鳥島を訪ねるドキュメンタリーで、

この中で、山階鳥研の創立者、山階芳麿が1930年に撮影した、鳥島のようすの短い動画が紹介されます。戦後、絶滅してしまったらしいと発表される以前の、アホウドリが激減はしていたものの、まだ推定で2000羽いた頃の動画として極めて貴重なものです。番組の内容について細かい情報はいただいていませんが、現在でも山階鳥研の研究者が毎年調査に訪れている鳥島がどんなところか、アホウドリの保護活動の報道とは違った視点からの紹介もあるかもしれません。関心がおありの方はこちらもぜひご覧ください。

池内博之の漂流アドベンチャー 黒潮に乗って奇跡の無人島へ(NHK BS プレミアム)
【放送日時】2016年7月18日(月)21時00分~22時29分
番組公式ウェブサイト(外部サイト)はこちらです。
「鳥島ウォーカー」はこちらです(山階鳥研のアホウドリのページ「アホウドリ 復活への展望」から) 

上田恵介・立教大学名誉教授に山階芳麿賞を贈呈しました/東日本地区賛助会員の集いを開催しました

prof_ueda_award_presentation7月13日、霞会館(東京都千代田区)で、東日本地区賛助会員の集いを開催し、総裁秋篠宮殿下のご臨席をあおぎ、なごやかに歓談のひとときを過ごしました。

賛助会員の集いに先立ち、第19回山階芳麿賞贈呈式を開催し、上田恵介・立教大学名誉教授に秋篠宮殿下から山階芳麿賞を贈呈しました。

この日のもようについては、広報紙「山階鳥研ニュース」9月号でご報告します。

※ 多くの皆様に賛助会員になっていただけるようお願いしています。入会については「ご支援のお願い」をご覧ください。
※ 「山階鳥研NEWS」についてはこちらをご覧ください。
※ 上田恵介・名誉教授への山階芳麿賞贈呈についてはこちらをご覧ください。
※ 山階芳麿賞記念シンポジウム「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」(9月24日(土)東京)で上田・名誉教授の研究に触れてみませんか?