2022年5月16日掲載
オガサワラカワラヒワは、従来はカワラヒワの亜種でしたが、2020年に分類の見直しが行われ、独立種であると現在は考えられている種です。繁殖分布域は、戦前は小笠原諸島に広く分布していましたが、現在はその一部である、母島列島と火山列島のみでしか繁殖が確認されていません。またその推定個体数は、全分布域でも200羽以下と見積もられており、絶滅危惧種といえます。そのため、環境省が公表している「環境省レッドリスト」では絶滅危惧IA類(CR)、国内希少野生動植物種に選定されています。
この今にも絶滅しそうな種を保全し、個体数を増やすためにNPOや研究機関、政府や地方自治体、小笠原の島民など様々な人々が関わり、現在保全活動を進めています。このページでは山階鳥研も含め、オガサワラカワラヒワの保全に関わりのある団体による、研究・保全活動について紹介してゆきます。