2019年11月2日〜3日に、山階鳥研の地元、我孫子市で鳥と自然環境保護をテーマにしたお祭り、ジャパンバードフェスティバル(JBF)(実行委員長:奥野卓司山階鳥研所長)が開催されました。多数の方々が来場して展示や販売、講演などをそれぞれ楽しみました。
山階鳥研では恒例の「山階鳥研 見にレクチャー」を行いました。所員が交代で講堂でミニレクチャーを行うもので、整理券配布による、30分ごとに40名入場の総入れ替え制で、所員の研究紹介合計11題をのべ22回行いました。
今回は両日とも曇りでしたが、2日目の夕方に予報された雨にあうこともなく、2日間の入場定員880名に対して入場者数はのべ769 名でした。これはこの5年間で最大の入場者数です。玄関ホールに設置した募金箱に29,496 円の募金をいただきました。大変ありがとうございました。
>>2019年「見にレクチャー」の講演タイトルリスト *11/2 *11/3
鳥学講座は、毎年JBFにあわせて、山階鳥研と我孫子市鳥の博物館が共催する催しです。今回の講座は、11月2日に、「島の鳥類学—南西諸島の鳥をめぐる自然史—」と題して開催しました。最初に高木昌興(まさおき)・北海道大学教授が「『島の鳥類学』の面白さ―リュウキュウコノハズクを例に―」、続いて水田拓・山階鳥研保全研究室長が「『南西諸島の鳥類学』の面白さ―オオトラツグミを例に―」と題して講演しました。2つの講演の終了後に、山階鳥研の尾崎清明副所長を交えて、質疑応答とディスカッションを行いました。アンケートでは「野鳥の見方が豊かになった」「中身の濃い内容だった」といったコメントがありました。
今回は本会場のアビスタ1階のホール以外に、同じ建物の2階に液晶テレビによる講演の同時上映の会場を設け、両室合計で、172名の参加者がありました。
※ JBFについては、ジャパンバードフェスティバルのウェブサイトをご覧ください。
※ 2012年度より全日本バードカービングコンクールはジャパンバードフェスティバルとは別に開催されています。2019年度の山階鳥研所長賞はこちらのページでご覧ください。