10月のテーマトークは「ウグイス亜種の謎についてDNAで調べたら?!」(10月10日(土))です

ウグイス・伊豆大島・070528・中野久夫_3747s山階鳥類研究所の所員が我孫子市鳥の博物館でトークをする、第2土曜日恒例の「テーマトーク」、10月は明日、10月10日の開催です。浅井芝樹・自然誌研究室研究員にウグイスの亜種について話してもらいます。

「亜種」というのは簡単にいうと、同じ種でも、地域によって少しずつ違う特徴を持っている場合に、それぞれを区別するためにもうけた種の一段下のカテゴリーです。熱心な鳥好きの方は、ヤマガラという種の中にも、三宅島には、本州で普通に見る「ヤマガラ」という亜種より大きくて色の濃い「オーストンヤマガラ」という亜種がいたり、カケスという種にも、北海道には、本州にいる、頭が白地にごま塩の「カケス」という亜種と違って、頭の地色が橙褐色の「ミヤマカケス」という亜種がいることをご存じでしょう。

春先に「ホーホケキョ」と囀るウグイスは、日本人なら誰でも知っている鳥ですが、このウグイスもいくつかの亜種に分かれています。じつはウグイスの亜種には、絶滅したと思われていた亜種が、実は普通に生息していたらしいことや、どこで繁殖しているのかまったく不明の亜種がいるなど、いくつかの謎があります。当日は、これらの問題を紹介し、亜種の違いについてDNA塩基配列を調べた結果を話してもらいます。

第51回「ウグイス亜種の謎についてDNAで調べたら?!」
【日程】2015年10月10日(土)
【講師】浅井芝樹(山階鳥研自然誌研究室研究員)

【時間】13時30分~   ※30分のテーマトーク終了後、質疑応答の時間あり
【場所】我孫子市鳥の博物館 2階多目的ホール
→ 交通案内
【参加費】無料(入館料が必要です)
【定員】先着50名
【主催・問い合わせ先】
山階鳥類研究所(TEL. 04-7182-1101)、我孫子市鳥の博物館(TEL. 04-7185-2212)

※ 山階鳥類研究所のイベント情報はこちらです。
※ テーマトークは、11月はお休みをいただきます。10月10日(土)の次は12月12日(土)の開催です。
※ 10月31日(土)・11月1日(日)にはジャパン・バード・フェスティバルの「山階鳥研 見にレクチャー7」で所員のトークを聞いていただけます。

(写真は囀るウグイス、写真提供:中野久夫/我孫子野鳥を守る会)