アホウドリは、明治時代以前には北西太平洋におびただしい数が生息していましたが、明治時代以降、羽毛採取のために乱獲され、最後に残った伊豆諸島の鳥島でも第二次大戦後に絶滅が報じられました。数年後にごく少数が再発見され、さまざまな保護活動の結果、今では推定個体数7000羽程度（2021年6月時点・尖閣諸島の個体群を含む）まで復活してきました。

このページでは、アホウドリがどんな鳥でどんな歴史を持っているのか、山階鳥類研究所が携わってきた鳥島での「デコイ作戦」とその後のモニタリング、そして、復活をさらに確実なものにするために取り組んでいる、明治時代以前の繁殖地のひとつである小笠原諸島への再導入についてご紹介します。

他のアホウドリ関連ページ（山階鳥研サイト内）

• アホウドリに2種が含まれることが判明 伊豆諸島の「アホウドリ」と尖閣諸島の「センカクアホウドリ」別種としての保全が必要に
• 特別天然記念物・アホウドリに 2種が含まれることを解明し、論文発表しました。
• 雑誌「生物の科学遺伝」寄稿「アホウドリの移住計画」（2017年7月発行Vol.71 No.4／山階鳥研 出口智広 保全研究室長）※遺伝のpdfファイルのテキストと画像をコピーすることはできません。ご了承ください。
• 雑誌「生物の科学遺伝」特集「世界のアホウドリの保護と保全」（2018年3月発行Vol.72 No.2） ※遺伝のpdfファイルのテキストと画像をコピーすることはできません。ご了承ください。
• ＜総論＞絶滅危惧種アホウドリの保全（2018年3月発行Vol.72 No.2／出口智広）
• アラスカ海域におけるアホウドリの分布、環境利用および保全について（2018年3月発行Vol.72 No.2／Robert Suryan 米国オレゴン州立大学ハットフィールド海洋科学研究センター、 Kathy Kueltz 米国魚類野生生物局）＊準備中＊
• アホウドリ保全の新たな展開ーバイオロギングで海上での行動が明らかに（2018年3月発行Vol.72 No.2／綿貫豊 北海道大学）＊準備中＊（外務省海外発信サイトに同様の文章が外国語で掲載されています。→英文／中文）
• 今後「アホウドリ」をどう保全するべきか? ー種内の2集団と,求められる集団別の保全対策（2018年3月発行Vol.72 No.2／江田正毅 北海道大学総合博物館）＊準備中＊
• 平成18年度山階芳麿賞贈賞式・受賞記念講演とシンポジウム「アホウドリ復活への展望」（2006年9月23日）
• 第2回日米アホウドリ回復会議（2004年5月25-28日）

鳥研サイト外のアホウドリ関連ページ

• 外務省海外発信サイト Discuss Japan 英語版「The Conservation of Endangered Albatross Species」（2018年11月13日）／中国語版「保存濒危的信天翁」（2019年1月9日）山階鳥研保全研究室室長 出口智広
• 科学技術振興機構 サイエンスポータル コラムーオピニオンー「アホウドリの聟島再導入」（2008年6月11日 山階鳥研所長 山岸哲）
• 科学技術振興機構 サイエンスポータル コラムーオピニオンー「鳥類保護のモデルケースに – アホウドリ回復プロジェクト」（2013年1月8日 山階鳥研保全研究室研究員 出口智広）
• 三井物産環境基金 10年間で出会った15人「ミスター・アホウドリ。」
• サントリーの愛鳥活動「よみがえれアホウドリ！復活をめざして」

＊この他「アホウドリ最新情報」のページにもサイト外の記事をご紹介しています。