第21回 山階芳麿賞 贈呈式

2023年8月2日更新

第21回山階芳麿賞の贈呈式を、7月6日(月)に赤坂御用地内の赤坂東邸(東京都港区)で開催し、渡辺茂慶応義塾大学名誉教授に山階芳麿賞を贈呈しました。記念講演会を、10月4日(日)にオンラインで開催します。

山階鳥研NEWS 2020年9月号より)

今回の贈呈式は、新型コロナウイルス感染症の流行下であることをふまえ、最小限の人数の関係者の参加のもと、マスク着用等の感染対策を取って開催しました。

式は峰崎善次事務局長の進行で行われ、壬生(みぶ)基博理事長の挨拶のあと、山階芳麿賞選考委員長の奥野卓司所長が選考理由について説明し、総裁の秋篠宮文仁親王殿下が、渡辺名誉教授に賞状と記念メダルを贈呈しました。続いて町田智子・朝日新聞社上席執行役員CSR担当から、副賞(朝日新聞社賞)として盾と賞金50万円の目録が贈呈され、最後に受賞者の渡辺名誉教授が感謝の言葉をのべました。近年、心理学、神経科学の分野において、鳥の脳や認知の研究が人間の理解にとっても有意義な知見をもたらすことが解明されてきています。渡辺名誉教授は、このことを踏まえて、受賞が自身にとって大きな栄誉であるとともに、鳥類を材料として、領域をまたいだ野心的な研究を志す若い世代にも励みになることと思うと述べました。

山階芳麿賞は財団設立50周年にあたる1992(平成4)年に山階鳥研の創立者、故・山階芳麿博士の功績を記念して設けられました。表彰は隔年で行われ、日本の鳥類の研究または鳥類保護に関し特に顕著な功績のあった個人または団体に贈られます。

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